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ボディビル・フィジーク

FWJとは?部門・出場方法と2026年にIFBBプロ資格が出ない理由

公開 ・ KINNIKU TIMES 編集部 ・ 読了目安 13分
WORLD LEGENDS CLASSIC 2026の出場登録受付を告知するFWJ公式のバナー
SUMMARY|この記事の要約

FWJ(Fitness World Japan)は、NPC・NPC Worldwideの競技ルールに沿った大会を国内で開いてきた団体だ。2026年はIFBBプロリーグのライセンス更新が却下され、プロ資格の出ない独自大会として開催している。部門、出場登録の方法、運営体制の変化、World Legends Classicの出場資格を公式資料でまとめた。

FWJ(Fitness World Japan)は、アメリカのNPCとNPC Worldwideの競技ルールに沿った大会を国内で開いてきた団体だ。ただし2026年はIFBBプロリーグのライセンス更新が却下され、プロ資格の出ない独自大会として開催している。

2026年10月21日 公開|KINNIKU TIMES 編集部

FWJは、メンズフィジークやビキニの大会を全国で開き、かつては日本でIFBBプロを目指す選手の主な舞台だった。しかし2026年1月に公表された上部団体とのライセンス問題、代表理事の交代、運営会社の移行と、この1年で体制が大きく変わった。本記事は、FWJの公式サイトに載る団体紹介、競技種目、出場登録の案内と、2026年の各種お知らせを10月21日時点で確認し、いまのFWJを整理した。

FWJの公式サイトを見る

FWJとはどんな団体か

FWJの公式サイトの「FWJとは」のページによると、FWJは、アメリカにおけるフィジーク・ビキニ・ボディビルのアマチュア最大団体であるNPC(National Physique Committee)と、アメリカ以外の全世界を統括するNPC Worldwideの競技ルールに則った大会を実施してきた。同ページは、日本で初めて競技としてのフィジークとクラシックフィジークを実施したと説明している。

大会の実績は、2016年度の7都市・8会場から始まり、2021年度に15都市・27大会、2023年度に22都市・25大会と増えた。2026年の大会日程ページには、3月14日の千葉大会から12月5日の茨城大会まで20を超える大会が「Grand Prix Series」として並ぶ。

項目 公式の記載(10月21日時点)
名称 FWJ(Fitness World Japan)
競技ルール NPC・NPC Worldwideの競技ルールに則るとしている
2026年の位置づけ IFBBプロリーグのライセンス更新が却下され、「FWJ独自ブランドによる独立したコンテスト」として開催
運営 2026年9月1日から株式会社ALTUS(代表取締役 六反学)が大会運営と事務局業務を担う
出場に必要な登録 FWJカード(年11,000円・税込、15歳以上)+大会ごとの出場登録
2026年の締めくくり World Legends Classic 2026(12月5日・取手市民会館)

2026年に起きた体制の変化

FWJは2026年1月14日付で、上部団体である「IFBB Professional League」との2026年度のライセンス契約について、更新が却下された旨の通知を受けたと公表した。これにより2026年度は、プロショー(プロ戦)とプロクオリファイ(プロ資格を懸けた大会)を開かず、NPCライセンスでの地方大会も行わず、IFBBプロライセンスも発行しないとしている。FWJは同じお知らせで、来年度以降のライセンス再発行に向けて本部との交渉を続けるとしている。

同じ1月14日には、一般社団法人FWJが代表理事の交代を発表し、和田敬氏が新代表理事に就いた。2026年2月には運営業務を担ってきた2社を株式会社インクリースに統合し、9月1日からは株式会社ALTUSが大会運営と事務局業務の一切を担う体制に移った。FWJは、発表済みの大会日程やエントリー、FWJカード登録、チケットの窓口は従来どおりと案内している。

時期 FWJの公式発表
2026年1月14日 IFBB Professional Leagueとの2026年度ライセンス更新が却下。2026年度は独自大会として開催
2026年1月14日 代表理事が交代(新代表理事:和田敬氏)
2026年2月 運営業務を担っていたFYカンパニーとリードエッジを株式会社インクリースに統合
2026年9月1日 大会運営・事務局業務を株式会社ALTUSに移行

FWJの部門と審査の考え方

公式の競技種目一覧には、ボディビルディング、クラシックフィジーク、メンズフィジークのほか、メンズアスリートモデル、メンズフィットネスモデル、スポーツモデル、ビキニ、ビキニモデル、ウェルネス、フィギュア、モノキニモデル、ドレス、キッズフィジーク、ファミリーフィジークなど20を超える種目が並ぶ。主な種目の審査の考え方は次のとおりだ。

