【30坪の配分例つき】ジムのゾーニング|フリーウエイト・マシン・有酸素の面積
ジムのゾーニングは、フロアを「フリーウエイト」「マシン」「有酸素」「ストレッチ」と、受付・更衣室・通路などの「共用」に分け、それぞれに面積を配る作業です。配分は業態で大きく変わり、決まった正解はありません。会員が何をしに来るジムかを先に決め、その目的に合うゾーンに広く面積を割くのが基本です。ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)では、24時間ジム30坪にマシン13台、総合ジム120坪に43台を置く前提で計算しています。
30坪のゾーン配分の例(業態で変わる)
ジムのゾーニングとは:4つのゾーンと共用部分
ゾーニングは、似た使い方の設備を1か所にまとめて、フロアを区切ることです。まとめることで、床の仕上げ・防音・照明・音響をゾーンごとに変えられ、会員も目的の場所に迷わず行けます。なお、「用途地域」(都市計画で決まる土地の使い方)とは別の話です。
| ゾーン | 主な設備 | 床・設備の考え方 |
|---|---|---|
| フリーウエイト | パワーラック、ベンチ、ダンベル、プラットフォーム | 厚いゴムの床、床の耐荷重、防音・防振。奥にまとめる |
| マシン | ピンやプレートで重さを変えるマシン、ケーブルマシン | マシンごとの使用スペースと通路。初心者も使いやすい場所に |
| 有酸素 | トレッドミル、バイク、クロストレーナー | 電源の位置、窓や通りに向けた配置、空調の効き |
| ストレッチ | マット、フォームローラー、ストレッチ用の器具 | やわらかい床、落ち着いた照明と音 |
| 共用 | 受付、更衣室、トイレ、シャワー、通路、バックヤード | 給排水・換気・動線。後から動かしにくい |
機能性トレーニング(そりを押す・ロープを振るなど)を入れる場合は、人工芝などの床を敷いた「ファンクショナル」のゾーンを加えます。ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)では、ファンクショナルの店を60坪・マシン14台で計算しています。
面積の配分の決め方:業態ごとの考え方
配分は、会員が何をしに来るかで決まります。業態ごとに、どのゾーンを広くするかの考え方を整理しました。数字はすべて計算のための例で、物件の条件で変わります。
| 業態(試算モデルの前提) | 広く取るゾーン | 小さくしやすいゾーン |
|---|---|---|
| 24時間ジム(30坪・マシン13台) | フリーウエイトとマシン | シャワーを置かなければ更衣室を小さく |
| 総合ジム(120坪・マシン43台) | マシン・有酸素を広く、スタジオを別に | 店の規模が大きく、各ゾーンを一通りそろえやすい |
| パーソナルジム(15坪・マシン4台) | 指導のためのフリーウエイト・多目的のスペース | 有酸素は1台程度、受付も小さく |
| ファンクショナル(60坪・マシン14台) | 人工芝などの機能性トレーニングのゾーン | マシンの台数を絞る |
面積をゾーンに配るときは、坪を平方メートルに直すと、マシンの寸法と比べやすくなります(1坪は約3.3㎡)。例として30坪(約99㎡)で、フロアの図の配分にすると、フリーウエイトとマシンがそれぞれ約30㎡、有酸素が約15㎡、ストレッチが約10㎡、共用が約15㎡です(99㎡ × 30%などで計算した例)。この面積に、マシンの使用スペースと通路が収まるかを図面で確かめます。
内装シミュレーションでは、フリーウエイトはゴム、有酸素やストレッチは長尺シートなど、ゾーンごとの床の仕上げを選んで3Dのフロアと初期費用に反映できます。ゾーンの配分を変えると床の費用がどう変わるかを、自分の物件の広さで確かめられます。
内装シミュレーションを無料で使うゾーンの並べ方と、配分を見直すときの目安
面積が決まったら、並べ方を決めます。入口から奥に向かって、軽い運動から重い運動へ並べると、動線が交差しにくくなります。
- フリーウエイトは奥に:重量物の音と振動が出るため、床の補強と防音をまとめて行える場所に。隣のテナントとの境の壁から離すと、音の問題が出にくくなります。
- 有酸素は入口の近くか窓ぎわに:初心者が最初に使いやすく、外から見えると活気が伝わります。電源の位置を先に確かめます。
- マシンは有酸素とフリーウエイトの間に:使い方がわかりやすく、初心者から上級者まで使うため、真ん中に置くと行き来しやすくなります。
- ストレッチは出口側の落ち着いた場所に:トレーニングの前後どちらでも寄りやすくします。
厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」は、成人と高齢者に筋力トレーニングを週2〜3日取り入れることを推奨しています(2026年10月23日確認)。筋トレをしたい会員を中心にするジムでは、フリーウエイトとマシンの面積を十分に取ることが、混雑の不満を減らすことにつながります。開業後は、時間帯ごとにどのゾーンが混むかを見て、マシンの入れ替えや配置の変更で配分を見直します。
| 開業後に見えるサイン | 見直しの例 |
|---|---|
| ラックやベンチに待ちができる | 使われていないマシンを減らし、フリーウエイトを広げる |
| 有酸素がいつも空いている | 台数を減らし、ストレッチや機能性トレーニングに回す |
| ストレッチの場所に人があふれる | マットの数を増やし、通路にはみ出さない区切りを作る |
よくある質問
ゾーンの区切りは壁で仕切るべきですか?
多くのジムでは、壁ではなく床の素材や色、照明、マシンの向きで区切ります。壁を作ると、見通しが悪くなり、受付やカメラからの見守りもしにくくなるため、必要な場所(スタジオ・更衣室など)に絞ります。
小さなジムでもゾーンを分けたほうがよいですか?
15坪ほどの小さな店でも、床の素材を分けるだけで使いやすさが変わります。フリーウエイトの場所だけ厚いゴムにする、ストレッチの場所だけマットを敷く、といった分け方ができます。
ゾーニングと用途地域は関係がありますか?
言葉は似ていますが別のものです。用途地域は物件のある土地にジムを開けるかどうかに関わり、ゾーニングは店の中の区切り方です。用途地域は物件を決める前に確かめます。
出典
- ジム開業ナビ「ジム開業の費用」試算モデル(2026年10月)
- 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023(概要)」(2026年10月23日確認)
あわせて読む
このジムの近くで、一緒にトレーニングする仲間を探せます
同じジムに通う人どうしで、補助やフォームチェックをし合える合トレ相手を見つけられます。写真・レベル・自己紹介を登録すると、同じ県の仲間と「合トレしたい」でつながり、チャットで日時を決められます。連絡先はお互いが承認するまで出ません。
公式LINEを友だち追加すると、合トレナビのURLが届きます(無料)。18歳以上・合トレ目的の方のみ。