筋トレの新着記事を、LINEでお知らせ LINEで新着を受け取る
背中の週セット数と、広背筋・僧帽筋のセット配分

【縦と横で分ける】背中の週セット数と、広背筋・僧帽筋のセット配分の考え方

背中は筋肉が多く、種目も多いぶん、何セットずつ振り分けるかで迷いやすい部位です。縦に引く種目と横に引く種目の配分を、研究と総負荷量の計算で整理します。

背中の週セット数は10セット前後が目安で、縦に引く種目と横に引く種目を、どちらも1つ以上入れて分けます。

  • 米ACSMは、筋肥大を1筋群あたり週10セット以上としている
  • ラットプルダウンは、握り幅を肩幅の1〜2倍で変えても広背筋の活動はほぼ同じだった
  • 懸垂の握り方で差が出たのは、測った8筋のうち僧帽筋中部だけだった
  • 同じ筋肉を週2回鍛えるほうが、週1回より筋肥大の効果が大きかった

重量・回数・セットを入れるだけで総負荷量を自動計算します。ダウンロードは無料です。

Souhukaを無料でダウンロードする

Android版はGoogle Playから。登録なしで試すならブラウザ版の総負荷量計算へ。

背中の週10セットの配分例(セット数)

ラットプルダウン
4セット
シーテッドロー
3セット
ワンハンドロー
3セット
出典・作図: FITPEAK × Souhuka(配分は編集部の例。握り方の根拠は Lusk他 2010、Andersen他 2014、Dickie他 2016)

この記事でわかること

  • 背中の週セット数の目安と、その根拠
  • 縦に引く種目と横に引く種目の振り分け方
  • 週10セットの総負荷量の計算例
  • この配分が向かない人と、注意点

背中の週セット数は週10セット前後が目安

米国スポーツ医学会(ACSM)の2026年の指針は、筋肥大の目安を1つの筋群あたり週10セット以上としました。背中もこの目安に当てはまります。

背中は広背筋、僧帽筋、菱形筋、脊柱起立筋など、複数の筋肉の集まりです。胸と違い、1つの種目で全体を鍛えにくい点が特徴です。

そこで、週10セットを「縦に引く」と「横に引く」に分けて数える考え方が現実的です。縦は懸垂やラットプルダウンで、広背筋が主役になります。横はローイングで、広背筋に加えて僧帽筋の中部や菱形筋も使われます。

引き方 代表的な種目 主に使う筋肉
縦に引く ラットプルダウン、懸垂 広背筋
横に引く ケーブルロー、ダンベルロー 広背筋、僧帽筋中部、菱形筋

この分類は、KINNIKU TIMESの背中トレーニングの解説にある整理です。研究で週のセット数が決まったわけではなく、種目選びの考え方として使います。詳しくはACSM 2026の指針の解説をどうぞ。

広背筋と僧帽筋のセット配分:握り方は何を変えるか

配分を考えるうえで、握り方や握り幅が気になる人は多いはずです。結論から言うと、握り幅や握り方より、種目の組み合わせのほうが大切です。

Lusk 氏らの2010年の研究では、男性12人が1RMの70%で、広い順手、広い逆手、狭い順手、狭い逆手の4通りでラットプルダウンを行いました。広背筋の活動は、順手のほうが逆手より高く、握り幅による差はありませんでした。

Andersen 氏らの2014年の研究では、男性15人が肩幅の1倍、1.5倍、2倍の順手で行い、広背筋の活動は3つの幅で同程度でした。6回で限界になる重さは、広い幅がやや軽くなりました。

握り幅 6回で限界の重さ
狭い(1倍) 80.3kg
中間(1.5倍) 80.0kg
広い(2倍) 77.3kg

広い幅は、同じセット数でも扱える重さが下がります。総負荷量で見ると、中間の幅が有利になりやすいと考えられます。

懸垂では、Dickie 氏らの2016年の研究があります。トレーニング経験のある男性19人が、順手、逆手、ニュートラル、ロープの懸垂を行いました。肩や腕の8つの筋肉を測った結果、握り方で有意な差があったのは、僧帽筋中部だけでした。

