【労働ルール表つき】ジムのシフト管理:スタッフとトレーナーの分け方
ジムのシフト管理は、「営業時間のうち人が必要な時間帯を決める → 雇っているスタッフと業務委託のトレーナーを分けて割り当てる → 労働時間・休憩・休日のルールに合っているかを確かめる → 実際に働いた時間を記録する」の順で組みます。スタッフには労働基準法の労働時間・休憩・休日の決まりがかかり、業務委託のトレーナーは予約の枠で管理するのが基本です。両方を同じ表に並べると、誰がどの立場で働いているかがあいまいになりやすいので分けて管理しましょう。
1週間の有人時間帯の例(受付・指導がいる時間)
17-22時
17-21時
17-22時
17-21時
17-22時
10-18時
無人
シフト管理の手順:人が必要な時間から決める
シフトは「誰が空いているか」から組むと、必要のない時間に人が多く、混む時間に足りないことが起きます。先に、店として人が必要な時間帯と人数を決め、そこに人を当てはめます。
- 必要な時間帯を決める:入館の記録やパーソナルの予約から、混む時間帯・体験の多い時間帯を出す
- 役割を分ける:受付・案内・清掃・パーソナル指導・レッスンなど、時間帯ごとに必要な役割を書く
- 希望を集める:スタッフの出られる日時を、締め切りを決めて集める
- 割り当てる:役割と時間帯に人を当て、労働時間・休憩・休日のルールに合うかを確かめる
- 公開して記録する:決まったシフトを共有し、実際の出退勤を記録する
人件費は月の費用の大きな項目です。ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)では、24時間ジム30坪・マシン13台の月の費用202万円のうち、人件費を40万円と見込んでいます。シフトで有人の時間を1時間増やすと、その分の人件費が毎月積み上がるため、必要な時間帯を数字で決めることが大事です(実際の費用は物件・地域・見積もりで変わります)。
スタッフと業務委託のトレーナーは分けて管理する
ジムでは、雇っているスタッフと、業務委託で指導するフリーのトレーナーが一緒に働くことがよくあります。立場が違えば、管理の仕方も違います。
| 比べること | 雇っているスタッフ | 業務委託のトレーナー |
|---|---|---|
| 管理するもの | 勤務の時間(シフト) | 指導の予約の枠・件数 |
| かかる法律の例 | 労働基準法(労働時間・休憩・休日など) | フリーランス・事業者間取引適正化等法(取引条件の明示など) |
| 支払い | 働いた時間に応じた賃金 | 契約で決めた報酬 |
| 記録 | 出退勤の時刻 | 指導した枠と報酬の計算 |
業務委託のトレーナーに「毎週この時間に店にいること」と細かく指示し、時間で拘束していると、実態は雇用と判断されることがあります。予約の枠をトレーナー自身が出す形にするなど、契約の内容と働き方を合わせておきましょう。判断に迷うときは社会保険労務士に確認してください。
シフトを組むときに確かめる労働のルール
雇っているスタッフのシフトは、労働基準法のルールに合わせる必要があります。主な決まりは次のとおりです(e-Gov法令検索、2026年10月23日確認)。具体的な運用は社会保険労務士・労働基準監督署に確認してください。
| 決まり | 内容 | シフトでの注意 |
|---|---|---|
| 労働時間(第32条) | 休憩を除き1週40時間・1日8時間を超えて働かせてはならない | 超える場合は36協定などの手続きが必要(第36条) |
| 休憩(第34条) | 6時間を超えるときは少なくとも45分、8時間を超えるときは少なくとも1時間を勤務の途中に | 1人体制の時間帯でも休憩が取れるように組む |
| 休日(第35条) | 毎週少なくとも1回。4週間で4日以上でもよい | 連続勤務が長くならないように確かめる |
| 就業規則(第89条) | 常時10人以上の労働者を使う場合は作成して届け出る | 交替制の勤務があれば、その決まりも書く |
厚生労働省の「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」(2017年1月20日策定、2026年10月23日確認)では、使用者は労働日ごとの始業・終業時刻を確認して記録し、原則としてタイムカード・ICカード・パソコンの使用時間の記録などの客観的な記録をもとにすることが示されています。シフトの予定だけでなく、実際に働いた時間を記録できる仕組みを用意しましょう。
スタッフのシフトとトレーナーの予約枠を扱える運営システムを、20サービスの公開情報で比べられます。予約・会員管理と一緒に使えるかも確かめられます。
運営システム比較を無料で使うよくある質問
ジムのシフト管理はエクセルとアプリのどちらがよいですか?
スタッフが数人なら表計算ソフトでも回せます。人数が増え、希望の回収や変更の連絡が多くなったら、シフト管理アプリや、予約システムの勤務管理機能を検討します。出退勤の記録と給与計算につながるかも確かめてください。
シフトの急な欠勤にはどう備えますか?
代わりに入れる人の連絡順をあらかじめ決めておき、どうしても埋まらないときは無人運営に切り替える、予約を別の日に移すなどの手順を用意しておきます。
パーソナルトレーナーのシフトはどう組みますか?
雇っているトレーナーなら勤務のシフトとして組み、予約が入る枠を勤務時間の中に置きます。業務委託のトレーナーなら、トレーナー自身が予約の枠を出す形が基本です。
シフトの記録はどのくらい保存しますか?
労働基準法第109条で、労働関係の重要な書類の保存が定められています。保存の期間や対象は厚生労働省の案内や社会保険労務士で確かめてください。
出典
- e-Gov法令検索「労働基準法」第32条・第34条・第35条・第36条・第89条・第109条(2026年10月23日確認)
- 厚生労働省「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」(PDF)(2026年10月23日確認)
- ジム開業ナビ「ジム開業の費用」試算モデル(2026年10月)
あわせて読む
このジムの近くで、一緒にトレーニングする仲間を探せます
同じジムに通う人どうしで、補助やフォームチェックをし合える合トレ相手を見つけられます。写真・レベル・自己紹介を登録すると、同じ県の仲間と「合トレしたい」でつながり、チャットで日時を決められます。連絡先はお互いが承認するまで出ません。
公式LINEを友だち追加すると、合トレナビのURLが届きます(無料)。18歳以上・合トレ目的の方のみ。