【1.6g/kgの計算式】ボリュームを支えるタンパク質の摂取量
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筋トレのボリュームを増やす週は、タンパク質も増やさないといけない気がします。結論から言うと、まず体重あたりの目安を満たすことが先で、それ以上の上乗せは差が出にくいことが研究で示されています。
ボリュームを増やす期間のタンパク質は、体重1kgあたり1日1.6g前後をまず満たせば十分で、それを超える上乗せの根拠は弱いです。
- 70kgの人なら、体重×1.6gで1日112gが目安です
- ボリュームが10%増えても、目安を10%増やす必要はありません
- 3.2g/kgに倍増しても、筋肉と筋力の伸びは同じでした(男性44人)
- 腎臓や肝臓に持病がある人は、増やす前に医師へ相談します
週のボリュームは総負荷量で見ると、増えた割合がわかります。重量・回数・セットを入れるだけで自動計算します。ダウンロードは無料です。
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体重別のタンパク質の目安(1.6g/kg)
この記事でわかること
- 体重から出す、1日のタンパク質の計算式
- ボリュームが増えても目安を変えなくてよい理由
- 倍の量を摂った試験で、何が起きたか
- 記録の見方と、向かない人
1.6g/kgの計算式と体重別の早見表
計算は体重×1.6gです。筋トレ中のタンパク質補給を49件の試験で分析した研究では、除脂肪量の増加が1日約1.62g/kgで頭打ちになる傾向でした。
| 体重 | 1日の目安 | 4食に分けると |
|---|---|---|
| 60kg | 96g | 1食24g |
| 70kg | 112g | 1食28g |
| 80kg | 128g | 1食32g |
4食に分けた1食の量は、運動後に勧められる20〜40gの範囲に収まります。計算の確認は、無料のPFC計算ツールでもできます。
この目安は、厳密な境界線ではありません。広く引用される「1.6g」の読み方は、週のセット数と筋肥大の解説とあわせて読むと、量全体の位置づけがつかめます。
ボリュームが増えても、目安を変えなくてよい理由
ボリュームを増やすと、必要なタンパク質も比例して増えるように思えます。しかし、2つの試験は逆の向きを示しました。
| 試験 | 条件 | 結果 |
|---|---|---|
| Bagheri他(2026年) | 40〜77歳の女性108人、12週間。0.8・1.6・2.2g/kg | 骨格筋量の増え方に統計的な差なし |
| 国際スポーツ栄養学会誌(2023年) | 筋トレ経験のある男性44人、16週間。1.6gと3.2g | 除脂肪体重と筋力の伸びに有意差なし |
1つ目の試験は、1〜6週は各種目3セット、7〜12週は4セットに増やしていました。セットが増えた後半でも、目標量は体重あたりで固定です。それでも3群の筋肉量に差は出ませんでした。
2つ目の試験では、3.2g/kgの群でγ-GT・AST・ALT・クレアチニン・BUNが有意に上昇しました。基準値の変化であり、病気の診断ではありません。ただし、倍に増やして得られるものがなかった事実は重要です。
ただし、今回の女性の試験では「差がない」ことが「同じ」の証明ではないと、研究チーム自身が明記しています。人数が足りず、小さな差を見逃した可能性が残ります。
ボリュームの増加を記録して、食事と合わせる
では、ボリュームを増やす週は何を見ればよいのでしょうか。タンパク質の量より、増やした量を回復できているかを見ます。例として、胸の日の総負荷量を計算します。
| 種目 | 重量×回数×セット | 総負荷量 |
|---|---|---|
| ベンチプレス | 60kg×10回×3 | 1,800kg |
| ダンベルプレス | 20kg×10回×3 | 600kg |
| 1週目の合計 | 2種目を足す | 2,400kg |
| 4週目(10%増) | 2,400×1.10 | 2,640kg |
ダンベルは1本の重さで入れています。2,400kgが2,640kgになる間も、タンパク質の目安は112gのままで構いません。
見るのは、次の3点です。
- 体重が週に1kg以上、急に減っていないか
- 前回と同じ重量・回数が、こなせなくなっていないか
- 目安の112gを、週の大半で満たせているか
この数字は、Souhukaの週次レポートで先週比として確認できます。部位別グラフと並べると、増やした部位がひと目でわかります。手計算なら登録なしで総負荷量を計算するブラウザ版も使えます。
弱点と、向かない人
1.6g/kgは多くの試験の平均的な目安で、全員に当てはまる値ではありません。食事の記録は自己申告が多く、摂取量の誤差も含まれます。
- 腎臓や肝臓に持病がある人は、自己判断で増やさないでください。医師に相談してください
- 高齢者や減量中の人は、必要量が変わる可能性があります
- 食事が1日2食以下で目安に届かないなら、まず食事を整えます
数字の管理が負担になる人は、毎食の手のひらサイズの肉や魚、卵、大豆食品から始めても構いません。
よくある質問
ボリュームを増やす時期は、タンパク質も増やすべきですか
体重あたり1.6g前後を満たしていれば、増やす根拠は弱いです。今回の試験では、セットが増えた期間も目標量は固定でした。足りていないと感じるなら、先に睡眠と総カロリーを見直します。
タンパク質は多いほど筋肉がつきますか
つきません。1.6g/kgと3.2g/kgを比べた男性44人の試験で、除脂肪体重と筋力の伸びに有意差はありませんでした。肝臓・腎臓の血液検査値だけが上昇しています。
1日の目安は何回に分けるとよいですか
3〜4回が現実的です。運動後は高品質のタンパク質を20〜40g摂ることが、国際スポーツ栄養学会の指針に示されています。
プロテインで足りない分を補ってもよいですか
かまいません。ホエイの追加分は、1日30〜35g前後で伸びが頭打ちになる傾向が報告されています。まず食事で総量を確保し、足りない分を補います。
まとめ
- ボリュームを増やす期間も、目安は体重×1.6g前後です
- 倍の3.2g/kgにしても、筋肉と筋力の伸びは同じでした
- 総負荷量が10%増えても、112gの目安は変えません
- 持病がある人や高齢者は、医師や管理栄養士に相談します
記録を始めると、前回の重量と回数が記録画面に出ます。増えた量を、週次レポートで先週比として見られます。
Souhukaで記録を始めて先週比を見るAndroid版はGoogle Playから。登録なしで試すならブラウザ版の総負荷量計算へ。
出典
- Bagheri R, et al. Journal of the International Society of Sports Nutrition(2026年)。40〜77歳の女性108人、12週間のランダム化比較試験(2026年10月確認)
- Journal of the International Society of Sports Nutrition(2023年)。筋トレ経験のある男性48人(解析44人)、16週間(2026年10月確認)
- KINNIKU TIMES「1日体重1kgあたり約1.62gで頭打ち」49試験の分析の解説(2026年10月確認)
- Li Y, et al. Frontiers in Nutrition(2026年)。36試験・1,552人のネットワークメタ分析(2026年10月確認)
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