目次
トレーニングベルトの留め具には、レバー式とピン式があります。どちらを買うか迷う方に向けて、締め方・調整・価格・大会での扱いの違いを整理しました。
この記事は、自社のギアも扱うFITPEAKの「筋トレギアマニア」が書いています。自社商品も扱っていますが、比較には入れず、最後の枠で別に紹介します。内容は公開情報の整理で、実機を試した感想ではありません。確認時期は2026年10月です。
トップ画像:Gymreapers公式ブログより
違いは「締め方」「調整のしやすさ」「価格」の3つです。迷ったら、ピン式から始めるのが無難です。
- レバー式:一度合わせれば固定され、きつく締めやすい
- ピン式:穴で調整でき、価格は比較的安い傾向
- IPFのルールは、ピン式(1〜2本)もレバー式も認めている
- 大会に出るなら、メーカーがIPF承認リストにあるかを確認
FITPEAK公式サイトに移動します。価格は変わることがあります(2026年10月確認)
| 項目 | レバー式 | ピン式 |
|---|---|---|
| 留め方 | レバーで固定 | 穴にピンを通す |
| 調整 | 工具が要ることが多い | 穴の間隔で調整 |
| 締まり | きつく締めやすい | 穴1つ分ずつ |
| 価格 | 高めの傾向 | 安めの傾向 |
| 向く人 | 固定したい人 | 初心者・多種目 |
レバー式とピン式の違い:留め方・調整・価格の3点
両方とも、腰に巻いて腹圧をかけやすくする点は同じです。違うのは、ベルトを留める部品の仕組みです。
レバー式は、レバーを倒して固定します。Andersonは、片手で留められて、外すのも一動作だと説明しています。
ピン式は、ジーンズのベルトのように穴にピンを通します。ピンは1本のものと2本のものがあります。
なお、SBDのレバーは「ピン式の調整しやすさと、レバー式の締めやすさを両立する」と公式に書かれています。レバー式の中にも、調整しやすい作りのものがあります。
締め具合の調整:変えたいならピン、固定したいならレバー
いちばん差が出るのは、締め具合を変えたいときです。
Gymreapersは、レバー式は途中で締め具合を変えにくく、最初の合わせに工具が要ると説明しています。ピン式は、工具なしで数秒で調整できるとしています。
| 場面 | 向く式 | 理由 |
|---|---|---|
| 毎回同じ締め具合 | レバー式 | 一度合わせれば固定 |
| セットで締めを変える | ピン式 | 穴でその場で調整 |
| セット間にすぐ外す | レバー式 | 一動作で外せる |
| 体重が変わりやすい | ピン式 | 穴の位置を変えられる |
締まりの強さにも差があります。Andersonは、レバー式はピン式より最大2インチ(約5cm)きつく巻けると説明しています。
Gymreapersも、レバー式のほうがきつく巻けるとしています。ピン式は、1つ奥の穴に通すのに力が要ることがあると書かれています。
締めの強さは、強いほど良いわけではありません。息を吸ってお腹をふくらませ、ベルトを押し返せる強さが基本です。巻き方はトレーニングベルトの使い方で確認できます。
両方式の違いを動画でも見たい方は、次の英語の動画が参考になります。内容は個人チャンネルの見解です。
価格と大会規定の違い:レバーは高め、IPFは両方OK
価格は、同じ品質ならレバー式のほうが高い傾向です。Gymreapersは約10%高いと説明しています。
Andersonは、30〜40ドルほど高いと書いています。いずれも販売元の目安で、商品ごとに変わります。
次は、公式ページで確認した2つの商品の例です。通貨が違うため、円には換算していません。
| 商品 | 留め方 | 価格 | 厚さ |
|---|---|---|---|
| SBD 10mm | レバー | £229.99 | 10mm |
| Rogue Ohio | 1本ピン | $145.00 | 10mm |
ブランドも素材も違う2つなので、「レバーだから高い」と言い切る比較ではありません。あくまで公式表示の例です。
大会で使えるかは、IPF技術規則の第3.6項で確認できます。2026年3月1日施行版を開いて確かめました。
| 項目 | 規則の内容 |
|---|---|
| 留め具 | 1〜2本ピン、またはレバー式 |
| 幅 | 最大10cm |
| 厚さ | 本体の長さ方向で最大13mm |
| メーカー | IPF承認リストにある会社のみ |
| パッド | 追加や内蔵は不可 |
規則は、ピン式もレバー式も認めています。形式で有利・不利は決まりません。
ただし、承認リストにないメーカーのベルトは、IPFの大会では使えません。出る大会がIPF基準かは、大会要項で確認してください。くわしい寸法はIPF 2026年版のベルト規定にまとめています。
