パワーグリップやストラップは競技で使える?IPF 2026年版の規定で確認できること
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デッドリフトや懸垂で使うパワーグリップやリストストラップは、パワーリフティングの大会で使えるのでしょうか。この記事では、国際パワーリフティング連盟(IPF)が公開している技術規則(2026年3月1日施行、v3)の英語版PDFを実際に開き、書かれている内容だけを整理します。書かれていない点は推測で補わず、「確認できなかった」と明記します。
結論:規則に「使ってよい」とも「禁止」とも書かれていない
IPF技術規則の第3章「Personal Equipment(個人装備)」には、スーツ、Tシャツ、ブリーフ、ソックス、ベルト、シューズ、ニースリーブ、ラップ、ヘッドウェア、メディカルテープ、スポンサーロゴ、一般事項の各節があります。筆者(編集部)が目次と本文を確認した範囲では、パワーグリップやリストストラップ(握力補助具)を取り上げた節や文言は見つけられませんでした。
したがって、IPF規則の条文だけから「使える」「使えない」を断定することはできません。出場する大会の主催者や所属団体(日本国内の大会なら、その大会の要項と主催団体)に、事前に確認してください。
デッドリフトの握り方に関する記述
規則の4.3「Deadlift」には、バーを「optional grip(任意のグリップ)」で両手に握り、直立するまで引くと書かれています。握り方の指定は「任意」とされていますが、これは握力を補助する用具の可否について述べたものではありません。握り方と用具は分けて考える必要があります。
リストラップについて確認できた数値
リストラップ(手首に巻くサポート用の巻き物)は、3.9「Wraps」の中で規定されています。確認できた内容は次のとおりです。
| 項目 | 規則に書かれている内容 |
|---|---|
| 大きさ | 長さ1m以内、幅8cm以内 |
| 固定具 | スリーブやマジックテープは1mの長さに含める。固定を助けるループは付けてよいが、実際の試技中に親指や指にかけたままにしてはならない |
| リストバンドとの併用 | リストラップとスウェットバンドの併用は不可 |
| 手首を覆う範囲 | 手首関節の中心から上は10cm、下は2cmを超えて覆わない。覆う幅は12cm以内 |
リストラップとリストストラップは別の用具です。上の数値はリストラップに関する規定であり、握力補助のストラップに当てはまるかどうかは、この規則からは判断できません。
手や用具に関するその他の記述
- メディカルテープ(3.11):親指に2重まで巻いてよい。それ以外の部位は、ジュリーまたはチーフレフェリーの許可がない限り不可
- 一般事項(3.14):ベビーパウダー、松ヤニ(レジン)、タルク、炭酸マグネシウムのみ、身体と衣類に付けてよい。ただしラップには付けてはならない。用具に異物を付けることも禁じられている
つまり、滑り止めの粉や粘着物を握力補助のために自由に使えるわけではありません。ここでも、使う前に大会側へ確認するのが確実です。
トレーニングでの使い分けを考えるときに
大会に出ない通常のトレーニングでは、競技規則に縛られる必要はありません。一方で、大会を目指している場合は、普段から使うギアが規則の範囲かどうかを意識しておくと安心です。握力補助具をどの種目で使うか、手のひらの感覚をどう変えたくないかなど、感じ方には個人差があります。FITPEAKのギア案内はこちらのページにまとめています。
なお、規則は改定されます。この記事は2026年10月7日(日本時間)に確認した内容です。出場の際は、必ず最新の原文をご確認ください。
出典
- IPF Technical Rulebook(effective 01 March 2026, v3): https://www.powerlifting.sport/fileadmin/ipf/data/rules/technical-rules/english/2026_IPF_Technical_Rulebook__effective_01_March_2026__v3.pdf
- IPF 技術規則の案内ページ: https://www.powerlifting.sport/rules/codes/info/technical-rules