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【何kg?】自宅用バーベルセットの選び方|60〜160kgを種目別の目安で比較

公開 ・ FITPEAK NAVI編集部 ・ 読了目安 13分
IROTEC アイアンバーベル120KGセットの商品画像。黒いアイアンプレートとシャフト

自宅用のバーベルセットは、総重量ごとに売られています。「何kgを買えば足りるのか」は、買う前にいちばん迷う点です。

この記事では、ベンチ・スクワット・デッドリフトで必要になる重さを、体重別の公開データから計算しました。IROTEC公式ストアの4セットの価格差と合わせて確認した日は、2026年11月4日です。

トップ画像:IROTEC公式ストア(アイアンバーベル120KGセット)より。横長の台に置いています

自宅用バーベルセットは、80kgか120kgで足ります。IROTECの4セットで迷ったら120kgです。

  • 80kg(32,120円):ベンチとスクワットを初級まで、女性なら中級まで
  • 120kg(45,320円):体重70kgの男性が3種目を中級まで
  • 差額:80kgから120kgへは13,200円。1kgあたりの価格は下がる
  • 160kg(57,420円)は、上級を目指す人向け

IROTEC公式で120kgセットの価格を見る
公式サイトに移動します。価格は変わることがあります(2026年11月確認)

体重70kgの男性が「8回で限界」になる重さ(バー込み)

60kg
セット
80kg
セット
120kg
セット
160kg
セット

ベンチプレス(初級)

51kg

ベンチプレス(中級)

67kg

スクワット(初級)

68kg

スクワット(中級)

92kg

デッドリフト(初級)

81kg

デッドリフト(中級)

108kg
図:FITPEAK編集部作成。Strength Levelの体重70kg男性の1回挙上値に、Epley式(8回=1回の約79%)を当てた目安です。点線は各セットの総重量(2026年11月確認)

図の見方は簡単です。棒が点線より左なら、そのセットで足ります。

体重70kgの男性は、初級のベンチとスクワットが80kgセットの範囲です。デッドリフトは81kgで、わずかに超えます。

中級は、スクワットもデッドリフトも120kgセットで届きます。

何kgが目安か:種目別の必要重量を計算する

セットの総重量は、「いま8回で限界になる重さ」を超えていれば足ります。1回だけ上げられる重さ(1RM)ではありません。理由は、筋トレを8〜12回で行うからです。

米国スポーツ医学会(ACSM)の指針は、初心者の負荷を「8〜12回で限界になる重さ」としています。筋肥大でも、中心は6〜12回で限界になる重さです。

1回の最大値から8回の重さを出す式が、Epley式です。計算すると、8回の重さは1RMの約79%になります。

1RMは、世界中の利用者が記録した重さを集計するStrength Levelの数字を使いました。体重70kgの男性と、体重55kgの女性で計算しています。

8回で限界の重さの目安(バー込み、kg)
体重と種目 初級 中級 上級
男性70kg ベンチ 51 67 87
男性70kg スクワット 68 92 118
男性70kg デッド 81 108 138
女性55kg ベンチ 22 35 49
女性55kg スクワット 36 54 74
女性55kg デッド 44 64 88

元になった1回挙上値(1RM)は、次の表のとおりです。

Strength Levelの1RM(kg)
体重と種目 初級 中級 上級
男性70kg ベンチ 64 85 110
男性70kg スクワット 86 116 149
男性70kg デッド 103 137 175
女性55kg ベンチ 28 44 62
女性55kg スクワット 46 68 94
女性55kg デッド 56 81 111

※式:8回の重さ=1RM÷(1+8÷30)=1RM÷1.267。四捨五入しています。区分は、サイトの初級・中級・上級です。

注意点が2つあります。1つ目は、Strength Levelが利用者の自己記録だという点です。一般の人の平均より強い人が多い可能性があります。

2つ目は、重さが軽くても筋肥大は起こる点です。Schoenfeldら(2017)は、21研究のメタ分析を行いました。限界まで行えば、筋肥大は軽い負荷と重い負荷で同程度でした。一方で、最大筋力は重い負荷のほうが大きく伸びました。