種目 公式の説明(要約) 規定ポーズ・衣装
メンズフィジーク 均整の取れた引き締まった体と立ち振る舞いで「カッコいい」男性を表現する。部位のバランスが悪い場合や、ボディビルダーのように極端に筋肉量がある場合は減点 フロント・バックの2ポーズ(プラスクラスは4ポーズ)。市販のボードショーツ(膝上丈)
メンズアスリートモデル フィジークの入門的な部門。自然に発達した適度な筋量と、シューズ・着こなし・ヘアスタイルまで総合で評価 フロント・バックの2ポーズ。ジーンズかそれに準ずるもの、シューズ必須
クラシックフィジーク フィジークとボディビルの要素を併せ持つ。アウトライン、腹筋に加えて筋肉の大きさ、皮下脂肪の少なさ、バランス、ポージングを総合で審査 フリーポーズ用の音源を指定できる
ボディビルディング ボディビルスーツを着用し、体全体の形やバランス、筋量を見せて審美的造形を競う フリーポーズ用の音源を指定できる
ビキニ 筋肉量よりも全体のバランスとアウトラインを重視し、髪型やメイクを含めたトータルの美を競う。フィギュアのような筋肉の密度やセパレーションは求めない フロント・バックの2ポーズ。ウォーキングをする場合あり
ウェルネス 大臀筋と大腿部に重きを置いた審査基準の女性カテゴリー -
フィギュア ボディビルほどの筋肉は求めず、全体の身体のバランスと絞り具合を審査 -
FWJの大会のステージでボードショーツを着てポーズをとるメンズフィジークの男性選手
画像:FWJ公式サイト「メンズフィジーク」より

経験や年齢に合わせたクラス

12月5日のWorld Legends Classic 2026の大会ページを例にとると、メンズフィジークにはオープン、プラス、リーン、ビギナー、マスターズ(40歳以上・45歳以上・50歳以上・60歳以上)、ユース(15〜20歳)のクラスがある。ビギナークラスは初心者向けで、オープンクラスで上位5位以内に入ったことがある人は遠慮するよう求めている。入賞歴がなくても出られる「ファーストチャレンジ」も、メンズフィジークとビキニに設けられている。よくある質問によると、マスターズは出場する年に規定の年齢に達していれば出られ、年齢別クラスの対象者は一般クラスにも挑戦できる。

カラーリングは任意、ただし指定サロンのみ

出場登録の流れの案内によると、カラーリングは任意だが、施術する場合は大会ごとに指定されたオフィシャルカラーリングサロンでしか認められない。指定外の業者でカラーリングをすると失格になり、施術した場合はサロンが発行する証明書を当日提出する義務がある。自分で塗るカラーやオイルは禁止だ。

FWJの大会に出場するには

FWJの大会に出るには、まず「FWJカード」に登録し、そのうえで出たい大会のページから出場登録をする。FWJカードは加盟ではないため、他団体の大会に出ている人でも問題ないと公式は説明している。

手順 公式の説明
1. FWJカード登録 登録料11,000円(税込)。登録できるのは15歳以上。有効期限は登録日から1年で、解約しなければ自動更新。購入後のキャンセル・返金は不可。登録名は本名
2. 出場登録 出場する大会のページから登録して決済する。出場料はカードとは別。2026年はFWJカード特典やエントリー時期・種目数などによる割引がある。カテゴリーや大会の変更、キャンセル返金は一切不可
3. 大会3〜4日前 タイムテーブルや当日案内、ゼッケンの確認方法が各大会ページに掲載される
4. 大会当日 FWJカードと自分のゼッケン画面を受付で提示する。カラーリングをした場合は証明書が必要

公式はFWJカードの登録を出場登録の期限の2か月前までに済ませるよう推奨している。人気の大会は制限人数に達した時点で登録が締め切られ、10月24日の沖縄大会はすでに締め切られた。ドーピングについては、運営会社が、薬物使用や薬物使用を公言する人のコンテスト・セミナー・イベントへの参加を一切禁止するとの意思表明を公式サイトに掲げている。

