懸垂スタンドのおすすめ|自宅用の選び方と置き場所
当ページは、Amazonのアフィリエイトリンクを含みます。商品の価格・レビュー・サイズは、10月25〜26日にAmazonの商品ページで確かめた値です。購入時の価格・在庫は、リンク先でご確認ください。
自宅用の懸垂スタンドは、①置き場所(床と天井)があれば自立式、②ドアの幅と枠の厚みが商品に合うならドア枠式、③壁の下地を確かめて固定できる持ち家なら壁付けの順で決めます。そのうえで、バーの最大高さ+約30cmが天井に収まるか、耐荷重が「体重+追加の重さ」の2倍前後あるか、商品名と説明文で数字が違っていないかを確かめます。10月25日に確認した4台のうち、天井240cmの部屋に収まる自立式は3台でした。
懸垂は、バー1本と自分の体重で背中や腕を鍛えられる種目です。ジムでは当たり前にできても、自宅では「バーをどこに付けるか」が最初の壁になります。通販には「懸垂スタンド」「ぶら下がり健康器」「チンニングスタンド」「懸垂バー」と似た名前の商品が並びますが、置き方の違いで、必要な部屋の条件がまったく変わります。
この記事では、買う前に確かめることを4つに絞りました。タイプ、天井の高さ、耐荷重、置き場所です。4台の商品について、10月25日にAmazonの商品ページで価格・耐荷重・寸法を確かめ、表と図にしています。天井の高さを計算する根拠はホームジムの天井高はどれくらい必要?で詳しく解説しているので、この記事では、その目安を懸垂スタンドにあてはめて使います。
自立式・ドア枠式・壁付けの違い
懸垂をするためのバーの付け方は、大きく3つです。自立式は、床に置く本体にバーが付いた形で、「ぶら下がり健康器」「チンニングスタンド」とも呼ばれます。ドア枠式は、戸口の枠に差し込んだり掛けたりして使う形です。壁付けは、壁にビスで固定する形です。商品ページの「取り付けタイプ」欄には、自立式が「フリースタンディング」、ドア枠式が「ドアウェイマウント」と表示されていました(10月25日に確認)。
| タイプ | 向いている部屋 | 買う前に確かめること | 今回の商品 |
|---|---|---|---|
| 自立式 | 床に土台の分の広さがあり、天井が高めの部屋 | バーの最大高さと天井、耐荷重、土台の大きさ、本体の重さ | HANASUNOU、BARWING、STEADY |
| ドア枠式 | 置き場所が取れず、戸口に使える枠がある部屋 | 戸口の幅と枠の厚みが商品の条件に入るか、枠の強さ | Prosource Fit |
| 壁付け | 持ち家で、壁の下地を確かめられる部屋 | 下地の位置、ビスの指定、壁の材質 | 今回は商品ページで確かめきれず見送り |
自立式の長所は、壁にも枠にも手を加えずに使えることです。短所は、土台の分だけ床を使うことと、ぶら下がったときにスタンド全体が揺れやすいことです。ドア枠式は、置き場所を取りません。一方で、体重がかかる先は戸口の枠です。枠の素材や固定のされ方は家ごとに違い、商品ページからは分かりません。壁付けは固定すれば揺れにくくなりますが、ビスの穴が残るため、賃貸では原則として向きません。賃貸でできることとできないことはホームジムは賃貸でも作れる?にまとめています。
床と天井に余裕があるなら、自立式が最も確かめやすいタイプです。確かめることが、数字で商品ページに載っているためです。ドア枠式は、枠の強さという「商品ページに載らない条件」が残ります。
天井とバーの高さ。最大高さ+約30cmで確かめる
懸垂は、あごをバーの上に出す種目なので、バーの上に頭が出る分の高さが要ります。天井高の記事では、産業技術総合研究所(AIST)の人体寸法データをもとに、あごから頭頂までの長さが約24cm、余裕を5cmとして「必要な天井高=バーの高さ+約30cm」としました。この目安を、今回の自立式3台にあてはめます。