※IPF大会に出るなら、IPFの階級の一覧もチェック。
どちらを選ぶか:迷ったらピン式、向かない人も確認
自分に合う式は、次の3つの質問で絞れます。
-
質問1:ベルトを巻くのは初めて、または種目が多い。
→ はい:ピン式が向きます。 -
質問2:スクワットとデッドリフト中心で、締め具合を固定したい。
→ はい:レバー式が向きます。 -
質問3:ウエイトリフティング(スナッチ・クリーン)でも使う。
→ はい:ピン式が無難です(Gymreapersは、レバー式は硬すぎることがあると説明)。
迷ったらこれ:ピン式です。理由は、穴で調整できて、サイズの誤差を吸収しやすく、価格も抑えやすいからです。
レバー式が向かない人:サイズが決まっていない方、セットごとに締めを変えたい方です。最初の合わせに手間がかかります。
ピン式が向かない人:毎回同じ締め具合で素早く着けたい方です。穴の位置がずれると、締まりが変わります。
サイズは、どちらの式でも先に確認が必要です。測り方はトレーニングベルトのサイズの測り方、素材の違いはナイロンベルトと革ベルトの違いで整理しています。
レバー式の具体的な商品は、SBDレバーベルトの種類とサイズやRogueのレバーアクションベルトで確認できます。
よくある質問
Q. レバー式のほうが安全ですか?
確認した公式・販売元の説明に、安全性の差を示すものはありませんでした。サポートは同等とする説明が多く、分からないことは断定しません。
Q. レバー式は大会で有利ですか?
IPFの規則は、どちらの式も認めています。式による有利・不利の記載は、規則にはありません。
Q. 厚さは10mmと13mmのどちらですか?
Gymreapersは、レバー式に10mmと13mmがあると説明しています。IPFの上限は13mmです。厚いほど硬く、慣らしに時間がかかるとされています。
Q. ウエイトリフティングでも使えますか?
Gymreapersは、レバー式はスナッチやクリーンで硬すぎることがあると説明しています。ピン式のほうが無難という見方です。
Q. 初心者はどちらを買うべきですか?
Gymreapersは、ピン式を初心者や多種目の方に勧めています。ベルトを使い始める目安はトレーニングベルトはいつから使うかを参照してください。
まとめ:レバーは固定して素早く、ピンは調整して手軽に
レバー式は、一度合わせれば固定でき、きつく巻けます。ピン式は、穴で調整でき、価格を抑えやすい傾向です。
IPFの規則は両方を認めているので、決め手は使い方と予算です。迷ったら、ピン式から始めてください。
記載の規格や価格は変わることがあります。移動先の公式ページで最新の情報を確かめてください(2026年10月の情報)
FITPEAKの商品(自社商品の紹介)
ここだけ、FITPEAKが販売する自社商品の紹介です。上の比較には入れていません。
FITPEAKのナイロントレーニングベルトは、レバー式でもピン式でもなく、ベルクロ式です。締め具合を細かく変えられるのが特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 2,999円(税込) |
| 幅 | 15cm |
| 留め方 | ベルクロ式 |
| 保証 | 2年保証 |
| 交換 | サイズ交換は無料 |
※FITPEAK公式ショップの商品ページ(2026年10月確認)。IPF承認リストへの掲載は確認していないため、IPF大会での使用は想定していません。送料は850円で、10,000円以上は無料です。
レバーやピンの穴の位置で締め具合が決まるのが合わない方は、ベルクロ式も選べます。効果を保証するものではありません。
出典
- Gymreapers「Lever vs. Prong Belt」(2026年10月確認。販売元のブログ)
- Anderson Powerlifting「Lever Vs. Prong Belt」(2026年10月確認。販売元のブログ)
- IPF Technical Rulebook(2026年3月1日施行版)第3.6項 Belt(2026年10月確認)
- SBD Apparel 10mm Lever Belt(2026年10月確認)
- Rogue Fitness Rogue Ohio Lifting Belt(2026年10月確認)
- FITPEAK公式 ナイロントレーニングベルト(2026年10月確認)
仕様や価格は変わることがあります。この記事は公開情報の整理で、実機を試したものではありません。
筋トレギアマニアは、トレーニングギアブランドFITPEAKが運営しています。記事内の他社製品の情報は、各社の公式サイト・販売ページで確認した内容です。






