【会員40〜60人で試算】パーソナルジム経営の年収はトレーナーの本数で決まる
パーソナルジムの経営で得られる年収は、「会員数 × 会員1人あたりの月額 − 人件費を含む固定費」で出る利益と、オーナーが自分で指導して受け取る分で決まります。ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)では、15坪・マシン4台で月の費用187万円、損益分岐は会員46人、回収は32か月目です。24時間ジムと違い、会員を増やすほどトレーナーの指導時間が必要になるため、年収の上限は「何人のトレーナーで、何本のセッションを回せるか」で決まります。
パーソナルジム経営の年収が決まる3つの数字
- 売上の大きさ
- 単価が高いぶん、1人の入退会の影響が大きい
- 試算モデルで月187万円
- トレーナーを増やすと上がる
- 会員数 × 月の回数
- トレーナーの人数で上限が決まる
- 自分で指導すれば給与分も受け取る
- 経営に専念すれば利益が収入になる
会員数ごとの利益:損益分岐の上の人数が年収になる
月の利益は、会員数 ×(会員1人あたりの月額 − 1人あたりの変動費)− 固定費 で出します。ここでは例として、会員1人あたりの月額5万円、変動費(決済手数料など)2,000円、固定費を試算モデルの月の費用187万円とします。
| 会員数(例) | 月の売上(例) | 月の利益(例) | 年の利益(例) |
|---|---|---|---|
| 40人 | 200万円 | 5万円 | 60万円 |
| 50人 | 250万円 | 53万円 | 636万円 |
| 60人 | 300万円 | 101万円 | 1,212万円 |
この例の損益分岐は 187万円 ÷ 4.8万円 ≒ 39人です(試算モデルの46人とは、月額などの前提が違うため一致しません)。会員が10人増えるごとに年の利益は576万円(10人 × 4.8万円 × 12か月)動きます。会員の数が少ない業態のため、数人の入退会で利益が大きく揺れます(数字はいずれも計算のための例)。
年収の上限を決める「セッションの本数」
24時間ジムは会員が増えても指導の時間は増えませんが、パーソナルジムは会員が増えるほどセッションの本数が増え、トレーナーの人数が必要になります。会員数の目標は、受け持てる本数と同時に確かめます。
- 月のセッション本数 = 会員数 × 1人あたりの月の回数
- 必要なトレーナーの人数 = 月のセッション本数 ÷ トレーナー1人が受け持つ月の本数
| 会員数(例) | 月8回の場合の本数 | 1人月160本なら必要な人数 |
|---|---|---|
| 40人 | 320本 | 2人 |
| 50人 | 400本 | 2.5人 |
| 60人 | 480本 | 3人 |
1人が受け持つ月160本は、1日8本 × 20日の例です。会員の希望は朝と夜に集まりやすく、昼は空きやすいため、実際に埋められる本数はこれより少なくなることがあります。トレーナーを増やせば受け持てる会員は増えますが、そのぶん固定費が上がり、損益分岐も上がります(数字は計算のための例)。
オーナーの年収の組み立て方
パーソナルジムのオーナーは、自分で指導するか、経営に専念するかで収入の形が変わります。試算モデルの月の費用には人件費が入っているため、オーナー自身が指導するなら、その一部は自分の給与になります。
| オーナーの働き方 | 収入になるもの | 気をつけること |
|---|---|---|
| 自分も指導する | 自分の給与分 + 店の利益 | 自分が休むと売上が止まる。受け持てる本数に上限 |
| 経営に専念する | 店の利益(役員報酬・事業所得) | トレーナーの採用・育成・定着が売上を左右する |
| 複数の店を持つ | 各店の利益の合計 | 出店のたびに初期費用と借入が増える |
年収として手元に残るのは、ここから借入の元金の返済と税金・社会保険料を引いた額です。試算モデルの初期費用は1,305万円で、借りる額が大きいほど、同じ利益でも手元に残る額は小さくなります。個人と法人のどちらが有利かは所得の額で変わるため、税理士に試算してもらってください。
今の会員数・単価・退会率を入れると、どこを改善すると利益がいくら動くかを試算できます。単価を上げる場合と、退会を減らす場合を並べて比べられます。
収益改善シミュレーションを無料で使う年収を安定させるのは「続けてもらうこと」
会員数が少ないパーソナルジムでは、退会を減らすことが年収を安定させる近道です。会員数が落ち着く先は「月の新規入会 ÷ 月の退会率」で考えられます。
| 月の新規入会(例) | 月の退会率(例) | 落ち着く会員数(例) |
|---|---|---|
| 4人 | 10% | 40人 |
| 4人 | 8% | 50人 |
| 5人 | 10% | 50人 |
同じ入会4人でも、退会率が10%から8%に下がると、落ち着く会員数は40人から50人に増えます。上の利益の例に当てはめると、年の利益は60万円から636万円に変わります(数字はいずれも計算のための例)。短期コースの終わりに続けやすい月額プランを用意する、指導の記録を会員と共有して変化を見えるようにする、といった工夫が退会を減らします。
よくある質問
パーソナルジムのオーナーの年収はどれくらいですか?
会員数・単価・トレーナーの人数・借入の額で大きく変わるため、一つの数字では言えません。上の式に自分の数字を入れ、損益分岐から何人上に会員を保てるか、その会員を何人のトレーナーで受け持つかで考えてください。
パーソナルジムは何人の会員で黒字になりますか?
ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)では、15坪・マシン4台で損益分岐は会員46人です。月額や人件費が変われば人数も変わるため、自分の条件で計算し直してください。
トレーナーを雇うと年収は上がりますか?
受け持てる会員が増えれば売上は伸びますが、人件費で固定費も上がります。増やしたトレーナーの枠が埋まるだけの会員を集められるかを、先に試算してください。
独立したトレーナーの年収とは何が違いますか?
1人で独立する場合は自分の指導時間が収入の上限になり、店を経営する場合はトレーナーの人数と固定費が上限と損益分岐を決めます。独立したトレーナーの年収は別の記事で整理しています。
出典
- ジム開業ナビ「ジム開業の費用」試算モデル(2026年10月)
- ジム開業ナビ「退会率」(2026年10月)
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