HANASUNOUとBARWINGは、バーの最大高さが約203cmです(商品説明で確認)。必要な天井高は約233cmになります。STEADYは、寸法欄の高さが207cmなので、約237cmです。どれも天井240cmの部屋には収まりますが、余裕は3〜7cmしかありません。照明が低い、梁が出ている、天井にカーテンレールがある、といった部屋では、最大高さでは使えません。
逆に、バーが高すぎると、腕を伸ばしてぶら下がったときに足が床に着きます。天井高の記事では、立って腕を伸ばした指先の高さが身長の約1.24〜1.25倍とされています。身長170cmなら約213cmなので、203cmのバーでは足が床に着き、膝を曲げて足を後ろに組む形になります。最大高さが高いほどよいわけではなく、低い段まで下げられることのほうが、身長の違う家族で使うときには大切です。
商品ごとの高さの書き方にも、差がありました。HANASUNOUは10段階で高さ約163〜203cm、BARWINGは説明文で12段階の159〜203cmとしながら、同じ説明文の寸法の項では「高さ153.5cm〜203cm」と書いています。同じページで最低の高さが違うため、低いバーが必要な人は、販売店に問い合わせてから買ってください。
耐荷重は「体重+追加の重さ」の2倍前後で見る
懸垂は、体を引き上げて下ろす動きなので、静かに座る場合よりも大きな力がかかります。このサイトでは、トレーニングベンチのおすすめと同じく、体重にベストなど追加の重さを足した合計の2倍前後を耐荷重の余裕の目安にしています(規格の値ではありません)。
図のとおり、体重75kgの人なら合計の2倍は150kgで、表記が150kgの商品とちょうど同じです。余裕を見るなら、180kg表記のBARWINGが安心です。体重90kgで10kgのベストを着る人は、2倍で200kgになり、確かめた4台のどれも超えます。こうした人は、耐荷重の数字が大きい商品を探すか、ラックに付いた懸垂バーを選ぶことになります。ラックはパワーラックのおすすめで比べています。
- 商品名と説明文の数字が違うことがある: STEADYの商品名には「耐荷重最大300kg」とありますが、同じページの説明文は「耐荷重最大150kgの頑強設計」です(10月25日に確認)。このような場合は、小さいほうの150kgで計算してください。
- ポンド表記は換算する: Prosource Fitの耐荷重は、商品ページで「300ポンド」と書かれています。0.4536を掛けると約136kgです。
- 耐荷重は商品全体の値: ドア枠式の耐荷重は、バー側の値です。戸口の枠が耐えられる重さとは別の話で、商品ページには載っていません。
体を振って勢いで上げる懸垂は、スタンドにかかる力が大きく、天井や頭にも近づきます。まずは反動を使わずに、ゆっくり上げて下ろす形で使ってください。
置き場所と床。土台の大きさに動く余裕を足す
自立式の土台は、HANASUNOUとBARWINGが幅約73×奥行約80cmで、STEADYは106×95cmです(寸法欄)。ただし、懸垂では腕を伸ばし、膝を曲げて足を振るため、土台の外側にも動く余裕が要ります。このサイトでは、土台の左右と前後に各50cmずつの余裕を足す目安にしています(編集部の目安で、規格の値ではありません)。
計算すると、HANASUNOUやBARWINGは約1.7×1.8m、STEADYは約2.1×2.0mです。3畳の部屋では短辺の余裕がほとんど残らず、4.5畳以上なら通り道を残しやすくなります。部屋ごとの配置はホームジム3畳のレイアウト例とホームジム4.5畳のレイアウト例で確認できます。
床については、2つのことを確かめます。1つ目は床の傷とすべりです。スタンドの脚の下にトレーニングマットを敷くと、傷を防ぎ、すべりを抑えられます。2つ目は床への負担と音です。本体は13.5〜16kgと軽くても、人が乗ってぶら下がる荷重が4本の脚にかかります。2階以上の部屋や古い建物では、ホームジムの床は抜ける?で床の耐荷重の考え方を確認してください。着地の音や揺れはホームジムの防音の記事が参考になります。
