【3パターン】重量が伸びない原因を、総負荷量の動きから見分ける
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「ここ数か月、重量が伸びない」。そう感じたとき、重量だけを見ていると原因を見誤ります。重量が同じでも、総負荷量が伸びている人もいれば、下がっている人もいるからです。
重量が伸びない原因は、4週間の総負荷量の動きを見ると、3つのパターンに見分けられます。
- A:総負荷量が増えている。回数で伸びていて、重量を上げる番です
- B:総負荷量が横ばい。刺激が足りず、量か回数を見直します
- C:総負荷量が下がっている。回復不足を疑い、休養を優先します
- 痛みがあるときは、数字より先に中止します
前回の重量と回数が記録画面に出るので、4週間の総負荷量の動きをすぐに確かめられます。ダウンロードは無料です。
Souhukaを無料でダウンロードするAndroid版はGoogle Playから。登録なしで試すならブラウザ版の総負荷量計算へ。
60kgのまま4週間、総負荷量の動き方(4週目の値)
この記事でわかること
- 総負荷量の動きによる、3つのパターン
- 各パターンの4週間の計算例
- パターン別の次の一手
- この見分け方が向かない人
重量が伸びない原因は3パターンに分かれる
見るのは、同じ種目の4週間分の記録です。重量は60kgのまま、回数だけが変わった3人の例で比べます。
1週目はどの人も、3セット合計で27回です。60×27=1,620kgになります。ここから4週間の動きを並べました。
| 週 | A 増加 | B 横ばい | C 下降 |
|---|---|---|---|
| 1週目 | 1,620kg | 1,620kg | 1,620kg |
| 2週目 | 1,680kg | 1,620kg | 1,560kg |
| 3週目 | 1,740kg | 1,620kg | 1,440kg |
| 4週目 | 1,800kg | 1,620kg | 1,380kg |
| 1週目比 | +11.1% | 0% | −14.8% |
検算します。Aは60×30=1,800kgで、180÷1,620=11.1%です。Cは60×23=1,380kgで、−240÷1,620=−14.8%です。
重量は3人とも60kgで「伸びていない」ように見えます。ところが、中身はまったく違います。手計算は、登録なしで総負荷量を計算するブラウザ版でも確かめられます。
パターンA:重量は同じで総負荷量は増えている
Aは、伸びていないのではなく、回数で伸びています。2週目は10・10・8、3週目は10・10・9、4週目は10・10・10と、少しずつ増えました。
この場合は、重量を上げる番です。全セットが上限の回数に届いたら、重量を上げます。上げ方はダブルプログレッションの記事と、2.5kgの上げ幅の記事で確認してください。
重量を上げなくても、回数で伸ばす方法は有効です。経験者43人の8週間の試験では、重量を上げる群と回数を増やす群で、筋肉の厚みはほぼ同じでした。詳しくは重量と回数の漸進を比べた試験の解説にあります。
パターンBとC:横ばいと下降の見分けと次の一手
BとCは、重量も総負荷量も伸びていません。ただし、原因と対策は逆です。
| パターン | 疑う原因 | 次の一手 |
|---|---|---|
| B 横ばい | 刺激が同じ。週のセット数が足りない | 回数を1回増やす。セットを足す |
| C 下降 | 疲れが抜けていない。量が多すぎる | 睡眠を増やす。軽い週を入れる |
Bは、同じ刺激を続けて、体が慣れた可能性があります。米ACSMの指針は、筋肥大の目安を1筋群あたり週10セット以上としています。週のセット数が10に届いていないなら、足す余地があります。
Cは、疲れの蓄積を疑います。米NSCAの実践ガイドは、4〜8週間ごとに5〜7日、ボリュームを25〜90%減らす目安を示しています。ただし効果を確かめた実験の質は限定的です。詳しくはデロードの解説にあります。
停滞の仕組みについては、仮説を整理した総説があります。同化シグナルの鈍化など複数の仮説が挙げられますが、推測を含みます。停滞を感じたら、まず負荷設定、回復、栄養といった基本を見直します。くわしくは筋トレの停滞期の仕組みの解説で確認できます。
この見分け方が向かない人
- 始めて数週間の人は、神経系の慣れで重量が伸びやすく、見分ける必要がまだありません
- メニューや種目を頻繁に変える人は、4週間分の同じ種目の記録がそろいません
- 痛みがある人は、パターンの判定より先に、その種目を中止してください
痛みが続く場合は、医師や理学療法士に相談してください。Souhukaの記録画面では前回の重量と回数が、週次レポートでは先週比が見られます。4週間分の動きを並べる材料になります。
よくある質問
重量が伸びないときは、まず何を見ればよいですか
同じ種目の総負荷量を、4週間分並べて見ます。増えていればA、横ばいならB、下がっていればCの可能性があります。
重量が伸びなくても筋肉は大きくなりますか
回数が増えていれば、筋肉が育つ可能性はあります。経験者の試験では、重量を上げなくても、回数を増やす方法で筋肥大は同程度でした。
停滞は何週間続いたら見直すべきですか
決まった週数は、確認できていません。目安として、4週間分の記録で判断し、Cなら早めに休養を入れます。
重量が伸びないのは才能の限界ですか
そうとは限りません。停滞の背景には複数の仮説があり、限界かどうかを見分ける方法は示されていません。まず量と回復を見直します。
まとめ
- 重量が同じでも、総負荷量の動きは3通りに分かれます
- Aは回数で伸びていて、4週間で+11.1%でした
- Bは刺激不足、Cは回復不足の可能性があります
- 痛みがあるときは、数字より中止を優先します
4週間の総負荷量の動きを、前回比と週次レポートで確かめられます。記録は重量・回数・セットを入れるだけです。
Souhukaで記録を始めて前回比を見るAndroid版はGoogle Playから。登録なしで試すならブラウザ版の総負荷量計算へ。
出典
- Plotkin DL ほか、PeerJ 10:e14142(2022年)重量と回数の漸進の比較、経験者43人(2026年10月確認)
- Kataoka R ほか、The Plateau in Muscle Growth with Resistance Training. Sports Medicine(総説)(2026年10月確認)
- ACSM「ACSM Unveils Landmark 2026 Resistance Training Guidelines」(2026年10月確認)
- NSCA「A Practical Guide to Deloading」Strength and Conditioning Journal。KINNIKU TIMESの解説記事で内容を確認(2026年10月確認)