デッドリフト世界記録は511kgに 26歳ラウル・フローレスがハフソーの記録を1kg更新
デッドリフトの世界記録は511kgで、2026年9月5日に英バーミンガムで行われたワールド・デッドリフト選手権で26歳のラウル・フローレス(メキシコ)が樹立した。ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」でも知られるハフソー・ビョルンソンが2025年に出した510kgを1kg上回った。
デッドリフトの世界記録が511kg(1,127ポンド)に塗り替えられた。2026年9月5日、英国バーミンガムのユーティリタ・アリーナで行われたストロングマンの国際大会「ジャイアンツ・ライブ(Giants Live)」のワールド・デッドリフト選手権で、メキシコのラウル・フローレス(Raul Flores、26歳)が511kgを引き、アイスランドのハフソー・ユリウス・ビョルンソン(Hafþór Júlíus Björnsson)が2025年の同選手権で出した510kgの記録を1kg更新した。
デッドリフトの世界記録は何kg?記録の移り変わり
ストロングマン競技のデッドリフトで500kgの大台に初めて到達したのは、2016年のエディ・ホール(Eddie Hall、英国)である。その後はビョルンソンが記録を伸ばし続けてきたが、今回フローレスが初めてその上を行った。
| 年 | 選手 | 重量 |
|---|---|---|
| 2016年 | エディ・ホール(英国) | 500kg |
| 2020年 | ハフソー・ビョルンソン(アイスランド) | 501kg |
| 2025年 | ハフソー・ビョルンソン | 505kg |
| 2025年 | ハフソー・ビョルンソン(ワールド・デッドリフト選手権) | 510kg |
| 2026年 | ラウル・フローレス(メキシコ) | 511kg |
Fitness Voltによると、フローレスはデッドリフトスーツ、ベルト、リフティングストラップを着けて試技を行った。ストロングマンのデッドリフトはこうした用具の使用が認められており、用具の規定が異なるパワーリフティングの記録とは単純に比べられない点には注意が必要である。
ラウル・フローレスとは?
フローレスはメキシコ北東部タマウリパス州シウダー・ビクトリア出身の26歳。ジャイアンツ・ライブによると、ワールド・デッドリフト選手権の優勝は今回が初めてである。Fitness Voltは、大会前の練習で504.04kgを引いていたと伝えている。同誌によれば、フローレスはこの一本を亡くなった愛犬に捧げたという。
記録を破られたビョルンソンは、Fitness Voltによると「記録が次のレベルに押し上げられたのを見られてうれしい。君のようなライバルがいることで、この競技はもっと面白くなる」とフローレスをたたえた。
同日のストロングマン・オープンの結果は?
同じ大会で行われた総合競技「ストロングマン・オープン」では、ビョルンソンが50.5点で優勝し、ジャイアンツ・ライブで通算10勝目を挙げた。ビョルンソンはデッドリフト選手権では480kgを記録している。
| 順位 | 選手 | 得点 |
|---|---|---|
| 1位 | ハフソー・ビョルンソン(アイスランド) | 50.5点 |
| 2位 | エバンス・ナナ(Evans Nana、ガーナ) | 45.5点 |
| 3位 | マティアーシュ・フニオク(Matyáš Funiok、チェコ) | 44点 |
| 4位 | ベン・グラスコック(Ben Glasscock、英国) | 35.5点 |
| 5位 | トレイ・ミッチェル(Trey Mitchell、米国) | 34点 |
また、英国のアダム・ビショップ(Adam Bishop)が国際大会からの引退を表明した。重い重量への挑戦という点では、ラッセル・オリーの375kgスクワットの記事もあわせて読んでほしい。
よくある質問
デッドリフトの世界記録は何kg?
2026年9月5日にラウル・フローレスが引いた511kgである。それまではハフソー・ビョルンソンが2025年に出した510kgが最高だった。
511kgはどんな条件で出た記録?
ストロングマンの大会で、デッドリフトスーツ、ベルト、ストラップを着けて行われた。用具の規定が異なるパワーリフティングの記録とは別物である。
ハフソー・ビョルンソンは今大会でどうだった?
デッドリフト選手権では480kgにとどまったが、同日の総合競技ストロングマン・オープンでは優勝し、ジャイアンツ・ライブ通算10勝目を挙げた。
KINNIKU TIMESの視点
500kgの壁に到達してから10年で、世界記録は11kg伸びた。わずか数kgの更新にも長い年月がかかる領域であり、トップ選手の積み重ねの重さがわかる。一般のトレーニーがこの数字から学べるのは、記録は一気に伸びるものではなく、わずかな上積みを長く続けた先にあるということだ。デッドリフトは腰への負担も大きい種目なので、重量を追う前にフォームを固め、ベルトやストラップなどの用具は目的を理解して使いたい。
出典:Giants Live「Thor retains Strongman Open title as Flores pulls 511kg」(2026年9月)/Giants Live「The Strongman Open & World Deadlift Championships 2026」/Fitness Volt(2026年9月6日)/Wikipedia「The World Deadlift Championships」