【週3日】シニアの筋トレボリュームは小さくてよい理由と安全な増やし方
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「年齢的に、どこまでやっていいのかわからない」。シニアの筋トレボリュームを、小さな数字のまま安全に伸ばす考え方を整理します。
シニアの筋トレボリュームは、他人と比べず、余力を2〜3回残して自分の前回比を少しずつ伸ばすのが安全です。
- 週3日を目安に、体調で調整します
- 総負荷量は小さくて構いません
- 増やすなら、回数を1回ずつ増やします
- 痛みや持病があるときは医師に相談します
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1日の総負荷量の例(合計840kg)
この記事でわかること
- シニア向けの1日の総負荷量の例
- 余力を使った量の決め方
- 休むサインと、向かない人
週3日のシニア向け筋トレボリュームと総負荷量の例
WHO(世界保健機関)の2020年の指針は、65歳以上に「筋力とバランスを含む多要素の運動」を週3日以上すすめています。強さは中程度以上が目安です。
ここで多くの人が戸惑うのは、数字の小ささです。若い人の記録と比べると、総負荷量はとても少なく見えます。
でも、それで問題ありません。大事なのは、自分の前回より少し増えているかどうかです。1日の例を見てみましょう。
| 種目 | 重量×回数×セット | 総負荷量 |
|---|---|---|
| レッグプレス | 20kg×12回×2 | 480kg |
| ラットプルダウン | 15kg×12回×2 | 360kg |
| 椅子立ち上がり | 自重×10回×2 | 回数で記録 |
| 合計(重量のある2種目) | 480+360 | 840kg |
検算します。20×12×2=480、15×12×2=360で、合計は840kgです。週3日なら、840×3=2,520kgになります。
自重の種目は、無理にkgへ直さなくて構いません。回数だけを記録すれば、前回比は十分に見られます。
余力2〜3回を残すと、量は自然に決まる
シニアの量は、セット数の上限で決めるより、余力で決めるほうが安全です。余力とは、そのセットの最後に「あと何回できたか」のことです。
| 余力 | 感覚 | 次の一手 |
|---|---|---|
| 5回以上 | 楽すぎる | 回数か重量を足す |
| 2〜3回 | ちょうどよい | 同じ内容を続ける |
| 0〜1回 | 限界に近い | 次回は少し減らす |
最初の数週間は、余力を3回残すところで止めます。限界まで追い込む必要はありません。限界との差は小さいという試験もあります。上腕で比べた19人の8週間の結果では、2回残しでも筋肥大は同程度でした。2回残しの試験の解説で確認できます。
ただし、対象は若い成人で、シニアで同じとは限りません。参考程度に受け止めてください。
回数を1回増やすと、総負荷量は何kg増えるか
増やし方は、重量より回数を先にします。高い重量へ急に上げるより、同じ重量で1回ずつ増やすほうが、動きを確かめながら進められます。
| 種目 | 今の量 | 1回増やす | 増える量 |
|---|---|---|---|
| レッグプレス | 20kg×12回×2=480kg | 20kg×13回×2=520kg | +40kg |
| ラットプルダウン | 15kg×12回×2=360kg | 15kg×13回×2=390kg | +30kg |
両方で1回ずつ増やすと、1日の総負荷量は70kg増えます。840kgが910kgになる計算です。小さな数字ですが、積み重なります。
重量を上げる目安は、全セットで目標の回数をこなし、余力が3回以上あった日です。上げ幅は、機械の最小の刻みで十分です。
Souhukaを使うと、前回の重量と回数が記録画面に出ます。部位別グラフで、脚と背中の総負荷量の推移も見られます。
手計算でも構いません。登録なしで総負荷量を計算するブラウザ版も使えます。
シニアが量を増やさず休むサインと、向かない人
- 痛み:関節や筋肉に鋭い痛みが出たら、その日は中止します
- めまい・息苦しさ・胸の違和感:すぐに止めて、続くときは受診します
- 前回より2週続けて減る:量を3割ほど減らして様子を見ます
- 睡眠不足や体調不良:その日は軽い内容か、休みにします
運動中の転倒にも注意してください。マシンや椅子は安定したものを選び、手すりのある場所で行うと安心です。
休み方の考え方はデロードの解説が参考になります。NSCAの実践ガイドでは、量を落とす期間の目安が示されています。
ここまでの量は、あくまで安全側に倒した例です。より多い量が合う人もいますし、逆に少なすぎる人もいます。年齢だけでは決められません。
- 心臓や血圧の病気、骨粗しょう症、関節の手術歴がある人は、必ず主治医に内容を確認してください
- リハビリ中の人は、理学療法士の指示を優先してください
- 一人で行うのが不安なら、スタッフのいる施設で始めてください
数字を追いすぎて無理をする人にも向きません。週に1回だけ見直す運用で十分です。数字が気になって休めなくなったら、いったん記録から離れても構いません。
この方法の弱点は、伸びがゆるやかなことです。若い人向けの研究と同じ速さでは増えません。そのぶん、続けやすさと安全を優先しています。
よくある質問
シニアは筋トレを週何回すればいいですか
WHOの指針は、65歳以上に多要素の運動を週3日以上としています。筋力トレーニングは、そのうち2日以上を目安にする考え方があります。体調に合わせて調整してください。
シニアの筋トレは何セットが安全ですか
1種目2セットから始めるのがおすすめです。余力を2〜3回残すところで止め、3週間ほど様子を見てから3セットへ進みます。
シニアの総負荷量は少なくても意味がありますか
意味があります。他人と比べず、自分の前回比を見る使い方なら、小さな数字でも変化に気づけます。
筋トレの効果はいつ頃わかりますか
筋力は数週間で変化を感じやすいです。筋肉の大きさが変わるには、もう少し時間がかかります。筋トレの効果がいつから出るかで整理しています。
持病があっても筋トレできますか
主治医に確認してからにしてください。内容によっては、避ける種目や強さの上限が決まる場合があります。
まとめ
- シニアは総負荷量が小さくても、自分の前回比を伸ばせば十分です
- 余力を2〜3回残すところで止めて、量を決めます
- 回数を1回増やす方法なら、増える総負荷量も小さく管理できます
- 痛み、めまい、息苦しさが出たら中止して相談します
前回の重量と回数が記録画面に出るので、自分の前回比だけを見て進められます。
Souhukaで記録を始めて前回比を見るAndroid版はGoogle Playから。登録なしで試すならブラウザ版の総負荷量計算へ。
出典
- Bull FC et al. WHO 2020 guidelines. Br J Sports Med(2020年)(2026年10月確認)
- Vasconcelos T et al. Muscles 5(3):61(2026年)19人・8週間(2026年10月確認)