【数字5つで見る】ジム経営で儲かる店の共通点|利益が増える打ち手の比較
ジム経営で儲かる店に共通するのは、会員数が損益分岐を余裕をもって上回っていること、退会率を毎月測って下げていること、月会費の外にも売上があることの3つです。ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)では、24時間ジム30坪の損益分岐は232人で、初期費用の回収は17か月目です。数字はどれも物件・料金で変わるため、自分の店の値に置き換えて確かめてください。
初期費用を回収するまでの月数(試算モデル)
儲かるジムが毎月見ている5つの数字
儲かっているジムは、感覚ではなく決まった数字で店を見ています。下の5つは、どの業態でも使える物差しです。右の列は、24時間ジム30坪の試算モデル(月の費用202万円・損益分岐232人)を使った計算例です。
| 数字 | 計算式 | 24時間ジム30坪での例 |
|---|---|---|
| 安全余裕 | (会員数 − 損益分岐)÷ 会員数 | 会員300人なら(300−232)÷300 ≒ 23% |
| 会員数が落ち着く先 | 月の新規入会 ÷ 月の退会率 | 入会15人・退会率5%なら300人 |
| 1人あたりの月の売上 | (会費 + 会費の外の売上)÷ 会員数 | 会費の外の売上を足すほど損益分岐が下がる |
| 家賃の重さ | 家賃・共益費 ÷ 月の費用 | 42.2万円 ÷ 202万円 ≒ 21% |
| 回収の進み | 累計の利益 ÷ 初期費用 | 初期費用2,370万円。試算モデルでは17か月目に回収 |
安全余裕は「会員が何%減っても赤字にならないか」を表します。会員300人の例では、約23%(68人)減るまでは黒字を保てる計算です。季節や競合店の出店で会員が減ることを考えると、損益分岐ぎりぎりの店は小さな変化で赤字に戻ります。数字はすべて計算のための例です。
どの数字を動かすと利益が増えるか
同じ24時間ジムのモデルで、会員300人の状態から1つずつ数字を動かしてみます。会員1人あたり約8,700円(月の費用202万円 ÷ 232人で割り戻した目安)が費用をまかなう分として計算しています。
| 動かす数字 | 変化 | 月の利益の増え方 |
|---|---|---|
| 会員数 | 300人 → 330人(1割増) | 約+26万円 |
| 会費の外の売上 | 会員1人あたり月+500円(物販など) | 約+15万円 |
| 退会率 | 入会15人のまま5% → 4%(落ち着く先が300人 → 375人) | 約+65万円 |
| 固定費 | 広告費を月20万円 → 15万円 | +5万円 |
退会率の改善は、効果が出るまで時間がかかりますが、広告費を増やさずに会員数の天井そのものを上げます。会費の外の売上は、粗利の割合が商品によって違うため、実際には仕入れ値を差し引いて考えます。固定費を削る効果は確実ですが、広告や清掃を削りすぎると入会や退会に響きます。いずれも計算のための例で、利益を約束するものではありません。
自分の店の会員数・月会費・新規入会・退会率を入れると、どの数字を動かすと利益がいちばん増えるかを比べられます。打ち手の優先順位を決めるのに使ってください。
収益改善シミュレーションを無料で使う業態ごとの儲かり方の違い
儲かる店の共通点は同じでも、どの数字が効くかは業態で違います。試算モデルの数字から、業態ごとに重く見る数字を整理しました。
- 24時間ジム:1人あたりの単価が低いぶん、人数と退会率が中心です。損益分岐232人に対し、どれだけ上の人数で安定させられるかを見ます。
- パーソナルジム:損益分岐は46人ですが、割り戻すと1人あたり約4万円の粗利が必要です。トレーナーの指導枠がどれだけ埋まっているか(稼働率)と、コース終了後に続けてもらえる割合が効きます。
- 総合ジム:損益分岐634人と大きく、回収は21か月目です。プール・スタジオなど設備の稼働と、法人契約やスクールなどの会費の外の売上が支えになります。
- ファンクショナルジム:回収が45か月目と長いため、運転資金の厚さと、少人数グループ指導の単価設計が鍵です。
どの業態でも、開業前に「損益分岐の人数」「目標の人数」「その人数が商圏で集まる根拠」の3つを書き出しておくと、儲かる形に近づけやすくなります。
よくある質問
ジム経営はどれくらいで儲かるようになりますか?
試算モデル(2026年10月)では、初期費用の回収は24時間ジム30坪で17か月目、総合ジム120坪で21か月目、パーソナルジム15坪で32か月目、ファンクショナル60坪で45か月目です。会員の集まり方で前後します。
儲かるジムの利益率はどれくらいですか?
利益率は業態と会員数で大きく変わり、決まった目安はありません。損益分岐を超えた会員の分だけ利益が増えるため、同じ店でも会員数によって利益率は大きく動きます。安全余裕と合わせて見るのがおすすめです。
儲かる業態はどれですか?
どの業態にも儲かる店と苦しい店があります。初期費用が小さいパーソナルジムは始めやすい一方、単価と指導枠に左右されます。自分の資金・商圏・得意分野に合う形を選ぶことが先です。
一番効果が大きい打ち手は何ですか?
上の計算例では退会率の改善が大きく効きましたが、店の状態で変わります。新規入会が少ない店は集客、単価が低い店は会費の外の売上が先に効くこともあります。
出典
- ジム開業ナビ「ジム開業の費用」試算モデル(2026年10月)
- ジム開業ナビ「損益分岐」ガイド(2026年10月)
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