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パワーリフティングの階級一覧2026 IPF男女8階級と年齢区分

公開 ・ KINNIKU TIMES 編集部 ・ 読了目安 11分
IPFのロゴを背にスクワットのバーを担ぐ日本代表の選手と補助員
SUMMARY|この記事の要約

パワーリフティングの階級は男子59kg級〜120kg超級、女子47kg級〜84kg超級の各8階級で、サブジュニアとジュニアは男子53kg級・女子43kg級が加わる。IPF2026年版ルールとJPA規則から、体重の範囲、年齢区分、検量、階級変更の注意、全日本の標準記録をまとめた。

パワーリフティングの階級は、IPFの規定で男子が59kg級から120kg超級までの8階級、女子が47kg級から84kg超級までの8階級である。サブジュニアとジュニアに限り、男子53kg級と女子43kg級が加わって9階級になる。

2026年10月21日 公開|KINNIKU TIMES 編集部

体重階級に加えて、年齢による区分(サブジュニア、ジュニア、オープン、マスターズ)がある。本記事は、国際パワーリフティング連盟(IPF)の「Technical Rulebook」2026年版(2026年3月1日施行)と、日本パワーリフティング協会(JPA)の競技規則(2026年4月14日改訂)、2026年度の出場標準記録を10月21日時点で確認し、階級の範囲、年齢区分、検量の決まり、階級を変えるときの注意をまとめた。

IPFの技術ルール(公式)を見る

パワーリフティングの階級一覧、男子と女子は何kg級まであるのか

IPFルールブックの「1.2 Bodyweight categories」による階級と体重の範囲は次のとおりである。階級名の数字はその階級の上限体重を表し、上限ちょうどの体重はその階級に入る。たとえば体重74.00kgの男子は74kg級、74.01kgなら83kg級になる。

男子の階級 体重の範囲 女子の階級 体重の範囲
53kg級※ 53.0kgまで 43kg級※ 43.0kgまで
59kg級 59.0kgまで(※がある区分は53.01kgから) 47kg級 47.0kgまで(※がある区分は43.01kgから)
66kg級 59.01〜66.0kg 52kg級 47.01〜52.0kg
74kg級 66.01〜74.0kg 57kg級 52.01〜57.0kg
83kg級 74.01〜83.0kg 63kg級 57.01〜63.0kg
93kg級 83.01〜93.0kg 69kg級 63.01〜69.0kg
105kg級 93.01〜105.0kg 76kg級 69.01〜76.0kg
120kg級 105.01〜120.0kg 84kg級 76.01〜84.0kg
120kg超級 120.01kg以上 84kg超級 84.01kg以上

※はサブジュニアとジュニアのみの階級。JPAの競技規則も同じ8階級(サブジュニア・ジュニアは9階級)を定めており、国内の公認大会もこの区分で行われる。階級はスクワット、ベンチプレス、デッドリフトの3種目を行うパワーリフティングと、ベンチプレスだけを競う大会で共通である。

同じ階級でトータルが並んだ場合、IPFルールでは体重の軽い選手が上位になる。検量で体重も同じだった場合は、先にそのトータルを記録した選手が上位になる。JPAの規則も同様で、順位を決めるための再検量は行わない。階級の上限ぎりぎりに体重を合わせる選手が多いのはこのためでもある。

パワーリフティングの大会でデッドリフトのバーを握って引き始める女子選手
画像:Wikimedia Commons(Stein Langørgen, CC BY-SA 4.0)より。2021年ノルウェーのクラシック(ノーギア)選手権

年齢区分はどう分かれているのか、サブジュニア・ジュニア・マスターズ

年齢区分はIPFとJPAでほぼ同じだが、JPAは国内独自に80歳以上の「マスターズV」を設けている。年齢はいずれもカレンダーイヤーで数え、その年の12月31日までに何歳になるかで区分が決まる。

区分 IPF(国際) JPA(国内)
オープン/一般 19歳になる年の1月1日から 満14歳以上(国際大会の選考・出場は19歳以上)
サブジュニア 14歳になった日から18歳になる年の末まで 14〜18歳
ジュニア 19歳になる年から23歳になる年の末まで 19〜23歳
マスターズ1 40〜49歳 40〜49歳
マスターズ2 50〜59歳 50〜59歳
マスターズ3 60〜69歳 60〜69歳
マスターズ4 70歳以上 70〜79歳
マスターズ5 なし(マスターズ4に含む) 80歳以上(国内のみ)

JPAの規則は具体例を挙げている。8月1日に24歳になる選手は、その年の1月1日から、大会当日に23歳であってもジュニアではない。逆に、年内に40歳になる39歳の選手はマスターズIとして大会に出場でき、記録も認定される。14歳未満の競技はIPFルールでは国内大会でのみ認められている。

IPFのルールでは、マスターズ3と4の選手はオープンクラスに出場できない。また、IPFのメダルは年齢区分ごとに各階級で1〜3位に贈られる。2026年版の改定説明書によると、男子の70歳以上と、女子の60歳以上・70歳以上にも、それぞれの年齢区分で階級別のメダルが贈られることが明記され、年齢区分の細分化は各国の連盟の判断で国内向けに調整してよいとされた。

検量はいつ、どう行われるのか

階級は大会当日の検量(計量)で確定する。IPFルールでは、検量はその階級の競技開始の2時間前より早く始めてはならず、検量の時間は1時間半である。検量は扉を閉めた部屋で、選手と同性のコーチまたは監督、2〜3人の審判だけが立ち会って行い、選手は身分証かパスポートで本人確認をする。体重は裸か、規定に合った下着で量る。