つまり、重い重さが必要なのは「筋力そのものを伸ばしたい人」です。筋肥大だけなら、必要な総重量はこの表より下がります。

IROTECの4セットを、価格とプレートで比べる

比べたのは、IROTEC公式ストアのアイアンバーベルセット4種です。総重量には、10kgのシャフトが入っています。シャフトはワイドグリップ型で、プレートの穴径は29mmです。

IROTEC アイアンバーベルセット4種(税込)
総重量 価格 1kgあたり
60kg 26,620円 約444円
80kg 32,120円 約402円
120kg 45,320円 約378円
160kg 57,420円 約359円

※1kgあたり=価格÷総重量(シャフト込み)。例:45,320円÷120kg=約378円。

プレートの構成(シャフト別)
総重量 プレート
60kg 10kg×2、15kg×2
80kg 5kg×4、10kg×2、15kg×2
120kg 5kg×4、10kg×2、15kg×2、20kg×2
160kg 10kg×4、15kg×2、20kg×4

※構成は各商品ページの「セット内容」です。シャフト10kgは別に1本付きます。

1つ上のセットに替えたときの差額
買い替え 差額 増える重さ 1kgあたり
60kgから80kg 5,500円 20kg 275円
80kgから120kg 13,200円 40kg 330円
120kgから160kg 12,100円 40kg 約303円

※差額=上のセットの価格−下のセットの価格。例:45,320円−32,120円=13,200円。

重いセットほど、1kgあたりの価格は安くなります。後から足りなくなって買い直すより、最初に120kgを選ぶほうが、無駄が出にくい計算です。

ただし、重いセットは置き場所と床への負担も増えます。120kgを置く前に、ホームジムの床の荷重の目安を確かめてください。

バーベルセットのおすすめ3つ

総重量で3つに絞りました。順位ではなく、向く人の違いです。

迷ったらこれ

IROTEC アイアンバーベル120KGセット

  • 総重量120kg。シャフト10kg込み
  • 1kgあたり約378円
  • 向く人:スクワットとデッドを中級まで伸ばしたい男性

45,320円公式ストアの税込価格(2026年11月4日確認)

軽め

IROTEC アイアンバーベル80KGセット

  • 総重量80kg。シャフト10kg込み
  • 1kgあたり約402円
  • 向く人:ベンチ中心の人、体重の軽い女性

32,120円公式ストアの税込価格(2026年11月4日確認)

重め

IROTEC アイアンバーベル160KGセット

  • 総重量160kg。シャフト10kg込み
  • 1kgあたり約359円
  • 向く人:ベンチとスクワットを上級まで伸ばす人

57,420円公式ストアの税込価格(2026年11月4日確認)

80kgで足りる人と、120kgが要る人:体重と目的で選ぶ

先ほどの表を、選び方の早見表にしました。「足りる」は、そのレベルの8回の重さが総重量以内という意味です。

条件別に向くセット
あなたの条件 向くセット 決め手
男性70kg、3種目を中級 120kg デッド中級108kg
男性70kg、ベンチ中心 80kg ベンチ中級67kg
女性55kg、3種目を中級 80kg デッド中級64kg
女性55kg、ベンチ中心 60kg ベンチ中級35kg
男性70kg、上級まで 160kg デッド上級138kg

60kgセットは、女性や、まずベンチだけ行う人向けです。男性は初級でもデッドが足りなくなります。そのため、男性の最初の1台には勧めません。

IROTEC アイアンバーベル60KGセットの商品画像。15kgのプレート2枚とシャフト
画像:IROTEC公式ストア(アイアンバーベル60KGセットの商品ページ)より

