【内訳2,370万円】24時間ジムの開業資金は内装と物件で約8割
24時間ジムの開業資金は、ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)で30坪・マシン13台の場合、初期費用2,370万円です。いちばん大きいのは内装工事(シャワー・トイレや電気・空調を含めて約1,458万円)で、次が保証金などの物件費(約464万円)です。この2つで初期費用の約8割を占めます。これとは別に、会員が集まるまでの家賃・リース・人件費を払う運転資金を用意します。マシンはリース、税・借入の返済は含まず、実際の費用は物件・地域・見積もりで変わります。
24時間ジム30坪の初期費用2,370万円の内訳(まとめ方: FITPEAK Business)
物件にかかるお金:保証金が大きい理由
24時間ジムは、夜も人が出入りし、重いマシンを置くため、使える物件が限られます。試算モデルでは、保証金・敷金422万円と仲介手数料42.2万円で、物件だけで約464万円です。家賃・共益費は月42.2万円で、保証金はその10か月分にあたります(試算モデルの前提)。
| 項目 | 試算モデル(30坪) | 24時間ジムで確かめること |
|---|---|---|
| 保証金・敷金 | 422万円 | 契約の月数、返ってくる額、償却の有無 |
| 仲介手数料 | 42.2万円 | 契約の条件で変わる |
| 家賃・共益費(月) | 42.2万円 | 24時間使えるか、夜間の出入り口、管理規約 |
保証金は物件ごとの差が大きく、交渉で月数が変わることもあります。物件の契約では、24時間の営業や重いマシンの搬入が認められているかを、貸し主・管理会社に書面で確かめておきます。
内装工事:シャワーと電気・空調で大きくなる
24時間ジムの初期費用で最も大きいのが内装工事です。試算モデルの内訳は次のとおりで、合計は約1,458万円になります。
| 内装の項目 | 試算モデル(30坪) | 24時間ジムならではの理由 |
|---|---|---|
| 基本工事(電気・空調・給排水・防音) | 452万円 | 夜も動くマシンと空調、上下階への音・振動 |
| シャワー・トイレ | 300万円 | 仕事帰り・早朝の利用者が使う |
| ドア・開口部 | 160万円 | 入退館の管理と防犯 |
| 床 | 114万円 | フリーウエイトの衝撃・音を抑える |
| 壁 | 112万円 | 鏡・防音・汚れにくさ |
| 設計・デザイン | 100万円 | 動線と見通しのよい配置 |
| 間仕切り | 95.8万円 | 更衣室・シャワー室を分ける |
| 照明 | 79.7万円 | 夜間も明るく、カメラに映りやすく |
| 天井 | 44.8万円 | 空調・照明の取り付け |
シャワーを置かない、または居抜き物件を使うと、ここが大きく変わります。物件の用途を変えてジムにする場合、ジムは建築基準法の施行令第115条の3の「スポーツの練習場」に当たり、その用途の部分が200㎡を超えると確認申請が必要になります(建築基準法 第6条・第87条、2026年10月23日確認)。30坪は約99㎡ですが、建物全体の扱いや他の規制もあるため、建築士・自治体に確認してください。
設備・システム・開業前の広告
マシンはリースの前提のため、本体代は初期費用に入らず、月のリース料(34.3万円)として毎月払います。初期費用に入るのは搬入・設置と、無人の時間を支える仕組みです。
| 項目 | 試算モデル(30坪) | 中身 |
|---|---|---|
| マシン搬入・設置 | 92.6万円 | 13台の運び込みと設置 |
| システム導入 | 25.5万円 | 会員管理・入退館・決済。月額は別に5.3万円 |
| 看板 | 80万円 | 夜でも見える外看板 |
| 開業前の広告・プレオープン | 150万円 | オープン前に会員を集める |
| その他 | 100万円 | 備品・予備費 |
スタッフがいない時間がある24時間ジムでは、防犯カメラも欠かせません。個人情報保護委員会のQ&A(Q1-13、2026年10月23日確認)では、カメラの画像が個人情報に当たることがあるとしたうえで、利用目的をできる限り特定すること、「防犯カメラ作動中」などの掲示で撮影していることを本人にわかるようにする例が示されています。
坪数・家賃・マシンの台数・シャワーの有無を変えると、初期費用と月の費用がどう動くかを計算できます。居抜きかスケルトンかで比べるのもおすすめです。
開業費用・収支シミュレーションを無料で使う運転資金:会員が集まるまでの月の費用
開業資金には、初期費用のほかに、会員が損益分岐に届くまでの運転資金が入ります。試算モデルの月の費用は202万円(目標会員数のとき)、損益分岐は232人、回収は17か月目です。
- 月の費用の内訳: 家賃・共益費42.2万円/マシンリース34.3万円/人件費40万円/決済手数料など20.6万円/広告20万円/清掃15万円/電気代9.7万円/システム月額5.3万円/保守5万円/その他5万円/水道・ガス3万円/保険2万円
- 運転資金の考え方 =(月の費用 − その月の売上)を、損益分岐に届くまで足し合わせた額
例として、売上がまったく無い前提で月の費用202万円を6か月分用意すると1,212万円で、初期費用と合わせて3,582万円です。実際には開業月から会費が入るため、必要な額はこれより小さくなりますが、入会のペースが想定より遅い場合に備えて余裕を持たせます(数字は計算のための例)。資金は自己資金のほか、日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」(2026年10月23日確認)などの創業融資で用意する方法があり、審査と事業計画書が必要です。補助金は年度ごとに変わるため、公式で確認してください。
よくある質問
24時間ジムの開業資金は全部でいくら必要ですか?
ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)では、30坪・マシン13台で初期費用2,370万円です。これに会員が集まるまでの運転資金が加わります。物件・地域・見積もりで変わるため、自分の条件で計算し直してください。
24時間ジムの初期費用を抑えるには?
金額の大きい内装工事を見直すのが近道です。居抜き物件を探す、シャワーの数を絞る、マシンをリースにする、といった方法があります。ただし、防音や床の補強を削ると、開業後の苦情や修繕につながることがあります。
マシンを買うとどうなりますか?
試算モデルはリースの前提です。買う場合は初期費用が増え、月のリース料が無くなります。買ったマシンは減価償却で何年かに分けて経費にします。扱いは税理士に確認してください。
フランチャイズに加盟すると開業資金は変わりますか?
加盟金や研修費などが加わる一方、内装や設備の仕様が本部で決まっていることがあります。本部から示された金額の内訳を、上の表の項目と並べて比べてください。
出典
- ジム開業ナビ「ジム開業の費用」試算モデル(2026年10月)
- e-Gov法令検索「建築基準法」(2026年10月23日確認)
- 個人情報保護委員会 Q&A Q1-13(防犯カメラ)(2026年10月23日確認)
- 日本政策金融公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」(2026年10月23日確認)
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