【7日間の流れ】ジムの月次決算のやり方|締める手順と数字を見る順番
ジムの月次決算は、毎月の売上と費用を締めて、その月の利益と手元のお金を翌月の早いうちに確かめる作業です。会費の決済データで売上を確定し、請求書で費用を集め、減価償却や保険料を月割りしてから、会員数・売上・営業利益・現金の順に見ます。完璧な数字より「毎月同じ日に、同じ手順で締める」ことを優先すると、赤字や退会の増加に早く気づけます。
月次決算の7日間の流れ(翌月の営業日)
締める
売上を確定
費用を集める
月割り
残高合わせ
試算表
振り返り
月次決算でやる5つの作業
年に一度の決算と違い、月次決算は経営の判断に使うための社内の数字です。税務申告ほどの厳密さより、毎月の比較ができることを重視します。ジムで毎月やる作業は次の5つです。
| 作業 | ジムでの中身 | 使う資料 |
|---|---|---|
| 1. 売上を確定する | 月会費・入会金・パーソナル・物販を、その月の分として確定する。未収・返金・休会も反映 | 会員管理システム・決済会社の明細 |
| 2. 費用を集める | 家賃・リース・電気・清掃・広告などの請求書を、その月の費用として計上する | 請求書・カード明細・通帳 |
| 3. 月割りする | 年払いの保険料、減価償却費、賞与の見込みなどを12で割って毎月に入れる | 固定資産台帳・保険の契約書 |
| 4. 残高を合わせる | 帳簿の預金・現金の残高を、通帳とレジの実際の残高に合わせる | 通帳・現金の数え表 |
| 5. 試算表で見る | 損益と残高の一覧を出し、計画・前月・前年と比べる | 会計ソフトの試算表 |
3の月割りを省くと、保険料を払った月だけ大きな赤字に見えるなど、月ごとの比較ができなくなります。金額の大きい年払いの費用だけでも月割りしておくと、数字のぶれが小さくなります。
数字を見る順番:会員数から現金まで
試算表ができたら、上から下へ同じ順番で見ます。ジムの売上はほとんどが「会員数 × 月会費」で決まるため、損益より先に会員の動きを見ると、数字が変わった理由がわかりやすくなります。
| 順番 | 見る数字 | 確かめること |
|---|---|---|
| 1 | 会員数・新規入会・退会・休会 | 退会率が上がっていないか、新規が計画どおりか |
| 2 | 売上の内訳 | 会費以外(パーソナル・物販)の伸び、未収の会費 |
| 3 | 費用の上位3つ | 家賃・人件費・リースなど大きい項目が前月より増えていないか |
| 4 | 営業利益 | 計画・前月・前年の同じ月と比べた差と、その理由 |
| 5 | 現金の残高 | 返済と税金の予定を払っても、何か月分の固定費が残るか |
差が出たら、理由を1行で書き残しておきます。「1月は入会が多く、退会は3月に増えた」のような記録が1年分たまると、翌年の予算や広告の時期を決める材料になります。
月次で締めた会員数・月会費・退会率・固定費をそのまま入れると、翌月以降に効く打ち手(値上げ・退会の改善・物販など)ごとに利益の差を比べられます。
収益改善シミュレーションを無料で使う早く・正しく締めるための仕組み
月次決算が遅れる原因は、資料が集まらないことと、売上の確定に手間がかかることがほとんどです。開業の時点で仕組みを決めておくと、毎月の負担が小さくなります。
- 締め日と、各資料の提出日を決める(例: 翌月3営業日までに請求書を集める)
- 会員管理システムと決済の明細を、会計ソフトに取り込める形で出力する
- 事業用の口座とカードを分け、私的な支払いを混ぜない
- 勘定科目のルールを税理士と決め、毎月同じ科目に入れる
請求書や領収書をメールやWebで受け取ることも増えています。国税庁の電子帳簿等保存制度特設サイト(2026年10月23日確認)では、取引の情報を含む電子データをやり取りした場合、そのデータの保存義務や保存方法が電子帳簿保存法で定められているとして、所得税法・法人税法上の保存義務者は特に「電子取引」を確認するよう案内しています。保存の方法は税理士と決めておきましょう。
月次決算を誰がやるか
オーナーが自分で記帳するか、税理士や記帳代行に任せるかは、規模と時間で決めます。どちらでも、数字を見て判断するのはオーナーの仕事です。
| やり方 | 向いている場合 | 気をつけること |
|---|---|---|
| オーナーが会計ソフトで記帳 | 1店舗・取引が少ない・費用を抑えたい | 締めが後回しになりやすい。日を決める |
| 税理士に月次の記帳と確認を依頼 | 店舗が増えた・融資を受けている | 資料を渡す期限を守らないと遅れる |
| 店長がシステムの数字を集め、税理士が仕上げる | 複数店舗・スタッフがいる | 店舗ごとに同じ手順書を使う |
よくある質問
小さなジムでも月次決算は必要ですか?
法律で毎月の決算が求められているわけではありませんが、会員の増減や費用の増え方に早く気づくために役立ちます。最初は売上・費用の上位・現金の3つだけでも毎月締めると、判断が早くなります。
月次決算はいつまでに終えればよいですか?
決まりはありませんが、翌月の早いうちに終えるほど手を打つのが早くなります。翌月の第1週から第2週を目安に、自分の店で無理なく続けられる日を決めてください。
月会費の売上はいつの月に入れますか?
会費の対象になる月の売上として入れるのが基本です。決済日や入金日とずれる場合の扱い、年払いの扱いは、税理士と決めて毎月同じルールにします。
試算表のどこを見れば赤字の原因がわかりますか?
まず会員数と売上の内訳を見て、売上が下がったのか費用が増えたのかを分けます。費用は金額の大きい上位3つを前月と比べると、原因に早くたどり着けます。
出典
- 国税庁「電子帳簿等保存制度特設サイト」(2026年10月23日確認)
- ジム開業ガイド「ジムの退会率を下げる方法」(2026年10月23日確認)
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