僧帽筋中部のピーク活動は、順手が60.1%MVIC、ニュートラルが37.1%MVICでした。広背筋と上腕二頭筋には、有意な差がありませんでした。

つまり、広背筋を狙うために握り方を細かく変える必要は小さいです。僧帽筋の中部に刺激を足したい人は、順手の懸垂や、横に引くローを加えるほうが整理しやすいです。

週10セットの総負荷量を計算する:4,550kgの例

ここからは編集部の配分例です。縦に引く種目を4セット、横に引く種目を6セットにして、合計10セットにします。

種目 計算 週の総負荷量
ラットプルダウン 50kg×10回×4セット 2,000kg
シーテッドロー 45kg×10回×3セット 1,350kg
ワンハンドロー 20kg×20回×3セット 1,200kg
合計 2,000+1,350+1,200 4,550kg

ワンハンドローの20回は、左右10回ずつの合計です。20×20=400kg、400×3=1,200kgです。

ラットプルダウンは50×10=500kg、500×4=2,000kgです。シーテッドローは45×10=450kg、450×3=1,350kgです。

これを週2回に分けると、1回は5セットです。1回の総負荷量は、4,550÷2=2,275kgになります。

懸垂は自分の体重が負荷なので、記録の取り方に工夫が要ります。体重を含めるか、加重分だけを記録するかを決めて、毎回同じ方法で続けましょう。

Souhukaの部位別グラフでは、背中の総負荷量の推移を確認できます。週次レポートで先週比も見られるので、縦と横のどちらが足りないかを数字で追えます。計算の基本は総負荷量の完全ガイドにあります。登録なしで総負荷量を計算することもできます。

胸の配分は大胸筋の週セット数の解説で扱っています。押す種目と引く種目を、同じ週で組み合わせる際の参考にしてください。

この配分が向かない人と注意点

  • 腰痛や椎間板の病気がある人は、立って前傾するローより、胸をパッドで支えるマシンやケーブルローから始める
  • 肩の脱臼歴や強い痛みがある人は、頭上から引く種目の前に、医師に相談する
  • 懸垂が1回もできない人は、インバーテッドローやネガティブ懸垂から始める

握り方の筋電図は、少人数かつ経験者の男性が対象でした。筋電図は筋肉の活動の目安で、筋肥大そのものではありません。僧帽筋中部の差も、1件の研究の結果です。

引く動作の途中で、腰や肩に鋭い痛みや腕のしびれが出たら中止してください。胸の痛みや息苦しさがあるときも、すぐに運動をやめて医療機関を受診してください。

よくある質問

背中は週何セットが目安ですか

10セット前後が目安です。米ACSMの指針は、筋肥大を1筋群あたり週10セット以上としています。縦に引く種目と横に引く種目の両方に、セットを振り分けます。

広背筋と僧帽筋は別にセットを数えますか

種目ごとに使う筋肉が重なるため、厳密に分けて数える必要は小さいと考えられます。縦と横の両方を入れておけば、広背筋も僧帽筋中部も使われます。

ラットプルダウンの握り幅は広いほどよいですか

肩幅の1〜2倍なら、広背筋の活動はほぼ同じでした。広い幅は扱える重さが下がったので、中間の幅から試すのが無難です。

背中の筋トレは週何回がよいですか

週2回に分けると組みやすいです。同じ筋肉を週2回鍛えるほうが、週1回より筋肥大の効果が大きいとするメタ分析があります。

まとめ

  • 背中の週セット数は10セット前後が目安で、縦と横の両方に振り分けます
  • 握り幅は肩幅の1〜2倍なら広背筋の活動はほぼ同じで、種目の組み合わせのほうが大切です
  • ラットプルダウン4、シーテッドロー3、ワンハンドロー3の例では、週の総負荷量は4,550kgです
  • 腰や肩に不安がある人は、医師に相談してから取り組みます

記録を始めると、前回の重量と回数が記録画面に出ます。超える数字がひと目でわかります。

Souhukaで記録を始めて前回比を見る

Android版はGoogle Playから。登録なしで試すならブラウザ版の総負荷量計算へ。

出典

あわせて読む

Back to blog