【総負荷量1.8倍・伸び1.4倍】カーフレイズのボリューム
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カーフレイズの総負荷量は、やり方しだいで大きく変わります。立位と座位を足していませんか。限界後のパーシャルを加えると、数字は約1.8倍に増えます。この記事では、数え方と研究の読み方を整理します。
カーフレイズのボリュームは、立位と座位を分けて数え、限界後のパーシャルで総負荷量が1.8倍に増えても伸びは1.4倍と考えます。
- 立位は腓腹筋、座位はヒラメ筋に向き、鍛える筋肉が違います
- 60kg×15回×4セットなら、立位の総負荷量は3,600kgです
- パーシャルで総負荷量は約1.8倍になり、筋厚の伸びは9.6%と6.7%でした
- 総負荷量が増えた分だけ、筋肉が伸びるわけではありません
重量・回数・セットを入れるだけで総負荷量を自動計算します。立位と座位を別の種目で記録すれば、前回比も混ざりません。
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総負荷量と筋厚の伸び(限界で終了を1とした比)
この記事でわかること
- 立位と座位を分けて数える
- パーシャルで1.8倍、伸びは1.4倍
- 週のセット数への割り振り
- ふくらはぎの弱点と、向かない人
カーフレイズは立位と座位を分けてボリュームを数える
木下氏らは、トレーニング未経験の成人14人の片脚を立位、もう片脚を座位に割り当てました。負荷は1RMの70%で、1セット10回です。3〜5セットを週2回、12週続けています。
| 部位 | 立位 | 座位 |
|---|---|---|
| 外側腓腹筋 | +12.4% | +1.7% |
| 内側腓腹筋 | +9.2% | +0.6% |
| ヒラメ筋 | +2.1% | +2.9% |
腓腹筋は立位のほうが大きく増え、ヒラメ筋は差がありませんでした。ふくらはぎ全体では、立位が5.6%、座位が2.1%です。
このため、立位と座位は別の種目として数えます。同じカーフレイズでも、鍛える筋肉が違うからです。ここでは自分で組んだ計算例を使います。
| 種目 | 計算 | 総負荷量 |
|---|---|---|
| 立位カーフレイズ | 60kg×15回×4 | 3,600kg |
| シーテッドカーフレイズ | 40kg×15回×3 | 1,800kg |
| 1回の合計 | 3,600+1,800 | 5,400kg |
検算します。立位は900kgを4セットで3,600kgです。座位は600kgを3セットで1,800kgです。合計は5,400kgで、立位が約67%を占めます。
座位は重さが軽いので、総負荷量は小さくなります。でも、ヒラメ筋の役割が違うため、小さいからといって減らす理由にはなりません。
限界後のパーシャルで総負荷量は1.8倍、筋厚の伸びは1.4倍
Larsen氏らは、トレーニング未経験の男性23人で、片脚ずつ条件を変えて10週間のカーフレイズを行わせました。限界で終える脚と、限界後に伸びた位置の小さな動きを続ける脚です。
| 条件 | 前後の筋厚 | 変化 |
|---|---|---|
| 限界後にパーシャル | 20.6→22.5mm | +9.6% |
| 限界で終了 | 20.4→21.8mm | +6.7% |
パーシャルを加えた脚は、筋厚の伸びが大きい結果でした。9.6÷6.7で約1.4倍です。一方で、総挙上量は約1.8倍に増えていました。
前の計算例に当てはめます。立位の3,600kgを1.8倍すると、6,480kgです。増えた分は2,880kgになります。
ここが読みどころです。総負荷量は1.8倍に増えても、筋厚の伸びは1.4倍でした。仕事量が多かっただけで、パーシャルの効果とは区別できません。
また、パーシャルを加えた脚はつらさが強いと報告されています。研究後にその方法を選ぶと答えた人は約半数にとどまりました。
だから、パーシャルを足した週の総負荷量は、足さない週と同じ土俵で比べません。「限界まで」と「限界後」を、別の記録として残します。
週のセット数への割り振り方
ACSMの2026年の指針(137件のレビュー)は、筋肥大には部位ごとに週10セット以上が有利と整理しています。ふくらはぎにこの目安を当てはめます。
| 区分 | セット | 週の総負荷量 |
|---|---|---|
| 立位 4セット×2日 | 8 | 7,200kg |
| 座位 3セット×2日 | 6 | 3,600kg |
| 週の合計 | 14 | 10,800kg |
検算します。立位は3,600×2=7,200kg、座位は1,800×2=3,600kgです。合計は10,800kgで、セット数は8+6の14セットです。
14セットは目安の10セットを超えています。疲れが残る人は、座位を1日にして週11セット前後まで減らしても構いません。
Souhukaでは、立位と座位を別の種目として記録すると、前回の重量と回数が種目ごとに出ます。部位別グラフでは、脚の合計の流れが見えます。
手計算が面倒なときは、登録なしで総負荷量を計算するブラウザ版が使えます。
ふくらはぎの弱点と、向かない人
この考え方にも弱点があります。どちらの研究も、トレーニング未経験者が対象です。人数も14人と23人で、結果をそのまま当てはめることはできません。
- かかとを深く下ろし、伸びた位置を使う
- 反動で跳ねず、頂点で止める
- パーシャルは最終セットだけにする
- 違和感が出たら、パーシャルをやめる
向かない人もいます。アキレス腱やふくらはぎに痛みがある人、肉離れの既往がある人は、始める前に医師や理学療法士へ相談してください。鋭い痛みが出たら中止します。
痛みが長引くときは、医療機関を受診してください。急に重さやセット数を増やすと、腱への負担が増えます。少しずつ増やしてください。
よくある質問
カーフレイズの立位と座位は合算してよいですか
合算はおすすめしません。立位は腓腹筋、座位はヒラメ筋に向き、鍛える筋肉が違います。別の種目として記録すると、前回比が混ざりません。
パーシャルを足すと総負荷量はどれくらい増えますか
Larsen氏らの研究では、約1.8倍に増えていました。個人でそのまま増えるわけではないため、目安として使ってください。
カーフレイズは何回が目安ですか
研究では、1RMの70%で10回を行いました。普段は10〜15回できる重さで、かかとを深く下ろして行います。
ふくらはぎは週に何セットが目安ですか
週10セット前後が目安です。立位と座位に分けて組み、疲れが残る週は減らします。
まとめ
- 立位と座位は鍛える筋肉が違うので、分けて数えます
- 60kg×15回×4セットなら、立位は3,600kgです
- パーシャルで総負荷量は約1.8倍、筋厚の伸びは約1.4倍でした
- アキレス腱に痛みがあるときは、医師に相談します
立位と座位を別の種目で記録すると、ふくらはぎの伸びが前回比で見えます。パーシャルを足した週の記録も分けられます。
Souhukaで記録を始めて前回比を見るAndroid版はGoogle Playから。登録なしで試すならブラウザ版の総負荷量計算へ。
出典
- Kinoshita M et al. Front Physiol 2023(立位と座位の12週比較)(2026年10月確認)
- Larsen S et al. Front Psychol 2025(限界後パーシャル)(2026年10月確認)
- Currier BS et al. ACSM Position Stand. MSSE 2026(137件のレビュー)(2026年10月確認)