人気YouTuberサム・スレックのプロ1年目 アーノルド8位、次の課題は「背中の厚み」
ジムでのトレーニング動画で人気を集める米国のYouTuber、サム・スレックが2026年にIFBBプロとしてデビューし、アーノルド・クラシックで8位、英国大会で7位に入った。大会後は背中の厚みを課題に挙げ、食事量を段階的に増やす方針を示している。
ジムでのトレーニングを淡々と映す動画で若い世代の支持を集める米国のYouTuber、サム・スレックが、2026年にIFBBプロとして本格的に競技の世界へ踏み出した。プロデビュー戦のアーノルド・クラシックで8位、続く英国大会で7位。人気インフルエンサーが挑んだプロの舞台と、その後の課題を追う。
動画投稿から3年でプロへ
スレックは2002年、米オハイオ州デラウェア生まれ。2023年1月からジムでのトレーニング動画の投稿を始め、YouTubeの登録者は約447万人に達する。
競技デビューは2025年。クラシックフィジーク部門で初出場の大会を制すると、同年の「NPCアーノルド・アマチュア」でも総合優勝し、IFBBプロカードを獲得した。米メディア「BarBend」によると、本人は2025年7月、クラシックフィジークのオリンピア6連覇王者クリス・バムステッドとともに出演した動画で「3月のアーノルドに出る予定だ」と語り、プロデビューの舞台を明らかにしていた。
アーノルド・クラシックで8位、英国で7位
2026年3月、米オハイオ州コロンバスで開かれたアーノルド・クラシックのクラシックフィジーク部門に出場。Generation Ironによると、優勝はウェスリー・フィッサーズ(オランダ)で、スレックは8位だった。
同月27日から29日には英バーミンガムで開かれたアーノルド・クラシックUKにも出場し、7位に入った。Fitness Voltによると、この大会ではマイク・ゾマーフェルト(ドイツ)が優勝し、フィッサーズが2位だった。プロ1年目から、世界の強豪と同じステージで2大会を戦い抜いた形である。
次の課題は「背中の厚み」
Fitness Volt(2026年4月)によると、スレックは英国大会後、今後の最優先課題として背中の厚みを挙げた。「背中にもっと筋量をつけたい。目立つ弱点というほどではないが」と語り、上腕三頭筋や胸、脚、肩、前腕、ハムストリングなど全身のサイズアップも目指すとしている。
食事面では、大会直後に一気に摂取量を増やすことはせず、1日約2,500kcalの「維持期」を設けたうえで、数週間かけて段階的に増やす方針を示した。本人は「今すぐに食べ過ぎれば、体脂肪ばかりがつき始める」と説明している。
KINNIKU TIMESの視点
スレックの「大会後すぐに食べる量を増やさない」という判断は、減量を終えた一般のトレーニーにも参考になる。厳しい減量の直後は食欲が強まりやすく、急に食事量を戻すと体脂肪が増えやすいと感じる人は多い。
減量を終えたら、まずは体重が大きく変わらない程度の摂取量で数週間過ごし、体重やトレーニングの記録を見ながら少しずつ食事量を増やしていく。そうした「助走期間」を設けることで、減量で得た成果を無駄にせず、次の増量期へつなげやすくなる。人気YouTuberの挑戦は、体づくりが長期戦であることを改めて示している。
出典:BarBend「Sam Sulek to Make Pro Bodybuilding Debut at 2026 Arnold Classic」(2025年7月22日)/Generation Iron「2026 Arnold Classic Men's Classic Physique Results」(2026年3月7日)/Fitness Volt「2026 Arnold Classic UK Results」(2026年3月27日)/Fitness Volt「Sam Sulek Focused on Adding Back Mass After 2026 Arnold Classic UK」(2026年4月6日)/Wikipedia「Sam Sulek」