【ディップス2〜3セット】大胸筋下部のセット数を肩を守って決める
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胸の下側を厚くしたくて、ディップスやデクラインを増やすべきか迷っていませんか。大胸筋下部のセット数を、肩を守りながら決める考え方と、ディップスの総負荷量の数え方を整理します。
大胸筋下部のセット数は、フラットのプレスを土台にして、ディップスは週2〜3セットまでに抑えると、肩を守りながら決められます。
- 大胸筋の中部と下部は、フラットの角度で活動が高くなりました
- ディップスは肩を後ろに引くので、深さは肩が肘の高さ近くまでです
- 体重を数えるか、追加重量だけにするかで、増加率の見え方が変わります
- 下部だけの専用セットは、編集部の目安で、研究が決めた量ではありません
フラットとディップスの前回の重量と回数が、記録画面に出ます。胸の総負荷量の推移も確かめられます。ダウンロードは無料です。
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同じ+2.5kgでも、数え方で増加率が変わる
大胸筋下部のセット数を、胸の週10セットの中で置く
胸全体の目安は、週10セット以上です。米国スポーツ医学会(ACSM)が2026年の指針で示しました。下部の専用セットは、この中の一部です。
トレーニング経験者30人が、ベンチの角度を5段階に変えて行った研究があります(Rodríguez-Ridao他、2020年)。大胸筋の中部と下部は、0度のフラットで活動が最大でした。
つまり下部は、フラットのプレスで、すでに多く使われています。専用の種目は、足りないと感じたときの上乗せです。
| 型 | フラット | 斜め | ディップス |
|---|---|---|---|
| 標準 | 6セット | 3セット | 1セット |
| 下部を重視 | 5セット | 2セット | 3セット |
どちらも週10セットです。下部を重視する型でも、ディップスは3セットまでにします。
ディップスは2〜3セットまでにする理由
トレーニング経験のある男性13人が、ベンチ、平行棒、吊り輪でディップスを比べました(McKenzie他、2022年)。三角筋前部と大胸筋は、平行棒と吊り輪のほうが活動が高くなりました。
一方で、ベンチディップスは肩を後ろに大きく引きます。肩の伸展は平均88度で、本人が動かせる最大範囲の101%に達していました。吊り輪は62度です。
筋トレに関するけがの最大36%が、肩に起きているというレビューもあります(Kolber他、2010年)。ディップスを増やす前に、肩の余裕を確かめます。
- 深さは、肩が肘の高さ近くまでです
- 上体を前に倒すほど、胸に負荷が移りやすくなります
- 肩の前に痛みがあれば、その日は中止します
肩への負担を考えると、週2〜3セットからが無理のない量です。慣れてから、様子を見て1セットずつ増やします。
ディップスの総負荷量は、数え方を固定する
ディップスは体重を持ち上げるので、総負荷量の数え方が2通りあります。体重70kg、追加10kgで10回×3セットを例にします。
| 数え方 | 今週の計算 | 量 |
|---|---|---|
| 追加重量のみ | 10kg×10回×3 | 300kg |
| 体重も含める | (70+10)×10×3 | 2,400kg |
来週、追加重量を2.5kg増やします。追加重量のみなら、12.5×30で375kgです。300kgから25%増えます。
体重も含めると、82.5×30で2,475kgです。2,400kgから約3.1%の増加です。同じ変化でも、25%と3.1%に見えます。
どちらが正しいということはありません。毎週同じ数え方を続けることが大切です。体重が変わる人は、追加重量のみのほうが比べやすいです。
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下部だけを狙う考え方の弱点と、向かない人
- デクラインの角度を比べた研究は、今回の確認では見つかりませんでした
- 筋電図は、筋肥大の量とは別の指標です
- 13人の研究は経験者の男性で、女性や初心者には当てはまらない場合があります
- 下部だけを大きくする方法は、研究では確かめられていません
つまり、下部の発達は、胸全体の週セット数で考えるのが安全です。専用セットを増やしても、肩を痛めれば元も子もありません。記録をつけて、胸全体の総負荷量が伸びているかを先に確かめましょう。
向かない人もいます。肩に痛みや脱臼の経験がある人は、始める前に医師に相談してください。ディップスで肩の前に鋭い痛みが出たら、中止します。
よくある質問
大胸筋下部は週に何セット必要ですか
胸全体で週10セット前後が目安です。下部はフラットのプレスでも使われます。ディップスの専用セットは、週2〜3セットまでにします。
デクラインとディップスはどちらがよいですか
どちらがよいかを比べた研究は、確認できませんでした。肩に痛みがない種目を選びます。ディップスは肩の負担が大きいので、深さに注意します。
ディップスが1回もできないときはどうしますか
足を床や台についた補助つきから始めます。ゆっくり沈む動きだけを3〜5秒かけて行う練習も役立ちます。無理に深く沈まず、肩に痛みが出ない範囲で行います。
ディップスの体重は総負荷量に含めますか
どちらでも構いません。体重を含めると、増加率が小さく見えます。毎週同じ数え方に固定してください。
まとめ
- 下部は、フラットのプレスでも使われます
- ディップスの専用セットは、週2〜3セットまでです
- 深さは、肩が肘の高さ近くまでにします
- 総負荷量の数え方は、毎週同じにします
- 肩に痛みがあるときは、中止して相談します
週次レポートで、今週の総負荷量と先週比を確かめられます。ディップスを増やすか据え置くかの判断に使えます。
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出典
- Rodríguez-Ridao D et al. Int J Environ Res Public Health(2020年、経験者30人)(2026年10月確認)
- McKenzie A et al. Int J Environ Res Public Health(2022年、経験者の男性13人)(2026年10月確認)
- Kolber MJ et al. J Strength Cond Res(2010年、レビュー)(2026年10月確認)
- Currier BS et al. ACSM Position Stand. Med Sci Sports Exerc(2026年)(2026年10月確認)