【何kg?】自宅用バーベルセットの選び方|60〜160kgを種目別の目安で比較
自宅用のバーベルセットは、総重量ごとに売られています。「何kgを買えば足りるのか」は、買う前にいちばん迷う点です。
この記事では、ベンチ・スクワット・デッドリフトで必要になる重さを、体重別の公開データから計算しました。IROTEC公式ストアの4セットの価格差と合わせて確認した日は、2026年11月4日です。
トップ画像:IROTEC公式ストア(アイアンバーベル120KGセット)より。横長の台に置いています
自宅用バーベルセットは、80kgか120kgで足ります。IROTECの4セットで迷ったら120kgです。
- 80kg(32,120円):ベンチとスクワットを初級まで、女性なら中級まで
- 120kg(45,320円):体重70kgの男性が3種目を中級まで
- 差額:80kgから120kgへは13,200円。1kgあたりの価格は下がる
- 160kg(57,420円)は、上級を目指す人向け
IROTEC公式で120kgセットの価格を見る
公式サイトに移動します。価格は変わることがあります(2026年11月確認)
体重70kgの男性が「8回で限界」になる重さ(バー込み)
セット80kg
セット120kg
セット160kg
セット
ベンチプレス(初級)
ベンチプレス(中級)
スクワット(初級)
スクワット(中級)
デッドリフト(初級)
デッドリフト(中級)
図の見方は簡単です。棒が点線より左なら、そのセットで足ります。
体重70kgの男性は、初級のベンチとスクワットが80kgセットの範囲です。デッドリフトは81kgで、わずかに超えます。
中級は、スクワットもデッドリフトも120kgセットで届きます。
何kgが目安か:種目別の必要重量を計算する
セットの総重量は、「いま8回で限界になる重さ」を超えていれば足ります。1回だけ上げられる重さ(1RM)ではありません。理由は、筋トレを8〜12回で行うからです。
米国スポーツ医学会(ACSM)の指針は、初心者の負荷を「8〜12回で限界になる重さ」としています。筋肥大でも、中心は6〜12回で限界になる重さです。
1回の最大値から8回の重さを出す式が、Epley式です。計算すると、8回の重さは1RMの約79%になります。
1RMは、世界中の利用者が記録した重さを集計するStrength Levelの数字を使いました。体重70kgの男性と、体重55kgの女性で計算しています。
| 体重と種目 | 初級 | 中級 | 上級 |
|---|---|---|---|
| 男性70kg ベンチ | 51 | 67 | 87 |
| 男性70kg スクワット | 68 | 92 | 118 |
| 男性70kg デッド | 81 | 108 | 138 |
| 女性55kg ベンチ | 22 | 35 | 49 |
| 女性55kg スクワット | 36 | 54 | 74 |
| 女性55kg デッド | 44 | 64 | 88 |
元になった1回挙上値(1RM)は、次の表のとおりです。
| 体重と種目 | 初級 | 中級 | 上級 |
|---|---|---|---|
| 男性70kg ベンチ | 64 | 85 | 110 |
| 男性70kg スクワット | 86 | 116 | 149 |
| 男性70kg デッド | 103 | 137 | 175 |
| 女性55kg ベンチ | 28 | 44 | 62 |
| 女性55kg スクワット | 46 | 68 | 94 |
| 女性55kg デッド | 56 | 81 | 111 |
※式:8回の重さ=1RM÷(1+8÷30)=1RM÷1.267。四捨五入しています。区分は、サイトの初級・中級・上級です。
注意点が2つあります。1つ目は、Strength Levelが利用者の自己記録だという点です。一般の人の平均より強い人が多い可能性があります。
2つ目は、重さが軽くても筋肥大は起こる点です。Schoenfeldら(2017)は、21研究のメタ分析を行いました。限界まで行えば、筋肥大は軽い負荷と重い負荷で同程度でした。一方で、最大筋力は重い負荷のほうが大きく伸びました。
つまり、重い重さが必要なのは「筋力そのものを伸ばしたい人」です。筋肥大だけなら、必要な総重量はこの表より下がります。
IROTECの4セットを、価格とプレートで比べる
比べたのは、IROTEC公式ストアのアイアンバーベルセット4種です。総重量には、10kgのシャフトが入っています。シャフトはワイドグリップ型で、プレートの穴径は29mmです。