グリップの数は、決め手にならない
商品名には「マルチグリップ」「12グリップ」などの言葉が並びます。ただ、握る位置が多いほど背中に効く、と決めるのは早いです。トレーニング経験のある男性19人で、順手・逆手・中立(手のひらが向かい合う握り)・ロープの4つの懸垂を比べた研究(Dickieら、2017年)では、肩・腕・前腕の筋活動は、1回を通してみると握り方が違っても似ていました。順手が中立より僧帽筋の中部で高かった一方、動作の上げる局面と下ろす局面では差がありました。
15人で、通常の懸垂とサスペンション器具、タオルを使った懸垂を比べた研究(Snarrら、2017年)でも、広背筋と上腕二頭筋の活動に差は出ませんでした。僧帽筋の中部だけが、タオルの懸垂で低くなりました。どちらの研究も、人数が少なく、筋電図の測定です。長期の筋肥大の結果までは調べていません。
つまり、握りのバリエーションは、選ぶ理由として弱いということです。STEADYのはしご型ハンドルのように、狭い握りや広い握りを1本のバーで試せる形は便利ですが、スタンドが揺れたり、バーが高すぎたりすれば意味がありません。揺れにくさ、高さ、耐荷重を先に決めて、握りは余った条件で選ぶのが順番です。
おすすめ4台の仕様を比べる
次の表は、Amazonの商品ページで10月25日に確認した値です。価格はそのときの表示で、変わることがあります。
| 商品 | タイプ | 耐荷重の表記 | 高さ | 寸法・重さ | 気になる点 |
|---|---|---|---|---|---|
| HANASUNOU(B0D2R875B7) | 自立式 | 150kg | 約163〜203cm(10段階) | 幅73×奥行80cm、約13.5kg | 最も安い自立式。2年保証の記載 |
| BARWING(B0H1BXZZS2) | 自立式 | 180kg | 159〜203cm(12段階、説明文) | 幅73×奥行80×高さ203cm、約16kg | 説明文の中で最低の高さが2通りある |
| STEADY(B07VRY841K) | 自立式 | 商品名300kg/説明文150kg | 10段階 | 106×95×207cm | 商品名と説明文で耐荷重が違う。3種の組み合わせ |
| Prosource Fit(B002YQUP7Q) | ドア枠式 | 300ポンド(約136kg) | 戸口の高さによる | 戸口の幅24〜36インチ、枠の厚み6インチまで | 商品説明は英語。壁付けは付属品の確認が要る |
表から分かることは3つです。1つ目は、確かめた自立式3台の耐荷重は、説明文で150〜180kgだったことです。2つ目は、商品名の大きな数字より、説明文の数字を信じたほうがよいことです。STEADYの商品名は300kgでしたが、説明文は150kgでした。3つ目は、ドア枠式は価格が最も低く、5,000円前後で始められることです。そのぶん、戸口の幅と枠の厚みが条件に入らなければ使えません。
懸垂スタンドのおすすめ4台
4台は、タイプが違うため、順位は付けていません。自分のタイプに合うものから見てください。
懸垂スタンドのおすすめ




レビューと価格は、10月25日にAmazonの商品ページで確認した値です。広告の有無では決めていません。
条件別の選び方
| あなたの条件 | 重視する点 | 候補の考え方 |
|---|---|---|
| まず安く始めたい、床と天井はある | 価格、バーの最大高さ | HANASUNOU。耐荷重150kgなので、体重と追加の重さの合計が75kgまでの人向け |
| 体重が重め、ベストも着たい | 耐荷重の余裕 | 180kg表記のBARWING。低い段の高さを販売店に確認 |
| はしご型のハンドルでいろいろな握りを試したい | ハンドルの形、土台の大きさ | STEADY。土台が大きいので、約2.1×2.0mの床を確保 |
