【ワンダチェアの特徴】ピラティスのチェアとは?種目とリフォーマーとの違い
「ピラティスのチェアって、リフォーマーと何が違うの?」と迷っていませんか。この記事では、チェアの特徴、種目の例、メリットと注意点、レッスンを受ける前に確かめることをまとめました。
ピラティスのチェアは、座面とペダルがついた箱型の器具で、ワンダチェアがもとになっています。
- 座る・立つ・手をつくなどの姿勢で、スプリングつきのペダルを押し下げて動きます
- リフォーマーより台が小さく、体を支える面がせまい器具です
- そのぶん、バランスと体幹のコントロールがより求められます
- 持病や痛みがある人は、使う前に医師に相談してください
チェアとリフォーマーの違い
- 箱型で台が小さい
- ペダルをスプリングで押し下げる
- 座る・立つ・手をつく種目が多い
- 支える面がせまくバランスが必要
- ベッド型で台車が前後に動く
- 台車をスプリングで押す・引く
- あお向けの種目から始めやすい
- 体を支える面が広い
この記事でわかること
- チェア(ワンダチェア)の特徴と歴史
- 姿勢ごとに整理した、チェアの種目の例
- チェアのメリットと、気をつける点
- レッスンを受ける前に確かめる4つのこと
ピラティスのチェアとは?特徴と歴史
現在のスタジオで「チェア」と呼ばれる器具の多くは、ワンダチェアがもとになっています。特徴を表にまとめました。
ピラティスの考案者ジョセフ・ピラティスは、リフォーマー(ユニバーサル・リフォーマー)のほかにも多くの器具を作りました。
Pilates Method Allianceの資料には、考案者の器具が挙げられています。キャデラック(トラピーズテーブル)、ワンダチェア、マジックサークル、スパインコレクター、ラダーバレルなどです。出典はPMAの歴史資料です。
| 項目 | チェアの特徴 |
|---|---|
| 形 | 座面のある箱型。前側にペダルがある(左右に分かれるタイプもある) |
| 負荷のかけ方 | ペダルについたスプリングの強さを変えて調整する |
| 主な姿勢 | 座る、立つ、ペダルに手や足をつく、横向きなど |
| 難しさ | 支える面がせまく、バランスが必要。上級の種目も多い |
| 置いてある場所 | リフォーマーより置いているスタジオが少ない |
ピラティスは、筋力、体幹の安定、柔軟性、筋肉のコントロール、姿勢、呼吸を意識する運動と整理されています。出典はWellsら, 2012です。
チェアは、小さな台の上でペダルの動きをコントロールします。そのため、「体幹の安定」と「コントロール」を意識しやすい器具といえます。
チェアでできる種目の例
チェアの種目は多く、同じ種目でもスタジオによって呼び方が違うことがあります。代表的な種類を、姿勢ごとに整理しました。
| 姿勢 | 種目の例 | 主に意識するところ |
|---|---|---|
| 座って足でペダルを押す | フットワーク | 脚の動き、骨盤を安定させること |
| 座って手でペダルを押す | 腕でペダルを押し下げる種目 | 肩まわり、上体を保つこと |
| 横向きに座る | マーメイドなど体を横に倒す種目 | 体の横を伸ばす、背骨の動き |
| 立って片足でペダルを押す | 片脚で押す・持ち上がる種目 | バランス、お尻と脚の使い方 |
| 台の上に立ち手でペダルを押さえる | パイクなどの上級種目 | おなかまわり、肩で支える力 |
フットワークのやり方はピラティスチェアのフットワークのやり方で紹介しています。
上級の種目には、台の上で前かがみになるものや、片足で体を持ち上げるものがあります。転倒や転落に注意が必要です。
上級種目のひとつであるパイクについては、ピラティスチェアのパイクとは?にまとめています。
チェアのメリットと注意点
チェアのメリットは3つあります。
- 座った姿勢や立った姿勢で練習できます。日常の「座る」「立つ」に近い姿勢で、骨盤や背骨の位置を意識できます。
- 片側ずつの動きがわかりやすくなります。左右に分かれたペダルのタイプでは、左右の差に気づきやすくなります。
- 器具が小さく、リフォーマーに比べて場所をとりにくい器具です。
注意点も3つあります。
- バランスをくずしやすい器具です。台が小さく、ペダルにはスプリングの力がかかっています。ペダルから急に足や手を離すと、はね上がることがあります。
- 初心者には難しい種目もあります。最初はインストラクターに、種目とスプリングの強さを選んでもらいましょう。
- 手首・肩・腰・ひざに痛みがある人、骨粗しょう症と言われた人、妊娠中の人は、使う前に医師に相談してください。
厚生労働省のガイドでは、ピラティスは身体活動の強さの表で3.0メッツの運動として扱われています。
また、運動中に関節や筋肉の強い痛みやめまいなどがあれば、すぐに中止するよう示されています。出典は身体活動・運動ガイド2023です。
チェアのレッスンを受けるには
チェアは置いていないスタジオもあります。体験の前に、次の4つを確かめましょう。
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| チェアを置いているか | リフォーマーだけのスタジオも多い |
| グループかマンツーマンか | チェアは台数が少なく、マンツーマンや少人数で使うことが多い |
| 初心者向けの内容か | 最初は座って行う種目など、やさしいものから始めたい |
| 体の状態を伝えられるか | 痛みや持病に合わせて種目を変えてもらうため |
料金の目安は、FITPEAKが公式サイトの価格を集めたマシンピラティス料金比較で見られます。全22社の1回あたりは、グループが1,833円〜4,950円(中央値3,561円)です。
マンツーマンは5,500円〜11,000円(中央値9,300円)でした(2026年10月18日確認)。
チェアやリフォーマーなど、器具のそろったスタジオはマシンピラティスのおすすめで比べています。初めてマシンを使う人は、マシンピラティス初心者ガイドも参考にしてください。
よくある質問
ピラティスのチェアは初心者でも使えますか?
座って行う種目など、初心者向けの種目もあります。ただし、立って行う種目や台の上に乗る種目は難しいので、インストラクターに選んでもらいましょう。
チェアとリフォーマー、どちらから始めるのがいいですか?
初めての人は、リフォーマーから始めることが多いです。リフォーマーはあお向けで行う種目から始めやすく、体を支える面も広いためです。リフォーマーの特徴はリフォーマーピラティスとは?にまとめています。
自宅用のチェアを買ってもいいですか?
自宅用の製品もありますが、スプリングの強さや種目の選び方を知らないまま使うと、転倒やけがのおそれがあります。まずはスタジオで使い方を教わってから考えましょう。
ワンダチェアとコンボチェアは違いますか?
メーカーによって形や呼び方が違い、背もたれやハンドルがついたタイプもあります。どの器具かはスタジオに確かめましょう。
まとめ
- チェアは、座面とペダルがついた箱型の器具で、ワンダチェアがもとです
- リフォーマーより台が小さく、バランスと体幹のコントロールが求められます
- 座る・立つ・手をつくなど、姿勢ごとに種目が分かれています
- 置いていないスタジオもあるため、体験の前にチェアの有無を確かめましょう
- 痛みや持病、妊娠中の人は、使う前に医師に相談してください
チェアを使えるスタジオを探すなら、マシンピラティスのおすすめで比べてみてください。
出典
- Pilates Method Alliance「The History of Pilates」
- Wells C, et al. Complement Ther Med. 2012(ピラティスの定義)
- 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」
- FITPEAK「マシンピラティス料金比較」(全22社、2026年10月18日確認)
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