JPAの競技規則では、検量は1回だけで、パスすれば再検量はない。ただし申し込んだ階級より重いか軽い場合に限り、時間内であれば量り直せる。1時間半の検量時間内に体重を合わせられなかった場合、全国大会とブロック大会ではその場で失格となる。地方大会では主管協会の判断に委ねられるが、その記録は公認されない。選手は検量のときに各種目の第1試技の重量を報告する。

項目 IPFルール JPA競技規則(国内)
検量の開始 競技開始の2時間前以降 同じ(記録挑戦者がいる場合は2時間前から)
検量の時間 1時間半 1時間半
量り直し 1回のみ。階級の範囲外だった場合だけ時間内に量り直せる 階級を外れた場合のみ時間内に可
体重が合わない場合 競技から除外される 全国・ブロック大会は失格、地方大会は主管協会の判断(記録は非公認)
第1試技の申告 検量時に申告 検量時に報告し、審判が試技票に記入
膝下までのソックスを履き、足幅を広げたスタンスでデッドリフトを行う女子選手
画像:Wikimedia Commons(Stein Langørgen, CC BY-SA 4.0)より。2021年ノルウェーのクラシック(ノーギア)選手権

階級を変えるときの注意、申し込み後に変更できるのか

国内の大会では、申し込み締切日を過ぎてから階級を変えると「オープン参加」扱いになり、順位の表彰の対象から外れる(大会当日の変更と、当日の検量で合格しなかった場合を除く、JPA競技規則)。国際大会では、大会21日前の最終エントリーで申し込んだ階級でなければ出場できない。

IPFは2026年版の改定説明書で、最終エントリーの期限を21日前から30日前に延ばす案を示した。ただし、これにはIPF総会での規約改正が必要だとしており、10月21日時点のルールブック本文は21日前のままである。

全国大会では、標準記録との関係にも注意が要る。JPAの2026年度の出場標準記録の通達によると、選手は標準記録を突破した階級と異なる階級には原則として出場できない。例外は、自分の体重より重い階級の標準記録も突破している場合で、その重い階級には出場できる。通達は「74kg級で出場して83kg級の標準記録まで突破した選手は、66kg級には出られないが83kg級には出られる」という例を示している。

全日本選手権の標準記録は階級ごとにいくつか

JPAの全国大会に出るには、決められた期間内に公認大会で、階級・年齢区分ごとの標準記録を突破する必要がある。2026年度の全日本パワーリフティング選手権大会の一般の標準記録(トータル)は次のとおりである。

男子の階級 クラシック部門 エクイップ部門 女子の階級 クラシック部門 エクイップ部門
59kg級 520kg 515kg 47kg級 275kg 255kg
66kg級 600kg 570kg 52kg級 300kg 280kg
74kg級 650kg 620kg 57kg級 320kg 300kg
83kg級 700kg 660kg 63kg級 340kg 315kg
93kg級 720kg 700kg 69kg級 360kg 320kg
105kg級 750kg 740kg 76kg級 380kg 330kg
120kg級 770kg 770kg 84kg級 400kg 345kg
120kg超級 790kg 790kg 84kg超級 420kg 350kg

補助力のあるスーツを使うエクイップ部門の方が、多くの階級でクラシック部門より標準記録が低い。JPAは理由を説明していないが、標準記録は参加者の水準に合わせて決められ、クラシックはサブジュニア・ジュニアについて「毎年のレベルアップが著しく」更新したと通達に記している。マスターズ4・5には標準記録がなく、期間内に1回以上公認大会で記録を残すことが条件である。部門の違いはノーギアとフルギアの違いで解説している。

JPAのルールブックと標準記録を見る(公式)

よくある質問

体重がちょうど83.0kgなら何kg級ですか

83kg級である。IPFの規定では83kg級は74.01kgから83.0kgまでで、上限ちょうどはその階級に含まれる。83.01kgなら93kg級になる。

階級によって種目やルールは変わりますか

変わらない。種目、試技の回数、判定の基準は全階級で同じである。違うのは、競う相手と、全国大会の標準記録などの基準値である。

マスターズの選手が一般の部に出ることはできますか

国内の大会では、要項によって一般とマスターズの両方に出られる場合がある。JPAの規則には、複数のカテゴリーに出る場合の記録の扱いも定められている。IPFの国際大会では、マスターズ3・4はオープンクラスに出場できない。

違う階級の選手同士はどう比べるのですか

体重差を補正する係数を使ったIPF GLポイントで比べる。JPAの大会のベストリフターもIPFポイントで決まる。計算方法はIPF GLポイントの解説を参照してほしい。

1つの国から同じ階級に何人出られますか

IPFの国際大会では、1か国あたり男女それぞれ最大8人(サブジュニア・ジュニアは9人)で、同じ階級には2人までと定められている。

KINNIKU TIMESの視点

初めて大会に出る人に勧めたいのは、「今の体重のまま出られる階級」を選ぶことだ。階級の上限に合わせて大会直前に体重を落とすと、検量に通っても力が出ないことがある。初出場の目的は、ルールに沿って3種目を成功させ、公式記録を作ることにある。減量は、試合経験を積み、どの階級で戦うかを考えられるようになってからでも遅くない。

検量の仕組みも知っておきたい。国内の規則では、検量は1時間半の枠の中で行われ、体重が合わなければ全国大会やブロック大会では失格になる。当日の朝食や水分を含めて、普段から自分の体重の動き方を把握しておくことが大切だ。また、階級を決めるときは全国大会の標準記録も目安になる。自分のトータルが標準記録にどれだけ近いかは、筋トレ偏差値で全国の中の位置を確かめるとわかりやすい。

競技の全体像はパワーリフティングとは、初めての大会の流れはパワーリフティング大会の初出場ガイド、この秋以降の主な大会はパワーリフティング大会日程2026にまとめている。

出典

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