【30日の流れ表つき】ジムの入会後フォローのやり方|退会を減らす最初の1か月
ジムの入会後のフォローは、入会した日から30日の間に「使い方がわかる」「通う曜日が決まる」「スタッフに顔を覚えてもらう」の3つをそろえることが目標です。入会日・翌日・1週目・2週目・3週目・30日目と連絡や声かけの日を先に決めておけば、少ないスタッフでも抜けなく回せます。メールやLINEでお知らせを送るときは、特定電子メール法の同意と表示のルールも守りましょう。
入会後30日のフォローの流れ
30日のフォローで、いつ・何をするか
入会したばかりの会員は、マシンの使い方や混む時間がわからず、ジムに来ること自体に不安を持っていることがあります。最初の30日は、その不安を一つずつ減らしていく期間と考えます。下の表は、日ごとにやることとねらいをまとめた例です。
| 日 | やること | ねらい |
|---|---|---|
| 入会日 | 館内の案内、主なマシン3〜4台の使い方、通う曜日と時間を紙かアプリに書く | 次に来る日を決めて帰ってもらう |
| 翌日 | お礼のメッセージ。教えたメニューを写真や動画つきでまとめる | 一人で来たときに思い出せるようにする |
| 7日目 | 来館の記録を確かめる。0回なら短い声かけ、来ていればほめる | 最初の1週間で来なくなるのを防ぐ |
| 14日目 | メニューの追加や、少人数の使い方説明会を案内 | 同じメニューに飽きる前に次を見せる |
| 21日目 | 「困っていることはありますか」と1問だけ聞く | 不満が退会の理由になる前に拾う |
| 30日目 | 来館の回数と体の変化の感じ方を一緒に振り返り、次の目標を決める | 2か月目に続ける理由を作る |
大切なのは、すべての会員に同じことをするより、来館の記録を見て手当てを変えることです。7日目に1回も来ていない会員と、すでに3回来ている会員とでは、かける言葉が違います。会員管理システムで「入会日から○日・来館○回」の一覧を出せるようにしておくと、受付の空き時間で声かけができます。
最初の30日を数字で見る
入会後のフォローの効果は、感覚ではなく数字で確かめます。ジム開業ナビの試算モデルでは、会員数が落ち着く先を「月の新規入会 ÷ 月の退会率」で考えます。入会してすぐの退会を減らすことは、この退会率を下げることにつながります。
- 30日以内の来館回数の平均 = 入会から30日の来館回数の合計 ÷ その月の入会者数
- 30日以内に来館0回の割合 = 30日間で1回も来なかった人数 ÷ その月の入会者数
- 入会3か月以内の退会の割合 = 入会から3か月以内に退会した人数 ÷ その月の入会者数
たとえば、月の新規入会が30人のジムで、月の退会率が5%なら、会員数は30 ÷ 0.05 = 600人あたりで落ち着く計算です。退会率が4%に下がれば750人です(数字は計算のための例)。同じ集客でも、入会後のフォローで退会を減らせば、落ち着く会員数が変わります。
| 月の退会率(例) | 新規30人/月 | 新規50人/月 |
|---|---|---|
| 6% | 500人 | 833人 |
| 5% | 600人 | 1,000人 |
| 4% | 750人 | 1,250人 |
表は「月の新規入会 ÷ 月の退会率」で出した、会員数が落ち着く先の例です。
月の新規入会と退会率を入れると、入会後のフォローで退会率が下がったときに会員数と売上がどう変わるかを試算できます。フォローにかける手間と比べるのに使ってください。
収益改善シミュレーションを無料で使うメール・LINEでフォローするときのルール
入会後の連絡は、受付での声かけに加えて、メールやLINEなどのメッセージで送ることが多くなります。キャンペーンや物販の案内など広告や宣伝を含むメールを送るときは、特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(e-Gov法令検索、2026年10月23日確認)の決まりが関わります。
| 決まり | 中身(2026年10月23日確認) |
|---|---|
| 送る相手(第3条) | あらかじめ送信を求めた人、または同意を通知した人などに限られる。同意の記録を保存する |
| 送らないでと言われたら(第3条第3項) | 送信をしないよう求められたら、その意思に反して送らない |
| 表示(第4条) | 送信者の氏名または名称、受信を拒否する連絡を受けるためのアドレスなどを表示する |
入会の申込書やオンライン入会のフォームに「お知らせやキャンペーンのメールを受け取る」というチェック欄を設け、同意の記録を残しておくと安心です。LINE公式アカウントなどのサービスを使う場合は、そのサービスの利用規約やガイドラインも確かめてください。送る内容は、案内ばかりにせず、トレーニングの続け方など会員の役に立つ情報を中心にすると、ブロックされにくくなります。
最初の目標と、通う回数の目安の伝え方
入会した人の多くは「どれくらい通えばいいのか」がわかっていません。目安として、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」(2026年10月23日確認)が示す推奨事項を伝える方法があります。
- 成人:歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日60分以上(1日約8,000歩以上)
- 成人:3メッツ以上の強度の運動を週60分以上
- 筋力トレーニングを週2〜3日取り入れる(成人・高齢者)
- 高齢者:歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日40分以上(1日約6,000歩以上)
この目安をもとに、「まずは週2回、1回30分から」のように、会員の生活に合わせて無理のない回数を一緒に決めます。最初の目標は高すぎないほうが続きます。持病や体の不安がある会員には、運動を始める前に医師に相談するよう案内し、ジムが医療の判断をする言い方はしないようにしましょう。
よくある質問
入会後のフォローはスタッフが少なくてもできますか?
連絡する日を先に決め、翌日のお礼や21日目の質問はメッセージの予約送信にすれば、少ない人数でも回せます。来館が0回の会員への声かけなど、人が動くところだけに時間を使いましょう。
入会後のメールにキャンペーンの案内を入れてもよいですか?
広告や宣伝を含むメールは、特定電子メール法で、送信に同意した人などに限られ、送信者名や受信拒否の連絡先の表示が必要です(2026年10月23日確認)。入会時に同意をもらい、記録を残してください。
入会して1週間来ていない会員には何と声をかければよいですか?
責める言い方は避け、「混んでいない時間帯」「最初のメニューの見直し」など、来やすくなる情報を1つだけ伝えます。次に来る日を一緒に決めてもらえると、声かけの効果が見えやすくなります。
どのくらい通えば効果がありますか、と聞かれたら?
厚生労働省のガイドでは、筋力トレーニングを週2〜3日取り入れることが推奨事項に入っています(2026年10月23日確認)。効果を約束するのではなく、目安として伝え、会員に合う回数を一緒に決めましょう。
出典
- 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」(2026年10月23日確認)
- e-Gov法令検索「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」第3条・第4条(2026年10月23日確認)
- ジム開業ナビ「退会率」(2026年10月)
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