【会員数別の試算】24時間ジム経営の年収は損益分岐の上の人数で決まる
24時間ジムの経営で得られる年収は、「会員数 ×(月会費 − 1人あたりの変動費)− 毎月の固定費」で出る利益から、借入の返済と税金を引いた残りで決まります。ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)では、30坪・マシン13台で月の費用202万円、損益分岐は会員232人です。損益分岐を超えた会員1人ごとに利益が積み上がるため、オーナーの年収は「損益分岐から何人上に会員を保てるか」でほぼ決まります。
会員数ごとの年間の利益(計算例・24時間ジム30坪)
年収が決まる式:損益分岐の上の会員が利益になる
24時間ジムは、家賃・リース・人件費など、会員数に関係なくかかる固定費が大きい事業です。会費から変動費を引いた額で固定費をまかない、まかない終えた先の会員が利益になります。
- 月の利益 = 会員数 ×(月会費 − 1人あたりの変動費)− 毎月の固定費
- 損益分岐の会員数 = 毎月の固定費 ÷(月会費 − 1人あたりの変動費)
- オーナーの手元に残る額 = 利益 + 自分に払う給与 − 借入の返済(元金)− 税金
例として、月会費8,000円、1人あたりの変動費(決済手数料など)300円、固定費を月181.4万円とします。固定費は、試算モデルの月の費用202万円から決済手数料など20.6万円を除いた額です。このとき損益分岐は 181.4万円 ÷ 7,700円 ≒ 236人です(試算モデルの232人とは、月会費などの前提が違うため一致しません)。
| 会員数(例) | 月の利益(例) | 年の利益(例) |
|---|---|---|
| 236人(損益分岐) | 約0円 | 約0円 |
| 250人 | 11.1万円 | 133万円 |
| 300人 | 49.6万円 | 595万円 |
| 350人 | 88.1万円 | 1,057万円 |
会員が50人増えるごとに、年の利益は約462万円(50人 × 7,700円 × 12か月)動きます。逆に、損益分岐の近くでは会員が少し減るだけで赤字になります(数字はいずれも計算のための例)。
オーナーの年収に変わるまでに引かれるもの
利益がそのまま年収になるわけではありません。試算モデルは税・借入の返済を含まないため、オーナーの手元に残る額を考えるときは、次の点を足し引きします。
| 項目 | 年収への影響 | 考え方 |
|---|---|---|
| 人件費(試算モデルで月40万円) | 増えることがある | オーナー自身がスタッフとして働くなら、その一部は自分の給与になる |
| 借入の返済(元金) | 減る | 元金の返済は利益から払う。例: 2,000万円を7年で返すと元金だけで月約23.8万円 |
| 税金・社会保険料 | 減る | 個人か法人か、所得の額で変わる。税理士に確認 |
| 設備の入れ替え・修繕 | 減る | マシンや空調の更新に備えて積み立てる |
上の例で会員300人なら年の利益は595万円ですが、2,000万円を7年で返す場合は元金だけで年約286万円かかり、残りは約309万円になります。そこから税金を払います(いずれも計算のための例)。初期費用をどれだけ借りるかで、同じ会員数でも年収は大きく変わります。
会員数が落ち着く先は「入会 ÷ 退会率」
24時間ジムの会員数は、開業してしばらくすると、毎月の入会と退会がつり合うところで落ち着きます。年収を見積もるときは、会員数の目標よりも、入会の数と退会率の見込みから出すほうが現実に近くなります。
- 会員数が落ち着く先 = 月の新規入会 ÷ 月の退会率
| 月の新規入会(例) | 月の退会率(例) | 落ち着く会員数(例) |
|---|---|---|
| 15人 | 5% | 300人 |
| 15人 | 4% | 375人 |
| 20人 | 5% | 400人 |
| 12人 | 5% | 240人 |
同じ入会15人でも、退会率が5%から4%に下がるだけで、落ち着く会員数は300人から375人に増えます。広告で入会を増やすより、退会を減らすほうが費用をかけずに年収を押し上げられることがあります(数字は計算のための例)。
今の会員数・月会費・退会率を入れると、どこを改善すると利益がいくら動くかを試算できます。入会を増やす場合と退会を減らす場合を並べて比べられます。
収益改善シミュレーションを無料で使う年収を上げる4つの手
固定費の大きい24時間ジムでは、損益分岐を下げるか、損益分岐の上の会員を増やすかのどちらかが年収を上げる道です。
| 手 | 中身 | 注意 |
|---|---|---|
| 退会を減らす | 入会後の使い方の案内、休会制度、混雑の見える化 | 退会の手続きを分かりにくくしない |
| 会費以外の売上 | パーソナルトレーニング、物販、ロッカーなどのオプション | 無人の時間に売れる仕組みにする |
| 固定費を見直す | 電気代・清掃・広告の契約を見直す | 清掃や保守を削ると退会につながる |
| 月会費を見直す | 近くのジムの料金を公式サイトで確かめ、価値に見合うか考える | 値上げは退会率とあわせて試算する |
店舗を増やすと、本部の仕事(集客・会員管理・人の採用)をまとめられるため、1店舗あたりの固定費を下げられることがあります。ただし、出店のたびに初期費用と借入が増えるため、1店舗目が損益分岐を安定して超えてから考えるのが安全です。
よくある質問
24時間ジムのオーナーの年収はどれくらいですか?
会員数・月会費・固定費・借入の額で大きく変わるため、一つの数字では言えません。上の式に自分の数字を入れ、損益分岐から何人上に会員を保てるかで考えてください。
24時間ジムは何人の会員で黒字になりますか?
ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)では、30坪・マシン13台で損益分岐は会員232人です。月会費や家賃が変われば人数も変わるため、自分の条件で計算し直してください。
24時間ジムの経営は副業でもできますか?
無人の時間帯をシステムで回せば、オーナーが常に店にいなくても運営できます。それでも清掃・設備の点検・会員対応は必要で、人件費を払って任せるとそのぶん利益は減ります。
フランチャイズに加盟すると年収は変わりますか?
ロイヤリティが毎月の固定費または変動費に加わるため、損益分岐の会員数は上がります。その代わりに集客や運営の支援を受けられるため、本部から示された条件で式に入れて比べてください。
出典
- ジム開業ナビ「ジム開業の費用」試算モデル(2026年10月)
- ジム開業ナビ「損益分岐」(2026年10月)
- ジム開業ナビ「退会率」(2026年10月)
あわせて読む
このジムの近くで、一緒にトレーニングする仲間を探せます
同じジムに通う人どうしで、補助やフォームチェックをし合える合トレ相手を見つけられます。写真・レベル・自己紹介を登録すると、同じ県の仲間と「合トレしたい」でつながり、チャットで日時を決められます。連絡先はお互いが承認するまで出ません。
公式LINEを友だち追加すると、合トレナビのURLが届きます(無料)。18歳以上・合トレ目的の方のみ。