【最初に決める3つ】ジムを開業するには何が必要?|業態・料金・資金の決め方
ジムを開業するには、物件を探す前に「どの業態で始めるか」「誰に・いくらで売るか」「お金をどう用意するか」の3つを決めることが出発点です。業態で初期費用と必要な会員数が大きく変わり、ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)では、パーソナルジム15坪の初期費用は1,305万円、総合ジム120坪は6,237万円です。3つが決まれば、物件・内装・届出の順に具体的な準備へ進めます。
ジムを開業するには:最初に決める3つのこと
決めること1:業態と広さ(初期費用と必要な会員数が決まる)
同じ「ジム」でも、業態によってかかるお金と集める人数がまったく違います。ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)の4つの形を並べると、次のとおりです。マシンはリース、税・借入の返済は含まず、実際の費用は物件・地域・見積もりで変わります。
| 業態(試算モデル) | 初期費用 | 損益分岐 | 回収 |
|---|---|---|---|
| パーソナルジム 15坪・マシン4台 | 1,305万円 | 46人 | 32か月目 |
| 24時間ジム 30坪・マシン13台 | 2,370万円 | 232人 | 17か月目 |
| ファンクショナル 60坪・マシン14台 | 3,035万円 | 174人 | 45か月目 |
| 総合ジム 120坪・マシン43台 | 6,237万円 | 634人 | 21か月目 |
業態を選ぶときは、自分が持っている強みと合わせて考えます。指導の経験があるならパーソナルジム、運営を仕組みで回したいなら24時間ジム、地域で大人数を集める力があるなら総合ジム、というように、自分がどこで価値を出せるかを先に決めると、広さとマシンの台数が決まります。
- 指導で稼ぐ形か、場所と設備で稼ぐ形か
- オーナーが現場に立つか、人に任せるか
- 商圏で集められそうな人数は、損益分岐の何倍あるか
決めること2:誰に・いくらで売るか(損益分岐が決まる)
業態が決まったら、狙う客と料金を決めます。料金は「近くの店より安く」から決めるのではなく、損益分岐の会員数から逆算すると、無理のない値段が見えてきます。
損益分岐の会員数 = 毎月の固定費 ÷(月会費 − 会員1人あたりの変動費)。たとえば固定費が月150万円、会員1人あたりの変動費(決済手数料など)が800円のとき、月会費8,000円なら150万円 ÷ 7,200円で約209人、月会費10,000円なら150万円 ÷ 9,200円で約164人が損益分岐です(数字はいずれも計算のための例)。2,000円の差で、集める人数が約45人変わります。
狙う客は、年齢層・目的(体力づくり・体型・競技)・通える時間帯で具体的に決めます。客が具体的なほど、立地・内装・プログラム・広告の打ち方まで決まりやすくなります。料金を高めにするなら、その値段で選ばれる理由(指導の中身、少人数、設備)を言葉にしておきましょう。
業態・料金・提供の仕方を選ぶと、自分に合う収益モデルがわかります。3つのうち「業態」と「誰に・いくらで」を決めるのに使ってください。
7つの収益モデル診断を無料で使う決めること3:お金の出どころ(回収までもつか)
最後に、初期費用と、会員が損益分岐に届くまでの運転資金をどう用意するかを決めます。自己資金だけで足りない場合は、融資を組み合わせるのが一般的です。
| お金の出どころ | 確かめたこと(2026年10月23日確認) | 注意すること |
|---|---|---|
| 自己資金 | — | 生活費は開業資金と分けて確保しておく |
| 日本政策金融公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」 | 新たに事業を始める方や開業後おおむね7年以内の方が対象。融資限度額7,200万円。創業計画書などで事業計画の内容を確認 | 審査があり、希望どおりにならないこともある |
| 市区町村の創業支援を受けた場合 | 特定創業支援等事業を受け、市区町村の証明書を取得した方は、上の融資の特別利率の対象 | 対象や手続きは市区町村で確認 |
| 補助金 | 年度ごとに変わる | 名称・上限額・補助率・支払いの時期は公式で確認 |
3つが決まったら、物件探し → 設計・内装工事 → マシンとシステムの導入 → 届出 → プレオープン → 開業の順に進みます。届出は物件・業態・自治体で変わるため、物件の契約前に所轄の消防署・自治体の建築担当・税理士などに確認しておくと、工事のやり直しや開業の遅れを防げます。
よくある質問
ジムを開業するには資格が必要ですか?
確認した国税庁・消防の案内では、ジムを開くための特別な営業許可は出てきません。ただし開業届や消防の届出、物件によっては用途変更の確認申請が必要になります。所轄の窓口に確認してください。
ジムを開業するにはいくら必要ですか?
業態と広さで大きく変わります。ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)では、パーソナルジム15坪で1,305万円、24時間ジム30坪で2,370万円、総合ジム120坪で6,237万円です。これに運転資金が加わります。
未経験からでもジムを開業できますか?
経営やトレーニング指導の経験がなくても開業する人はいます。その場合は、指導を担う人の確保と、損益分岐・退会率などの数字を自分で見られるようにしておくことが大切です。
開業までどれくらいの期間がかかりますか?
物件・工事の規模・届出の内容で変わるため、決まった期間はありません。用途変更の確認申請が必要な物件や、大きな内装工事がある物件は時間がかかるため、計画の早い段階で専門家に相談しておきましょう。
出典
- ジム開業ナビ「ジム開業の費用」試算モデル(2026年10月)
- 日本政策金融公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」(2026年10月23日確認)
- 中小企業庁「創業支援等事業計画」の認定(改正法第17回)(2026年10月23日確認)
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