| 総重量 | 価格 | 1kgあたり |
|---|---|---|
| 60kg | 26,620円 | 約444円 |
| 80kg | 32,120円 | 約402円 |
| 120kg | 45,320円 | 約378円 |
| 160kg | 57,420円 | 約359円 |
※1kgあたり=価格÷総重量(シャフト込み)。例:45,320円÷120kg=約378円。
| 総重量 | プレート |
|---|---|
| 60kg | 10kg×2、15kg×2 |
| 80kg | 5kg×4、10kg×2、15kg×2 |
| 120kg | 5kg×4、10kg×2、15kg×2、20kg×2 |
| 160kg | 10kg×4、15kg×2、20kg×4 |
※構成は各商品ページの「セット内容」です。シャフト10kgは別に1本付きます。
| 買い替え | 差額 | 増える重さ | 1kgあたり |
|---|---|---|---|
| 60kgから80kg | 5,500円 | 20kg | 275円 |
| 80kgから120kg | 13,200円 | 40kg | 330円 |
| 120kgから160kg | 12,100円 | 40kg | 約303円 |
※差額=上のセットの価格−下のセットの価格。例:45,320円−32,120円=13,200円。
重いセットほど、1kgあたりの価格は安くなります。後から足りなくなって買い直すより、最初に120kgを選ぶほうが、無駄が出にくい計算です。
ただし、重いセットは置き場所と床への負担も増えます。120kgを置く前に、ホームジムの床の荷重の目安を確かめてください。
バーベルセットのおすすめ3つ
総重量で3つに絞りました。順位ではなく、向く人の違いです。
IROTEC アイアンバーベル120KGセット
- 総重量120kg。シャフト10kg込み
- 1kgあたり約378円
- 向く人:スクワットとデッドを中級まで伸ばしたい男性
45,320円公式ストアの税込価格(2026年11月4日確認)
IROTEC アイアンバーベル80KGセット
- 総重量80kg。シャフト10kg込み
- 1kgあたり約402円
- 向く人:ベンチ中心の人、体重の軽い女性
32,120円公式ストアの税込価格(2026年11月4日確認)
IROTEC アイアンバーベル160KGセット
- 総重量160kg。シャフト10kg込み
- 1kgあたり約359円
- 向く人:ベンチとスクワットを上級まで伸ばす人
57,420円公式ストアの税込価格(2026年11月4日確認)
80kgで足りる人と、120kgが要る人:体重と目的で選ぶ
先ほどの表を、選び方の早見表にしました。「足りる」は、そのレベルの8回の重さが総重量以内という意味です。
| あなたの条件 | 向くセット | 決め手 |
|---|---|---|
| 男性70kg、3種目を中級 | 120kg | デッド中級108kg |
| 男性70kg、ベンチ中心 | 80kg | ベンチ中級67kg |
| 女性55kg、3種目を中級 | 80kg | デッド中級64kg |
| 女性55kg、ベンチ中心 | 60kg | ベンチ中級35kg |
| 男性70kg、上級まで | 160kg | デッド上級138kg |
60kgセットは、女性や、まずベンチだけ行う人向けです。男性は初級でもデッドが足りなくなります。そのため、男性の最初の1台には勧めません。

体重が重い人ほど、必要な重さも増えます。たとえば体重80kgの男性は、ベンチ中級の8回が約77kgです。
買う前に確かめる5つの条件
重さのほかに、公式ページで確認した条件が5つあります。買ってから困りやすい点です。
| 項目 | 公式ページの記載 |
|---|---|
| プレートの穴径 | 29mm。50mm用シャフトには付かない |
| 重量の誤差 | 誤差は±3%(120kgで約3.6kg) |
| シャフトの長さ | 180cmが標準。200cmは2,200円の追加 |
| 送料 | 北海道・沖縄・離島は加算。120kgは7,700円 |
| 返品 | 到着後7日以内の連絡のみ。使用後は不可 |
※120kgの誤差=120kg×3%=3.6kgです。送料の加算額は、セットごとに公式ページに書かれています。
特に注意したいのは、規格です。このセットのシャフトとプレートは、競技用の50mm規格ではありません。後から50mmのシャフトに替えるときは、プレートも買い直しになります。規格の違いはバーベルとプレートの互換性で確かめられます。
