【4週の例】パワーリフティングのボリューム管理 総負荷量は減って当然
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「重量を上げているのに、総負荷量が減っていく。これで合っているのか」。パワーリフティングのボリュームを、スクワットの4週間で整理します。
パワーリフティングのボリュームは、強度が上がると総負荷量が減るのが普通で、80%以上のセット数もあわせて管理します。
- 1RM140kgの例で、総負荷量は3,200kgから1,920kgへ下がります
- 80%以上のセット数も記録します
- 回復週は約53%落とす例です
- 1RM付近は安全な環境で行います
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スクワット4週間の総負荷量(1RM140kgの例)
この記事でわかること
- スクワット4週間の総負荷量の推移
- 80%以上のセット数で見る方法
- 回復週の落とし方と注意点
パワーリフティングは4週で総負荷量が減って当然:スクワット例
パワーリフティングでは、重量を上げるほど回数を減らします。そのため、総負荷量は下がっていくのが普通です。ここで焦る人が少なくありません。
スクワットの1RMを140kgとして、4週間の例を計算します。これは編集部の例で、特定の研究のプログラムではありません。
| 週 | 重量×回数×セット | 1RM比 | 総負荷量 |
|---|---|---|---|
| 第1週 | 100kg×8回×4 | 71% | 3,200kg |
| 第2週 | 110kg×6回×4 | 79% | 2,640kg |
| 第3週 | 120kg×4回×4 | 86% | 1,920kg |
| 第4週(回復週) | 100kg×5回×3 | 71% | 1,500kg |
検算します。100×8×4=3,200、110×6×4=2,640、120×4×4=1,920、100×5×3=1,500です。
第3週の総負荷量は、第1週より1,280kg少なくなります。3,200−1,920=1,280です。それでも、扱う重量は20kg上がっています。
80%以上のセット数で、強度帯別に見る
総負荷量だけを見ると、計画どおりか判断しにくくなります。そこで、強度帯別のセット数も記録します。
米国スポーツ医学会(ACSM)の2026年指針は、筋力向上の目安として、1RMの80%以上の負荷を、1種目あたり2〜3セット、同じ筋肉群を週2回以上としています。この例でも、第3週の4セット(86%)は、この強度帯に入ります。
| 週 | 80%以上のセット数 | 考え方 |
|---|---|---|
| 第1週 | 0セット | 量を積む |
| 第2週 | 0セット(79%) | 強度へ移る途中 |
| 第3週 | 4セット | 重さに慣れる |
| 第4週 | 0セット | 回復する |
80%以上のセットが0の週が続くと、重さに触れる機会が足りません。逆に、4セット以上が毎週続くと、疲れがたまりやすくなります。この記録を合わせると、計画の偏りがわかります。
期分けの効果についてのメタ分析もあります。35研究の統合では、総ボリュームをそろえた条件で、期分けは最大筋力をわずかに上乗せしました。筋肥大には差がありませんでした。期分けのメタ分析の解説で詳しく読めます。
Souhukaでは、重量・回数・セットを入れると総負荷量が自動で出ます。前回の重量と回数も記録画面に出るので、前週との違いを確かめられます。部位別グラフで、脚の推移も見られます。
手計算なら、登録なしで総負荷量を計算するブラウザ版が使えます。
回復週で総負荷量を約53%落とす考え方
第4週は、第1週の3,200kgから1,500kgへ減らしています。減少は1,700kgで、1,700÷3,200=0.53、約53%です。
NSCAの実践ガイドは、デロードを4〜8週間ごとに5〜7日間行う例を示しています。ボリュームの削減幅は、疲労に応じて25〜90%です。この例の約53%は、範囲の中に収まります。デロードの解説も確認してください。
ただし、このガイドも、デロードの効果を直接検証した研究の質は限られると注記しています。目安として使い、疲れの出方で調整してください。
- 重量の落とし方:1RM比を約10%下げる、または余力を増やす
- セット数:第1週より少なくする
- 頻度:週あたりの回数は維持する
この管理方法の弱点と、注意する点
弱点は、1RMを仮定していることです。1RMは日によって変わります。実際に測る必要はなく、直近の重いセットから推定するのが現実的です。
- 1RMの付近の挑戦は、必ずセーフティと補助者のいる環境で行う
- 関節や腰に痛みが続くときは、重量を落として医師や理学療法士に相談する
- 大会前は、ピーキングの計画をコーチと相談する
- 減量中は、回復力が落ちるので総負荷量を控えめにする
向かないのは、筋肥大を最優先する人です。期分けの上乗せは筋力に出ており、筋肥大には出ていません。その場合は、総負荷量を落とさず、セット数を確保する管理が向いています。
よくある質問
パワーリフティングでは総負荷量が減ったら失敗ですか
失敗とは限りません。重量を上げると回数が減るので、総負荷量は下がるのが普通です。扱う重量と、80%以上のセット数もあわせて見てください。
パワーリフティングで週のセット数は何セットが目安ですか
筋力向上では、1RMの80%以上を1種目あたり2〜3セット、同じ筋肉群を週2回以上、というACSMの目安があります。筋肥大の目安の週10セットとは別の指標です。
回復週はどのくらい総負荷量を落としますか
NSCAのガイドは、疲労に応じて25〜90%の削減を示しています。この記事の例では約53%です。
1RMは毎回測るべきですか
必要ありません。直近の重いセットから推定し、数週間ごとに見直します。測るときは、安全な環境で行ってください。
総負荷量は何で管理すればいいですか
重量×回数×セット数に加えて、80%以上のセット数を合わせて記録します。どちらか一方だけでは、計画のずれに気づきにくくなります。
まとめ
- パワーリフティングは、強度が上がるほど総負荷量が減って当然です
- スクワット1RM140kgの例は、3,200kgから1,920kgまで下がります
- 80%以上のセット数も記録して、計画の偏りを見ます
- 回復週は約53%落とす例で、NSCAの範囲内です
前回の重量と回数が記録画面に出るので、週ごとの強度と量の変化を確かめられます。
Souhukaで記録を始めて前回比を見るAndroid版はGoogle Playから。登録なしで試すならブラウザ版の総負荷量計算へ。
出典
- Moesgaard L et al. Sports Med 52(7):1647-1666(2022年)35研究(2026年10月確認)
- NSCA「A Practical Guide to Deloading」Strength and Conditioning Journal(2025年)(2026年10月確認)
- ACSM「ACSM Unveils Landmark 2026 Resistance Training Guidelines」(2026年10月確認)