【脂肪換算で計算】ドカ食いした次の日の体重増加は脂肪?戻し方と注意
ドカ食いした次の日に体重が増えていても、増えた数字がすべて脂肪とは言えません。厚生労働省の資料では、脂肪1kgを減らすのに約7,000kcalが必要とされ、いつもより1,500kcal多く食べても、脂肪に換算すると約0.21kgの計算です。
残りは、食べたものの重さや水分など、脂肪以外の要素が含まれると考えられます。次の日は、食事を抜かず、いつもの食事に戻すのが基本です。
食べ過ぎを自分でコントロールできない状態が続くときは、医師に相談してください。
いつもより多く食べた量と、脂肪に換算した量(kg)
ドカ食いの翌日の体重増加は脂肪?|7,000kcalで計算
厚生労働省の「標準的な健診・保健指導プログラム」の資料には、腹囲1.0cm(脂肪1.0kg)を減らすには約7,000kcalを減らすことが必要、と書かれています。これを逆に使って、いつもより多く食べた量を、脂肪に換算しました。数字はFITPEAKの計算です。
| いつもより多く食べた量(kcal) | 脂肪に換算した量(kg) | 計算 |
|---|---|---|
| 500 | 0.07 | 500÷7,000 |
| 1,000 | 0.14 | 1,000÷7,000 |
| 1,500 | 0.21 | 1,500÷7,000 |
| 2,000 | 0.29 | 2,000÷7,000 |
| 3,000 | 0.43 | 3,000÷7,000 |
3,000kcalも多く食べた場合でも、脂肪に換算すると約0.43kgです。一晩で体重計が1〜2kg増えて見えるときは、脂肪以外の要素が大きいと考えられます。ただし、その内訳は一人ずつ確かめることができません。
この7,000kcalは、保健指導の計画を日割りにするための目安として使われている数字です。体重の減少について、最初の体脂肪の量によって、体重1単位あたりに必要なエネルギーは変わると報告されています(Hallら、2008年)。個人の結果を正確に表すものではありません。
翌日に体重が増えて見える理由
脂肪以外に、次のような要素が体重計の数字に入っていると考えられます。表の中で、研究で確かめられているのは「糖の蓄えと水分」だけで、そのほかは一般的な考え方です。
| 要素 | 内容 | 根拠 |
|---|---|---|
| 食べたものの重さ | まだ体の中に残っている食べ物と飲み物の重さが、体重に含まれる | 一般的な考え方 |
| 糖の蓄えと水分 | 体内の糖(グリコーゲン)は、3〜4倍の水と一緒にたくわえられる(Kreitzmanら、1992年) | 論文で確認 |
| 塩分と水分 | 塩分の多い食事のあとに、水分がとどまりやすいと言われることがある | 今回の範囲では確認できず |
| 脂肪 | 上の表のように、1日の食べ過ぎでは小さな量にとどまる | 厚生労働省の資料から計算 |
グリコーゲンが水分と一緒にたくわえられることは、体重が水分で動く理由の一つと考えられます。ただし、1回の食事でどれだけ増えるかは、人や食事の内容で変わります。この記事では、増える量を示しません。
ドカ食いの次の日の過ごし方
- 朝から食事を抜かず、いつもの時間に、いつもの量を食べる
- 1日で取り戻そうとせず、数日〜1週間の平均で考える
- 水分をいつも通りとり、散歩など軽い運動をする
- 食べ過ぎた理由(空腹の長さ、睡眠、気分)を、責めずにメモする
- ドカ食いになりやすい場面(空腹時間が長い、お酒、ストレスなど)をメモする
翌日に食事を抜く方法が有効という根拠は、今回確かめた範囲では見つかりませんでした。朝食を抜く方法はダイエット中に朝ごはんを抜くのは正解?、16時間断食は16時間断食でダイエットできる?で研究を紹介しています。食事全体の組み立てを専門家と進めたい人は、ダイエット向けパーソナルジムのおすすめで食事指導の違いを比べています。
食べ過ぎを繰り返すときは相談を
国立精神・神経医療研究センターの「こころの情報サイト」では、摂食障害のサインとして、食事の量やカロリーを制限する、大量に食べてしまい自分ではコントロールできない、食べたものを自分で嘔吐する、下剤や利尿剤を使う、過剰に運動する、などを挙げています。摂食障害は回復することが可能な病気で、サインや症状に気づいたら、早めに専門家に相談することが大切とされています。
- 食べ始めるとやめられない状態が、くり返しある
- 食べたあとに吐く、下剤を使う、極端な絶食や過剰な運動で取り戻そうとする
- 体重や体型のことが頭から離れない
- 食べ過ぎたあとに強い罪悪感や落ち込みがある
これらにあてはまるときは、診断や対応を自分で決めず、医師や専門機関に相談してください。
よくある質問
ドカ食いした次の日、体重が2kg増えました。脂肪が2kg増えたのですか?
2kg増えた分がすべて脂肪とは考えにくいです。脂肪2kgには約14,000kcalが必要という計算になります。食べ物の重さや水分などを含んだ数字だと考えられます。
ドカ食いの次の日は、食事を抜いた方がいいですか?
抜く方法が有効という根拠は確認できませんでした。いつもの食事に戻すことを基本にしてください。食事制限の指示がある人は、医師の指示を優先してください。
ドカ食いした次の日の体重は、いつ戻りますか?
戻る日数を示した公的な資料は、今回確かめた範囲では見つかりませんでした。数日の変動で一喜一憂せず、1週間の平均で見ましょう。
ドカ食いが週に何回もあるのは問題ですか?
頻度の基準を一つに決めることはできません。食べ始めるとやめられない、吐く、下剤を使うなどがあるときは、医師などの専門家に相談してください。
ドカ食いしたら、運動で取り戻すべきですか?
運動で取り戻そうとすることが、摂食障害のサインの一つとして挙げられています。罪悪感から運動を増やすのではなく、いつもの生活に戻しましょう。
出典
- 厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)」資料2(腹囲1.0cm(脂肪1.0kg)を減らすには約7000kcal。2026年10月確認)
- Hall KD. What is the required energy deficit per unit weight loss? Int J Obes (Lond) 2008;32:573-576(2026年10月確認)
- Kreitzman SN, et al. Glycogen storage: illusions of easy weight loss, excessive weight regain, and distortions in estimates of body composition. Am J Clin Nutr 1992;56(1 Suppl):292S-293S(2026年10月確認)
- 国立精神・神経医療研究センター「こころの情報サイト」摂食障害(2026年10月確認)
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