FWJの大会のステージで青いビキニとヒールでポーズをとる女性選手
画像:FWJ公式サイト「ビキニ」より

2026年秋の主な大会とWorld Legends Classic

2026年のFWJは各大会を「Grand Prix Series」と位置づけ、シーズンの最後に「World Legends Classic 2026」を開く。特設ページによると、出場資格は、2026年シーズンのFWJ公認大会のうち11月7日のWest Japan Championships 2026までの大会で、何らかのカテゴリーで5位以内に入賞していることだ。入賞したカテゴリーと同じである必要はなく、入賞歴がなくても出られる通常カテゴリー(ファーストチャレンジ)もある。

大会 開催日 会場 出場登録 本サイトの記事
PAN PACIFIC OKINAWA OPEN 2026 10月24日(土) 国立劇場おきなわ 制限人数に達し締切 沖縄大会の記事
West Japan Championships 2026 11月7日(土) 藤井寺市立市民総合会館本館 締切11月2日 West Japanの記事
World Legends Classic 2026 12月5日(土) 取手市民会館 締切11月30日 World Legends Classicの記事

沖縄では8月8日に予定していた「Pan Pacific Okinawa Open」が開催中止となっており、10月24日の大会は会場を国立劇場おきなわに移して開かれる。いずれの大会も、制限人数に達した時点で登録が締め切られる。

FWJの2026年大会日程を見る

FWJからIFBBプロを目指せるのか

2026年に限っていえば、FWJの大会からIFBBプロ資格は得られない。FWJ自身が、2026年度はプロクオリファイとプロショーを開かず、IFBBプロライセンスも発行しないと公表しているためだ。FWJは2025年まで「Olympia Amateur Japan」や「JAPAN PRO」をお知らせで告知していたが、2026年はその体制が変わった。

2026年、日本でIFBBプロリーグ系の大会を開いているのはZeniX(ゼニックス)だ。ZeniXの運営会社が10月14日に出したプレスリリースは、ZeniXを「IFBB Professional League」と「NPC Worldwide」の系列公式団体と説明し、10月31日・11月1日に「アマチュア・オリンピア・ジャパン」を開くとしている。日本でプロカードを目指す道はZeniXとは、IFBBプロになるには、大会の詳細はアマチュア・オリンピア日本大会の記事、今年のプロ戦の結果は2026ジャパンプロ全結果にまとめている。

よくある質問

FWJとNPCは同じ団体ですか

同じではない。FWJは公式サイトで、NPCとNPC Worldwideの競技ルールに則った大会を実施してきたと説明している。ただし2026年はIFBB Professional Leagueとのライセンス更新が却下され、NPCライセンスでの大会も開いていないとFWJ自身が公表している。

FWJの大会に出るといくらかかりますか

FWJカードの登録料が年11,000円(税込)で、これとは別に大会ごとの出場料がかかる。2026年はFWJカード特典やエントリー時期、種目数による割引がある。

他の団体の大会に出ていてもFWJに出られますか

出られる。FWJカードは加盟ではないため、他団体へ出場している人でも問題ないと公式は説明している。

何歳から出場できますか

FWJカードの登録は15歳以上が対象だ。メンズフィジークには15〜20歳を対象にしたユースクラスもある。

2026年のFWJの大会でIFBBプロカードは取れますか

取れない。FWJは2026年度、プロクオリファイとプロショーを開かず、IFBBプロライセンスも発行しないと公表している。

KINNIKU TIMESの視点

FWJは、メンズフィジークやビキニを日本に広め、IFBBプロを目指す選手の受け皿になってきた団体だ。ただ2026年は、ライセンス、代表、運営会社がそろって変わった1年になった。出場を考える人にとって大事なのは、「FWJの大会で勝つこと」と「IFBBプロになること」が、2026年時点ではつながっていないという点だ。プロを目標にするならZeniXの大会、まずはステージ経験を積みたい、種目やクラスの多さを生かしたいならFWJ、と目的で選び分けるのが現実的だろう。

FWJには、ビギナーやファーストチャレンジなど入賞歴のない人向けのクラスが多く、ジーンズで出られるメンズアスリートモデルのような入門種目もある。カラーリングは任意だが指定サロンに限られるため、初出場なら施術の有無を先に決めておきたい。体づくりの目安にはFFMI計算やPFC計算が使える。団体ごとの違いはボディビル大会の団体の違い、この秋の全団体の日程はボディビル大会日程2026で確認できる。ライセンスの再取得に向けた交渉の行方は、公式の発表があり次第報じる。

出典

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