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ストレスと筋トレのボリューム、忙しい週の量をどう決めるか

【135人・12週】ストレスと筋トレのボリューム、忙しい週の量をどう決めるか

仕事や人間関係で気持ちが張り詰めた週に、筋トレの記録が伸びなかった経験はありませんか。ストレスと筋トレのボリュームの関係を研究で確かめ、忙しい週の量の決め方を整理します。

生活ストレスが高い人は筋力の伸びが小さい傾向があり、ストレスが高い週は量を減らして回復を優先する選択肢があります。

  • 135人・12週の研究で、ストレスが低い群のほうがベンチとスクワットの伸びが大きかった
  • 31人の試験で、ストレスが高いほど運動後1時間の筋力の戻りが遅かった
  • 本人の「疲れた感覚」には差が出ず、数字で見ないと気づきにくい
  • 量を減らす目安は、NSCAのデロードの考え方が参考になる

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ストレスと筋トレの関係を調べた2つの研究

135人・12週(2008年)
  • ストレスが低い群の伸びが大きい
  • ソーシャルサポートとは無関係
31人・運動後1時間(2012年)
  • ストレスが高いと筋力の戻りが遅い
  • 疲れの感覚には差なし
出典・作図: FITPEAK × Souhuka(Bartholomew他 2008、Stults-Kolehmainen他 2012 をもとに作成)

この記事でわかること

  • ストレスと筋力の伸びを調べた2つの研究
  • 研究から言えることと、言えないこと
  • 忙しい週に、量をどれだけ減らすかの計算例
  • ストレスと総負荷量を一緒に見る方法

135人・12週の研究:ストレスが低い群のほうが伸びた

Bartholomew 氏らが2008年に発表した研究です。ウエイトトレーニングの授業を受けた大学生135人が、週2回、12週間トレーニングしました。

項目 内容
対象 大学生135人
期間・頻度 12週間、週2回
比べたもの ストレスの多い出来事の自己申告
結果 低ストレス群のベンチ・スクワットの伸びが有意に大きい

ストレスの高低は、自己申告の出来事で、中央値で2群に分けました。一方、周囲の支えの大きさ(ソーシャルサポート)は、伸びと関係しませんでした。

限界があります。対象は大学生で、ストレスは自己申告です。ストレスが原因で伸びが小さくなった、と証明した研究ではありません。関係が見つかった、という段階です。

運動後1時間の回復も、ストレスが高いと遅れた

回復への影響を見た試験もあります。Stults-Kolehmainen 氏らが2012年に発表した、31人の大学生の試験です。

強度の高い脚の運動のあと、運動前、直後、20分・40分・60分後に、最大の筋力を測りました。生活ストレスの出来事と、感じているストレスの強さが、筋力の戻り方に関係するかを調べました。

項目 結果
筋力の戻り(生活ストレス) 関係あり(P=0.013)
筋力の戻り(感じるストレス) 関係あり(P=0.023)
エネルギー・疲労・筋肉痛の感覚 関係なし

つまり、ストレスが高い人は、筋力の戻りが遅れていました。それなのに、本人が感じる疲れや筋肉痛には、差が出ませんでした。

この結果は、体感だけでは回復の遅れに気づきにくいことを示します。ただし、測ったのは運動後1時間の筋力で、翌日以降の回復や筋肥大ではありません。

忙しい週に、量をどれだけ減らすか:総負荷量で計算する

ストレスが高い週に量を減らすと良い、と直接示した研究は、今回確かめた範囲では見つかりませんでした。以下は、デロードの研究と指針を参考にした考え方です。

NSCAの実践ガイドは、疲労の度合いに応じて、ボリュームの削減幅を示しています。低度で25〜45%、中程度で40〜60%、高度で60〜90%です。

回復の必要度 削減幅 週7,200kg例
低度 25〜45% 5,400〜3,960kg
中程度 40〜60% 4,320〜2,880kg

計算は、7,200×(1−0.25)=5,400kg、7,200×(1−0.45)=3,960kgです。中程度は、7,200×0.6=4,320kg、7,200×0.4=2,880kgになります。

この削減幅は、疲労への指針で、ストレス向けの基準ではありません。参考として使ってください。

量を減らしても成果を失いにくい、という試験もあります。筋トレ未経験の若い男性19人が、8週間のうち2回だけ量を減らしました。

減らしたのは4週目と8週目で、週1回・2セットにしました。それでも筋厚と10RMの伸びは、毎週通常どおり続けた場合と差がありませんでした。

この試験は8週間の短期で、対象は未経験者に限られます。詳しくはディロードの8週間研究の解説とデロードの解説をどうぞ。

ストレスと総負荷量を一緒に見る方法

体感に頼らず、数字で見ることが大切です。Souhukaの週次レポートで今週の総負荷量と先週比を確認し、記録画面の前回比と見比べます。ストレスの強さは、自分で0〜10などでメモします。

  1. 週の初めに、その週のストレスを0〜10でメモする
  2. 総負荷量と、前回を下回った種目数を記録する
  3. ストレスが高い週に数字が落ちるなら、翌週の量を減らす

睡眠との関係は睡眠と筋肥大の解説に、疲労の見方はオーバーリーチングのサインの解説にまとめています。計算の基本は総負荷量の完全ガイドで確認できます。登録なしで総負荷量を計算することもできます。

向かない人もいます。ストレスを記録するほど気になって眠れなくなる人は、数字を見るのを週に1回にしましょう。気分の落ち込みや強い不安が続くときは、トレーニングの調整だけでなく、医師や専門家に相談してください。

よくある質問

ストレスが多いと筋肥大しにくいですか

135人・12週の研究では、ストレスが低い群のほうが、ベンチとスクワットの伸びが大きい結果でした。ただし自己申告の関係を見たもので、原因とは言い切れません。

ストレスが強い週は筋トレを休むべきですか

休むべきとは示されていません。量を減らす、記録更新を狙わないなど、強度を下げる選択肢があります。

疲れを感じなければ、回復しているのでしょうか

そうとは限りません。31人の試験では、ストレスが高いと筋力の戻りが遅れましたが、疲れや筋肉痛の感覚には差が出ませんでした。

量を減らすと筋肉は落ちませんか

未経験者の8週間の試験では、4週目と8週目に量を減らしても、筋厚の伸びに差はありませんでした。経験者に当てはまるかはわかりません。

まとめ

  • ストレスが低い群のほうが、12週間の筋力の伸びが大きい研究があります
  • ストレスが高いと、運動後の筋力の戻りが遅れましたが、疲れの感覚には出ませんでした
  • 忙しい週は、NSCAの削減幅を参考に量を減らす選択肢があります
  • 体感ではなく、総負荷量と前回比で見ます

記録を始めると、前回の重量と回数が記録画面に出ます。超える数字がひと目でわかります。

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出典

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