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睡眠と筋肥大の関係と、ボリュームの守り方

【除脂肪量の減少が1.6倍】睡眠と筋肥大の関係と、ボリュームの守り方

仕事や勉強で睡眠が短い週に、筋トレの量はそのままでよいのでしょうか。睡眠と筋肥大の関係を3つの研究で確かめ、睡眠が短いときのボリュームの考え方を整理します。

睡眠が短いと筋肥大に不利に働くことが研究で示されており、睡眠が足りない日はボリュームを守るより回復を優先します。

  • 睡眠5.5時間の減量では、除脂肪量の減少が8.5時間の約1.6倍だった
  • 一晩の徹夜で、筋タンパク質の合成速度が約18%下がった
  • 5時間睡眠の8晩で、若い男性の日中のテストステロンが約10〜15%下がった
  • 厚生労働省は、成人に6時間以上の睡眠を目安として示している

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14日間の減量で失った除脂肪量(睡眠時間の違い)

睡眠8.5時間
1.5kg
睡眠5.5時間
2.4kg
出典・作図: FITPEAK × Souhuka(Nedeltcheva他 2010。太り気味の成人10人、同じカロリー制限を14日間)

この記事でわかること

  • 睡眠が短いと、筋肉に何が起きるか
  • 3つの研究の数字と、その限界
  • 睡眠が短い日のボリュームの考え方
  • 睡眠と総負荷量を一緒に記録する方法

睡眠5.5時間で、除脂肪量の減少が約1.6倍になった

Nedeltcheva 氏らが2010年に発表したクロスオーバー試験です。太り気味の成人10人が、同じカロリー制限を14日間、睡眠8.5時間の期間と5.5時間の期間の両方で行いました。

項目(14日間) 睡眠8.5時間 睡眠5.5時間
減った体脂肪 1.4kg 0.6kg
減った除脂肪量 1.5kg 2.4kg

除脂肪量の減りは、(2.4−1.5)÷1.5=0.6で、60%多い計算です。同じように食事を減らしても、睡眠を削ると脂肪が落ちにくく、筋肉を含む除脂肪量が多く失われました。

限界もあります。対象は10人、期間は14日で、筋トレをしていない太り気味の成人です。筋トレの成果を長期で追った試験ではありません。

徹夜で合成が18%低下、5時間睡眠でテストステロンも低下

ほかの2つの研究も見ます。いずれも、睡眠不足で筋肉づくりの環境が悪くなる方向を示しています。

研究 条件 結果
Lamon 他 2021 13人、一晩の徹夜 合成速度0.072→0.059%/h(約18%低下)
Leproult 他 2011 男性10人、5時間睡眠を8晩 日中のテストステロン18.4→16.5nmol/L

計算すると、0.059÷0.072=約0.82で18%の低下です。18.4から16.5への低下は、1.9÷18.4=約10%です。

Lamon 氏らの試験では、テストステロンの分泌量の指標も24%低下し、ストレスホルモンのコルチゾールは約21%上昇しました。

注意点があります。徹夜は「一晩まったく眠らない」極端な条件で、日常の寝不足とは異なります。参加者は13人と10人で、筋トレをしていない条件の試験です。トレーニング後の筋肥大が実際にどれだけ妨げられるかは、直接示されていません。

睡眠が短いとき、ボリュームをどう考えるか

これらの研究は、睡眠が短い日にセット数を減らすべき、とまでは示していません。以下は、研究の方向から導いた編集部の考え方です。

前夜の睡眠 考え方
6時間以上 予定通り。前回比を狙ってよい
5〜6時間 量は予定通りでも、記録更新は狙わない
5時間未満が続く 量を減らし、睡眠の確保を優先する

6時間は、厚生労働省の睡眠ガイドが成人に示す目安です。個人差があるため、一律の基準ではありません。

無理にジムへ行って睡眠を削るより、しっかり眠って頻度を一時的に落とすほうが合理的な場合もあります。徹夜明けの高重量や自己記録の挑戦は避けましょう。

量を減らす週の考え方は、デロードの解説が参考になります。疲労の見方はオーバーリーチングのサインの解説、回復の間隔は超回復とボリュームの解説にまとめています。

睡眠と総負荷量を一緒に記録する方法

自分の睡眠とボリュームの関係は、記録で確かめられます。仮の記録例を示します。

日 前夜の睡眠 総負荷量 前回比
月 7.5時間 1,800kg —
水 5.0時間 1,650kg −8.3%
金 7.0時間 1,860kg +12.7%

水曜の前回比は、(1,650−1,800)÷1,800=−8.3%です。金曜は、(1,860−1,650)÷1,650=約+12.7%です。

この例のように、睡眠が短い日の総負荷量が下がるなら、自分の体が睡眠の影響を受けやすいと見られます。これは仮の例で、研究の結果ではありません。

Souhukaの週次レポートと記録画面の前回比を使うと、総負荷量の推移を確認できます。睡眠時間は自分でメモする運用になります。総負荷量の完全ガイドと、登録なしで総負荷量を計算するブラウザ版も参考にしてください。

向かない人もいます。睡眠時間を気にしすぎて眠れなくなる人は、記録を週に1回に減らしましょう。不眠が続く、日中の強い眠気がある場合は、医師に相談してください。

よくある質問

睡眠が短いと筋肥大しにくいですか

不利に働く可能性が高いです。睡眠5.5時間の減量では除脂肪量の減少が約1.6倍になり、一晩の徹夜では筋タンパク質の合成が約18%下がりました。

筋トレの日は何時間寝ればよいですか

厚生労働省は、成人に6時間以上を目安として示しています。個人差があるため、日中の眠気や疲れが残らない時間を探してください。

寝不足の日は筋トレを休むべきですか

休むべきとは示されていません。量を予定より減らす、高重量や記録の挑戦を避けるなど、強度を下げる選択肢があります。

睡眠を削って筋トレの時間をとるのはよいですか

おすすめしません。睡眠を削ると、筋肉づくりの環境が悪くなる研究があります。時間が足りないときは、種目や頻度を絞りましょう。

まとめ

  • 睡眠5.5時間の減量では、除脂肪量の減少が約1.6倍でした
  • 一晩の徹夜で、筋タンパク質の合成は約18%下がりました
  • 睡眠が短い日は、ボリュームより回復を優先します
  • 睡眠と総負荷量を一緒に記録し、自分の傾向を確かめます

記録を始めると、前回の重量と回数が記録画面に出ます。超える数字がひと目でわかります。

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出典

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