もう1つは、プレートの枚数です。120kgセットは、片側に5枚のプレートが載ります。プレートの厚みは商品ページに記載がなく、スリーブに全部収まるかは確認できませんでした。買う前に、販売元へ問い合わせると安心です。
ラックの選び方はパワーラックとハーフラックの違いが参考になります。バーベルセットの商品を広く比べたいときは、自宅用バーベルのおすすめも読んでください。
迷ったらどれか。向く人と向かない人
迷ったら、120kgセット(45,320円)です。理由は、体重70kgの男性が3種目を中級まで使える重さで、1kgあたりも安いためです。
弱点もあります。80kgより13,200円高く、重いぶん床に負担がかかります。シャフトとプレートの規格も、競技用ではありません。
向かない人は次のとおりです。
- ベンチだけを行う人:80kgで足りるので、120kgは過剰です
- 2階以上や賃貸の人:先に床の荷重と管理規約を確認してください
- 競技用の50mm規格にそろえたい人:このセットは29mmです
安全面では、ベンチプレスとスクワットは、潰れたときに受け止めるラックが必須です。条件は自宅でベンチプレスは危険?にまとめています。
よくある質問
初心者は60kgセットで足りますか。
女性なら足ります。体重55kgの女性は、初級の3種目がすべて収まります。男性は、初級のデッドで足りなくなる場合があります。
ダンベルだけではだめですか。
ダンベルでも筋肥大は起こります。ただ、スクワットやデッドは、ダンベルだと両手で持てる重さに限りがあります。脚と背中を重くしたいなら、バーベルが向きます。
120kgを毎日全部付けるのですか。
いいえ。総重量は、成長した後の上限です。最初は軽い重さから始めます。重さは、少しずつ上げる推奨です。
女性は80kgセットで足りますか。
体重55kgの女性なら足ります。中級の3種目まで収まるからです。上級まで進むなら、120kgセットが向きます。
プレートだけ後から買い足せますか。
公式ページには、他社製品とは互換性がない場合があると書かれています。買い足しは、IROTECの穴径29mm用プレートで確かめてください。
返品はできますか。
初期不良は、到着後7日以内の連絡が条件です。お客様都合の返品は、往復送料と手数料の負担になると書かれています。
まとめ
- 総重量は、いま8回で限界になる重さを超えていれば足りる
- 体重70kgの男性が3種目を中級まで使うなら120kg(45,320円)
- ベンチ中心や体重の軽い女性は80kg(32,120円)
- 80kgから120kgは13,200円差で、1kgあたりは約378円
- 購入前に、プレートの規格、重量の誤差、送料、返品条件を確認する
IROTEC公式で120kgセットの内容を確かめる
公式サイトに移動します。価格は変わることがあります(2026年11月確認)
出典
- IROTEC公式ストア アイアンバーベル60KGセット(2026年11月4日確認)
- IROTEC公式ストア アイアンバーベル80KGセット(2026年11月4日確認)
- IROTEC公式ストア アイアンバーベル120KGセット(2026年11月4日確認)
- IROTEC公式ストア アイアンバーベル160KGセット(2026年11月4日確認)
- Strength Level ベンチプレスの基準(kg)、スクワット、デッドリフト(2026年11月4日確認)
- American College of Sports Medicine position stand. Progression models in resistance training for healthy adults. Med Sci Sports Exerc 2009(2026年11月4日確認)
- Schoenfeld BJ, et al. Strength and hypertrophy adaptations between low- vs. high-load resistance training. J Strength Cond Res 2017(2026年11月4日確認)
この記事は、FITPEAK NAVI編集部が、IROTEC公式ストアと公開データをもとに作成しました。重さの目安は計算上の数字で、安全や効果を保証するものではありません。重い重さを扱うときは、ラックのセーフティを必ず使ってください。
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