【2.5kgの罠】重量を2.5kg増やす目安と、上げる前の確認3つ
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「次は2.5kg増やそう」。誰もが一度は口にする目安です。ところが、2.5kgの重さは、今の重量で大きく変わります。2.5kg増やす目安を、数字で確かめます。
重量を2.5kg増やす目安は、全セットが回数の上限に届いたときで、軽い種目ほど慎重に上げます。
- 2.5kgの上げ幅は、軽い種目ほど大きく、重い種目ほど小さくなります
- 60kg×10回を62.5kgにすると、概算で8回前後に落ちます
- その日の総負荷量は、1,800kgから1,500kgへ約17%下がります
- 上げる前に、回数・フォーム・前回比の3つを確認します
前回の重量と回数が記録画面に出るので、上げる前に全セットの回数を確かめられます。ダウンロードは無料です。
Souhukaを無料でダウンロードするAndroid版はGoogle Playから。登録なしで試すならブラウザ版の総負荷量計算へ。
2.5kg増やしたときの上げ幅(現在の重量に対する割合)
この記事でわかること
- 2.5kgの上げ幅が、重量別に何%になるか
- 62.5kgに上げた日の総負荷量の計算
- 上げる前に確認する3つのこと
- 2.5kgが大きすぎるときの代替策
重量を2.5kg増やすと、何%・何回ぶん重くなるか
2.5kgは、バーベルの左右に1.25kgのプレートを足した重さです。同じ2.5kgでも、土台の重量で感じ方が違います。
回数への影響は、よく使われる1RMの概算式(Epley式)で見積もれます。10回できる重量から1RMを出し、2.5kg重い重量で何回できるかを計算しました。概算なので、実際とはずれます。
| 現在の重量 | 2.5kgの上げ幅 | 10回が何回に |
|---|---|---|
| 20kg | 12.5% | 約5.6回 |
| 40kg | 6.3% | 約7.7回 |
| 60kg | 4.2% | 約8.4回 |
| 100kg | 2.5% | 約9.0回 |
計算の例です。60kgで10回できるなら、1RMは60×(1+10÷30)=80kgです。62.5kgでの回数は、(80÷62.5−1)×30=8.4回になります。
20kgの種目では、2.5kgで約4回も落ちます。サイドレイズのような軽い種目で2.5kgずつ上げるのは、現実的ではありません。
自分の1RMの目安は、1RM計算ツールで出せます。手計算が面倒なときは、登録なしで総負荷量を計算するブラウザ版が使えます。
60kgを62.5kgに上げた日の総負荷量
60kg×10回×3セットの1,800kgを基準にします。62.5kgに上げて、回数が8回に落ちた日を計算します。
| 場合 | 重量×回数×セット | 総負荷量 |
|---|---|---|
| 上げる前 | 60kg×10回×3 | 1,800kg |
| 上げた日(概算) | 62.5kg×8回×3 | 1,500kg |
| 前回と同じにする | 62.5kg×9.6回×3 | 1,800kg |
検算です。62.5×8×3=1,500kgで、(1,800−1,500)÷1,800=16.7%の減少です。前回と同じ1,800kgにするには、1,800÷(62.5×3)=9.6回が必要です。
つまり、2.5kg上げた日の総負荷量は、一度下がるのが普通です。前回比だけで失敗と決めつけないでください。同じ現象は、ダブルプログレッションの記事でも6回分の記録で確かめています。
2.5kg上げる前の3つの確認
上げるかどうかは、感覚ではなく、記録で決めます。確認することは3つです。
- 全セットが、決めた回数の上限に届いたか
- フォームが崩れず、狙った筋肉に効いていたか
- 前回比が、2回続けて下がっていないか
1つ目が最も大切です。1セットでも上限に届かなければ、同じ重量で続けます。これは、回数を上げてから重量を上げる考え方です。
研究でも、重量を上げる方法と、同じ重量で回数を増やす方法が比べられています。経験者43人の8週間の試験では、筋肉の厚みはほぼ同じでした。2.5kgを急いで上げる必要はありません。詳しくは重量と回数の漸進を比べた試験の解説を読んでください。
2つ目と3つ目は、ケガの予防にもなります。痛みがあるときは、重量を上げずに中止して、医師や理学療法士に相談してください。
2.5kgが大きすぎるときの代替策
- 1.25kgの小さなプレートや、0.5kg刻みのプレートを使います
- ダンベルは、次の重さへの上げ幅が大きいので、回数で伸ばします
- マシンは、ピンの位置を1段上げるか、補助の重りを使います
- 回数の範囲の下限を下げて、新しい重量での最初の数回を許容します
どの方法でも、上げ幅は現在の重量の数%に収めると、回数が大きく崩れにくくなります。上げたあとの最初の1回は、必ず前回の記録と見比べてください。
この記事の考え方が向かない人もいます。筋トレを始めて間もない人は、フォームを覚える時期です。重量より、動作の安定を先にしてください。
Souhukaは、前回の重量と回数が記録画面に出ます。上げる前に、全セットの回数を見ながら決められます。
よくある質問
重量は何kgずつ上げるのが正解ですか
決まった正解はありません。編集部の目安は、現在の重量の2〜5%です。研究で確かめた値ではありません。20kgの種目なら0.5〜1kg、100kgの種目なら2.5kgが近い値です。
2.5kg上げたら回数が大きく落ちました。失敗ですか
失敗ではありません。軽い種目ほど、2.5kgの影響は大きくなります。回数の範囲の下限に戻して、また増やします。
プレートが1.25kgしかない場合はどうしますか
左右に1.25kgずつ足せば、2.5kgの上げ幅になります。もっと小さくしたいなら、0.5kgなどの小さなプレートを用意します。
1RMの計算式は正確ですか
あくまで概算です。回数が多いほど、実際とのずれが大きくなります。この記事の数字も、目安として使ってください。
まとめ
- 2.5kgの上げ幅は、軽い種目ほど大きくなります
- 60kg×10回を62.5kgにすると、概算で8回前後に落ちます
- その日の総負荷量は、約17%下がるのが普通です
- 上げる前に、回数・フォーム・前回比を確認します
上げる前の全セットの回数を、前回の記録で確かめられます。記録は重量・回数・セットを入れるだけです。
Souhukaで記録を始めて前回比を見るAndroid版はGoogle Playから。登録なしで試すならブラウザ版の総負荷量計算へ。
出典
- Plotkin DL ほか、PeerJ 10:e14142(2022年)重量と回数の漸進の比較、経験者43人(2026年10月確認)
- 1RM計算(FITPEAK)(2026年10月確認)
- 総負荷量計算 by Souhuka(FITPEAK LAB)(2026年10月確認)