【会員数別の試算つき】マシンピラティススタジオの経営で得られる収入の決まり方
マシンピラティススタジオの経営で得られる収入は、会員数 × 月会費から、費用を引いた利益で決まります。
この記事の計算例(数字は仮)では、会員が80人のとき、月の利益は約23万円です。会員が50人だと赤字になります。
オーナーの年収を示す公的な統計は、確認できていません。そのため、この記事では、金額を断定せず、試算の組み立て方を示します。
会員数ごとの月の利益(月会費2万円・月4回、数字はすべて仮)
| 会員数 | 売上 | 利益(税・返済前) | 席の使用率 |
|---|---|---|---|
| 50人 | 100万円 | マイナス34万円 | 約21% |
| 80人 | 160万円 | 23万円 | 約34% |
| 110人 | 220万円 | 80万円 | 約47% |
利益の計算式と、前提
利益は、売上から変動費と固定費を引いて出します。売上は「会員数 × 月会費」です。
| 前提 | 内容(すべて仮) |
|---|---|
| 規模 | 20坪・マシン6台。1日6レッスン × 26日で月156レッスン |
| 月会費 | 2万円(月4回通うプラン) |
| 固定費 | 月129万円(家賃・設備・広告・インストラクターなど) |
| 変動費 | 決済手数料などを売上の5%とする |
固定費の内訳は、ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)の月の費用を、20坪に縮めた例です。24時間ジムの値を、近い形の参考として使っています。
オーナー自身がレッスンを担当すると、インストラクターの費用を減らせます。そのぶん、自分の時間が必要になります。
会員数がどこで落ち着くか
会員は、入会する人と、退会する人で増減します。落ち着く先の会員数は、月の新規入会 ÷ 月の退会率で出します。
| 月の退会率 | 毎月10人が入会したとき、落ち着く会員数 |
|---|---|
| 5% | 200人 |
| 8% | 125人 |
| 10% | 100人 |
退会率は、これも仮の数字です。実際は、自分のスタジオの数字を測って使います。退会率が2ポイント変わると、落ち着く会員数が大きく変わります。
図の80人や110人に届くには、新規入会と退会率の両方を見る必要があります。入会を増やすだけでなく、続けてもらう工夫も、収入を決めます。
会員数、月会費、退会率、固定費を入れて、利益がどう変わるかを試算できます。入会を増やす場合と、退会を減らす場合を比べられます。
自分の数字で月の利益を試算する(無料)仮の数字でも使えます。登録は不要です。
利益から、手元に残る額へ
図の「利益」は、税と借入の返済を引く前の額です。手元に残る額を考えるには、次の3つを分けます。
| 項目 | 確かめたこと(2026年10月26日確認) |
|---|---|
| 所得税 | 青色申告の特別控除は、55万円、65万円、10万円のいずれか。65万円には、複式簿記に加えて、電子帳簿保存かe-Taxによる申告が要る(国税庁 No.2072) |
| 借入の返済 | 日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金は、返済期間が設備資金20年以内、運転資金10年以内(2026年10月23日確認) |
| 自分の報酬 | 事業の利益から、生活費を取り分ける。額は事業の状況で決める |
税額は、控除や他の所得で変わります。具体的な税額は、税理士に確認してください。
初期費用の回収も見ます。開業資金の記事の計算例では、初期費用は約2,010万円です。
| 月の利益(税・返済前) | 初期費用を回収する月数 |
|---|---|
| 23万円(会員80人) | 約87か月 |
| 80万円(会員110人) | 約25か月 |
この月数は、立ち上がりの数か月の赤字や、運転資金を含めていません。実際はもう少し長くなります。
利益を動かす3つの数字
利益を増やすには、会員数、月会費、固定費のどれかを動かします。会員が80人の例(利益23万円)から、1つずつ動かして比べます。
| 動かす数字 | 変化 | 月の利益 |
|---|---|---|
| 会員数 | 10人増える | 約42万円 |
| 月会費 | 1,000円上がる | 約31万円 |
| 固定費 | 10万円減る | 33万円 |
会員を増やす効果が大きく見えますが、席の数に上限があります。月会費を上げると、体験から入会する人が減ることがあります。
固定費を減らす方法は、家賃の交渉や広告の見直しなどです。ただ、削りすぎるとレッスンの質や集客に響きます。
どれか1つに頼らず、3つのバランスで考えます。自分の数字で、動かしたときの変化を試算しておくと、判断しやすくなります。
収入の限界と、向かない場合
- 席の数が売上の上限になる:この例の席は月936席です。会員が増えるには、席の空きが必要です。
- 立ち上がりは赤字になりやすい:会員が損益分岐に届くまでは、運転資金を取り崩します。
- インストラクターに頼る:辞めると、レッスンの質と席の数に影響します。
安定した収入を早く得たい人には、向かない場合があります。回収に年単位かかる試算が出るなら、規模や料金を見直すことも選択肢です。
よくある質問
マシンピラティススタジオのオーナーの年収は?
公的な統計は確認できていません。この記事では、計算例で月の利益を示しました。実際の額は、会員数・料金・費用で変わります。
黒字になるには会員が何人いりますか?
この例では、月会費2万円で約68人です。自分の固定費と月会費で計算し直してください。
利益と年収は同じですか?
同じではありません。利益から、税、借入の返済、設備の入れ替えの積み立てなどを引いて考えます。
規模を大きくすれば収入は増えますか?
席が増えて売上の上限は上がります。ただし、家賃と初期費用も増えるため、台数ごとに試算します。
出典
- ジム開業ナビ「ジム開業の費用」試算モデル(2026年10月)
- 国税庁 タックスアンサー No.2072「青色申告特別控除」(2026年10月26日確認)
- 日本政策金融公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」(2026年10月23日確認)
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