体重が重い人ほど、必要な重さも増えます。たとえば体重80kgの男性は、ベンチ中級の8回が約77kgです。

買う前に確かめる5つの条件

重さのほかに、公式ページで確認した条件が5つあります。買ってから困りやすい点です。

購入前の確認点(IROTEC公式ストア)
項目 公式ページの記載
プレートの穴径 29mm。50mm用シャフトには付かない
重量の誤差 誤差は±3%(120kgで約3.6kg)
シャフトの長さ 180cmが標準。200cmは2,200円の追加
送料 北海道・沖縄・離島は加算。120kgは7,700円
返品 到着後7日以内の連絡のみ。使用後は不可

※120kgの誤差=120kg×3%=3.6kgです。送料の加算額は、セットごとに公式ページに書かれています。

特に注意したいのは、規格です。このセットのシャフトとプレートは、競技用の50mm規格ではありません。後から50mmのシャフトに替えるときは、プレートも買い直しになります。規格の違いはバーベルとプレートの互換性で確かめられます。

もう1つは、プレートの枚数です。120kgセットは、片側に5枚のプレートが載ります。プレートの厚みは商品ページに記載がなく、スリーブに全部収まるかは確認できませんでした。買う前に、販売元へ問い合わせると安心です。

ラックの選び方はパワーラックとハーフラックの違いが参考になります。バーベルセットの商品を広く比べたいときは、自宅用バーベルのおすすめも読んでください。

迷ったらどれか。向く人と向かない人

迷ったら、120kgセット(45,320円)です。理由は、体重70kgの男性が3種目を中級まで使える重さで、1kgあたりも安いためです。

弱点もあります。80kgより13,200円高く、重いぶん床に負担がかかります。シャフトとプレートの規格も、競技用ではありません。

向かない人は次のとおりです。

  • ベンチだけを行う人:80kgで足りるので、120kgは過剰です
  • 2階以上や賃貸の人:先に床の荷重と管理規約を確認してください
  • 競技用の50mm規格にそろえたい人:このセットは29mmです

安全面では、ベンチプレスとスクワットは、潰れたときに受け止めるラックが必須です。条件は自宅でベンチプレスは危険?にまとめています。

よくある質問

初心者は60kgセットで足りますか。

女性なら足ります。体重55kgの女性は、初級の3種目がすべて収まります。男性は、初級のデッドで足りなくなる場合があります。

ダンベルだけではだめですか。

ダンベルでも筋肥大は起こります。ただ、スクワットやデッドは、ダンベルだと両手で持てる重さに限りがあります。脚と背中を重くしたいなら、バーベルが向きます。

120kgを毎日全部付けるのですか。

いいえ。総重量は、成長した後の上限です。最初は軽い重さから始めます。重さは、少しずつ上げる推奨です。

女性は80kgセットで足りますか。

体重55kgの女性なら足ります。中級の3種目まで収まるからです。上級まで進むなら、120kgセットが向きます。

プレートだけ後から買い足せますか。

公式ページには、他社製品とは互換性がない場合があると書かれています。買い足しは、IROTECの穴径29mm用プレートで確かめてください。

返品はできますか。

初期不良は、到着後7日以内の連絡が条件です。お客様都合の返品は、往復送料と手数料の負担になると書かれています。

まとめ

  • 総重量は、いま8回で限界になる重さを超えていれば足りる
  • 体重70kgの男性が3種目を中級まで使うなら120kg(45,320円)
  • ベンチ中心や体重の軽い女性は80kg(32,120円)
  • 80kgから120kgは13,200円差で、1kgあたりは約378円
  • 購入前に、プレートの規格、重量の誤差、送料、返品条件を確認する

IROTEC公式で120kgセットの内容を確かめる
公式サイトに移動します。価格は変わることがあります(2026年11月確認)

出典

この記事は、FITPEAK NAVI編集部が、IROTEC公式ストアと公開データをもとに作成しました。重さの目安は計算上の数字で、安全や効果を保証するものではありません。重い重さを扱うときは、ラックのセーフティを必ず使ってください。

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