【種類4つを比較】業務用ローイングマシンの選び方と置き方
業務用ローイングマシンは、まず負荷のしくみ(空気・磁気・空気と磁気の組み合わせ・水)で種類を選び、そのうえで最大使用者重量、使うときに必要な広さ、モニターの電源、収納のしやすさを比べます。コンセントが要らない機種が多く、置き場所の自由度が高いのが特徴です。グループのクラスで並べて使うか、フロアに1〜2台置くかで、選ぶ機種と必要な面積が変わります。
業務用ローイングマシン2機種の公表値
| 項目 | RowErg(Concept2) | ヒート・ロー(Life Fitness) |
|---|---|---|
| 負荷のしくみ | 空気抵抗(ダンパーで調整) | 空気圧と磁気(300°ダイヤル、100段階) |
| 大きさ | 244×61cm(使用時274×122cm) | 216×71×120cm |
| 本体の重さ | 26kg(標準の脚) | 61kg |
| 最大使用者重量 | 227kg(Concept2の試験)、135kg(EN 20957-7) | 150kg |
| モニターの電源 | 単1形乾電池2本(漕ぐ力でも給電) | 単1形乾電池2本 |
ローイングマシンの種類:負荷のしくみで選ぶ
ローイングマシンは、ハンドルを引いたときの重さ(負荷)をどう作るかで種類が分かれます。漕ぎ心地、音、強度の決まり方が違うため、どんな使い方をするジムかで選びます。
| 種類 | 負荷の決まり方 | 特徴 | 向く使い方 |
|---|---|---|---|
| 空気 | 羽根車が空気をかく。強く引くほど重くなる | 漕ぐ速さで負荷が変わる。羽根車の風切り音がある | 高い強度のインターバル、記録を比べるトレーニング |
| 磁気 | 磁石の力でブレーキをかける | 音が静か。段階で負荷を決めやすい | 静かさを重視するジム、初心者が多いジム |
| 空気+磁気 | 空気の抵抗に磁気の負荷を足す | 負荷の幅が広い | クラスで強度をそろえたいとき |
| 水 | 水の入ったタンクの中で羽根を回す | 水の音がする。見た目に特徴がある | 雰囲気を重視するスタジオ・パーソナル |
Concept2 の RowErg は空気抵抗の機種で、スパイラルダンパーでフライホイールへの空気の流れを調整して漕ぎ心地を変えます。Life Fitness のヒート・ローは、空気圧と磁気の負荷を300°のダイヤルで100段階に調整できると公表されています(いずれも2026年10月23日確認)。水を使う機種は、機種ごとに水の量や手入れの方法が違うため、取扱説明書で確かめます。
業務用で比べる項目:耐荷重・重さ・座面・収納
ジムでは体格の違う多くの人が使うため、家庭で1人が使うときとは比べる項目が変わります。
- 最大使用者重量: RowErg は227kg(Concept2の試験)と135kg(欧州の試験規格 EN 20957-7)の2つの値が書かれている。どの試験の値かをそろえて比べる。
- 座面の高さ: RowErg は標準の脚で座面36cm、背の高い脚で51cm。ヒート・ローはシートから床まで45cm。座面が高いほど、乗り降りしやすい人が増える。
- 本体の重さと移動: RowErg は26kg(背の高い脚は31kg)、ヒート・ローは61kg。クラスのたびに並べ替えるなら、軽さと移動用の車輪が大切になる。
- 収納: RowErg は工具なしで2つに分けられ、標準の脚で63.5×83.8×137.2cmにまとまる。
- 記録と連携: RowErg の PM5 モニターは Bluetooth でスマートフォンなどにつなげる。会員が記録を残せると、続ける理由になりやすい。
数字はいずれも各社の公式サイトの値です(2026年10月23日確認)。
置き方と台数:フロアに置くか、クラスで並べるか
ローイングマシンは長さがあるため、置き方で必要な面積が大きく変わります。RowErg は使うときの空きを含めて274×122cm(約3.3㎡)が公表されています。
| 置き方(例) | 計算 | 床の面積 |
|---|---|---|
| フロアに2台を横に並べる | 274cm × 122cm × 2台 | 約6.7㎡ |
| クラス用に6台を横に並べる | 274cm × 122cm × 6台 | 約20㎡ |
| 使わない時間は立てて収納(6台) | 収納時の大きさ × 6台+出し入れの通路 | 機種の収納寸法で確認 |
上の計算は、RowErg の「使用時の空きを含む大きさ」をそのまま並べた例です。クラスで使う場合は、インストラクターが前に立つ場所と、後ろを通る通路も足します。ファンクショナル系のジムでは、普段は壁ぎわに収納し、クラスのときだけ並べる運用にすると、床をほかの種目と共有できます。
ローイングマシンを含む業務用マシンを、ブランドや寸法で比べられます。並べたい台数が決まったら、候補の機種の大きさでフロアに置いて広さを確かめましょう。
業務用マシン一覧を無料で使う導入後の運用:使い方の案内と手入れ
ローイングマシンは、正しいフォームを知らないと使われにくい器具です。導入したら、使い方を伝える仕組みも一緒に用意します。
| やること | 中身の例 |
|---|---|
| 使い方の掲示 | 足の固定、引く順番(脚→体→腕)、ダンパーや負荷の目安 |
| 入会時の案内 | 初回の案内で1回漕いでもらう、短い動画を見せる |
| 日々の手入れ | シートが動くレールの汗や汚れを拭く、ハンドルの消毒 |
| 定期の点検 | チェーン・ベルト・ストラップの傷み、モニターの電池 |
手入れの方法と頻度は機種ごとに取扱説明書に書かれているので、それに合わせて点検表を作ります。けがや不具合が起きたときの対応は、施設の賠償責任保険の内容とあわせて保険会社に確認しておきましょう。
よくある質問
業務用ローイングマシンは電源が必要ですか?
確かめた2機種は、どちらもモニターを単1形乾電池2本で動かします。Concept2 の RowErg は、漕いでいる間はフライホイールの回転からも電力をとって電池を長持ちさせると公表されています(2026年10月23日確認)。コンセントの位置を気にせず置けるのが利点です。
空気式と磁気式はどちらがジムに向いていますか?
高い強度のトレーニングや記録を比べる使い方が多いなら空気式、静かさや段階で負荷を決めやすいことを重視するなら磁気式が候補です。両方を組み合わせた機種もあります。会員の使い方と、ジムの音の環境で決めましょう。
ローイングマシンは何台置けばよいですか?
フロアに置くなら、有酸素マシン全体の台数の中で1〜2台から始め、利用状況を見て増やす方法があります。クラスで使うなら、クラスの定員と同じ台数が要ります。1台あたりの使用範囲(RowErg は274×122cm)で面積を確かめてください。
出典
- Concept2「RowErg」仕様(2026年10月23日確認)
- Concept2 日本語サイト「ローエルゴ」(2026年10月23日確認)
- Life Fitness「ヒート・ロー」(2026年10月23日確認)
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