| 置き場所が取れず、戸口を使える | 戸口の幅と枠の厚み、枠の強さ | Prosource Fit。幅61〜91cm、枠の厚み約15cmまでか確認 |
| バーベルも使いたい | ラックの懸垂バー | 懸垂スタンドではなく、ラックを選ぶ。比較は下の記事へ |
バーベルを使うなら、懸垂バーが付いたラックを選ぶ方法もあります。ハーフラックのおすすめやパワーラックとハーフラックの違いで、バーが付くかや高さを比べています。ダンベル中心の人は、懸垂を自宅筋トレの部位別メニューの背中の日に入れると、組み立てやすくなります。
買う前と、届いた日のチェックリスト
買う前
- タイプ: 床に置くのか、戸口か、壁か。賃貸なら管理規約を確認する。
- 天井: 使いたい段の高さ+約30cmが、置く場所の真上で取れるか。梁や照明の下を避ける。
- 低い段: 身長に合う低い段まで下げられるか。説明文と寸法欄で数字が違わないか。
- 耐荷重: 体重+追加の重さの2倍前後あるか。商品名と説明文の数字が同じか。
- 土台: 土台の外側に、左右と前後で各50cmの余裕があるか。
- 床: マットを敷けるか。2階以上なら床の耐荷重を確かめたか。
- ドア枠式: 戸口の幅、枠の厚み、枠の素材を測ったか。
組み立てたら、まず何も持たずにぶら下がり、体重だけで揺れやきしみがないか確かめます。ボルトは使い始めに緩むことがあるので、最初の1か月はこまめに締め直します。ぐらつきや異音が出たら使うのをやめ、販売店に相談してください。ドア枠式は、枠にひび割れやへこみが出ていないかも見ます。
よくある質問
懸垂スタンドは自立式とドア枠式のどちらがよいですか。
床に置く場所と天井の高さがあるなら自立式です。ドア枠式は安く場所を取りませんが、使えるのは戸口の幅や枠の厚みが商品の条件に合う場合だけで、枠にかかる力も気になります。迷ったら、置き場所の条件から先に決めてください。
賃貸でも使えますか。
自立式は床に置くだけなので、壁や枠に手を加えずに使えます。床の傷と振動は、マットで抑えます。ドア枠式は枠に力がかかり、壁付けはビスを打つため、管理規約の確認が欠かせません。くわしくは賃貸のホームジムの記事にまとめています。
天井は何cmあれば足りますか。
目安は「バーの最大高さ+約30cm」です。たとえば最大203cmのバーなら約233cmで、天井240cmの部屋に収まります。梁や照明の下に置く場合は、その場所の高さで測ります。
耐荷重はどれくらい必要ですか。
体重に、ベストなど追加の重さを足した合計の2倍前後が、この記事の余裕の目安です。体重75kgなら150kg前後です。商品名と説明文で数字が違う場合は、小さいほうで考えます。
懸垂が1回もできないときは、何を見て選べばよいですか。
バーを低い段まで下げられるかを見ます。低いバーなら、足を床に着けたままぶら下がったり、斜めの姿勢で引いたりできます。STEADYの商品説明には、縮めた状態で身長約100cmの子どもが土台に足を乗せてぶら下がれるとあります。
グリップの種類が多いほうが効きますか。
研究では、グリップを変えても肩・腕・前腕の筋活動は全体では似ていました。握りの数より、揺れにくさとバーの高さを優先してください。
バーベルやダンベルと同じ部屋に置けますか。
置けますが、動かす範囲が重なります。バーベルを使うなら、ラックの上に付いた懸垂バーという選び方があります。ラックは、パワーラックのおすすめの記事で比べています。
この記事は、FITPEAK NAVI編集部が、Amazonの商品ページと公開されている研究をもとに作成しました。配置の目安や数値は一般的な基準で、建物の構造・契約・安全を保証するものではありません。賃貸の場合は、管理規約・契約をご確認ください。
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