閉経後女性の骨密度、筋トレで腰椎や股関節に改善効果 海外メタ分析
閉経後の女性を対象にした海外のメタ分析で、筋力トレーニングが腰椎や股関節の骨密度を有意に改善させることが明らかになった。
17件の研究・796人分のデータを統合した分析で、腰椎の効果量は0.54、大腿骨頸部は0.22、股関節全体は0.48だったと報告されている。
閉経後の女性が筋力トレーニングを行うと、腰椎や股関節の骨密度が統計的に有意に改善する――17件の先行研究・796人分のデータを統合した海外のメタ分析で、こうした結果が報告されている。骨量の変化が気になる世代にとって、運動の効果を考えるうえでの参考材料になるデータである。
17件の研究・796人分のデータを統合
この分析は、ドイツの研究者ショジャー氏(Shojaa M)らが2020年に学術誌「Osteoporosis International」に発表したシステマティックレビュー・メタ分析である。41歳から82歳までの閉経後女性を対象とした17件の研究から、運動群20グループ・対照群18グループ、合計で運動群423人・対照群373人分のデータを統合して分析している。対象者の閉経後経過年数は0.5年から21年以上と幅がある。
腰椎・大腿骨頸部・股関節、3部位すべてで有意な改善
骨密度の変化を表す効果量(標準化平均差・SMD)は、腰椎で0.54(95%信頼区間0.22〜0.87)、大腿骨頸部で0.22(95%信頼区間0.07〜0.38)、股関節全体で0.48(95%信頼区間0.22〜0.75)だったと報告されている。いずれの部位でも統計的に有意な差(p値は0.015以下)があったとされ、負荷をかける運動を行った群の方が、対照群に比べて骨密度の低下が抑えられた、または改善したことを示している。
閉経後は骨量が減りやすい時期
一般に、閉経後は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減ることで骨量が減少しやすくなることが知られている。今回のメタ分析は、その時期に負荷をかける運動を取り入れることで、骨密度の低下に対して一定の効果が見込めることを、複数の研究を統合した数値で示したものである。ただし、効果量の大きさは部位によって異なり、股関節周辺に比べて大腿骨頸部では相対的に小さい値だった点も論文は記録している。
よくある質問
この結果だけで骨粗しょう症を予防できるのか
今回示された効果量は統計的に有意だが、骨折そのものを防げるかどうかを直接証明したものではない。持病がある場合や、閉経後で骨密度の低下が気になる場合は、運動を始める前に医師に相談することが望ましい。
具体的にどんな運動が対象だったのか
分析対象となった17件の研究は、いずれも負荷をかけるレジスタンス運動(筋力トレーニング)を一定期間行い、運動をしない対照群と比較したものである。頻度や強度、使用した器具などの条件は研究ごとに異なり、メタ分析ではその違いが結果に与える影響についても検討されている。
KINNIKU TIMESの視点
閉経後は骨量が減りやすい時期だからこそ、無理のない範囲で筋力トレーニングを取り入れる価値があると言える。ただし、持病や骨密度の状態によって適切な運動の種類・強度は異なるため、自己判断で始めるのではなく、医師や専門家に相談したうえで取り組むことが大切だ。ビタミンD摂取と握力の関係を扱ったこちらの記事や、厚生労働省の運動ガイドを紹介したこちらの記事も参考にしてほしい。
出典:Shojaa M, von Stengel S, Kohl M, Schoene D, Kemmler W. "Effects of dynamic resistance exercise on bone mineral density in postmenopausal women: a systematic review and meta-analysis with special emphasis on exercise parameters." Osteoporosis International 31(8):1427-1444(2020)/PMC(全文)/Osteoporosis International(出版社ページ)
NEW 持ち運びクレアチン
でっかい容器、もう持ち歩かなくていい。
クレアチン3,000mg+電解質4種を、ポケットに入る1本に。計量もシェイカーもいりません。先行案内は公式LINEでお届けします。
公式LINEで先行案内を受け取る
コメント
この記事について思ったことを書けます。誤解を招くのを避けるため、誘導のある宣伝、他者への中傷、個人情報、法令に反する内容は公開しません。体調や治療に関わる判断は、必ず専門家にご相談ください。




