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IPF世界パワーリフティング選手権2026は11月9日開幕、日本代表と日程

公開 ・ KINNIKU TIMES 編集部 ・ 読了目安 12分
大会会場となるイスタンブールのPullman Istanbul Hotel & Convention Centerの外観
SUMMARY|この記事の要約

IPF世界オープンエクイップパワーリフティング選手権2026は11月9〜15日にトルコ・イスタンブールで開かれる。IPFの登録システムに載る日本の15名、階級別タイムテーブルと日本時間の目安、前回王者・佐竹優典の連覇挑戦、日本代表の選考方法をまとめた。

IPF世界オープンエクイップパワーリフティング選手権2026は、11月9日(月)〜15日(日)にトルコ・イスタンブールで開かれる。IPFの選手登録システムには10月21日時点で184名が登録され、日本からは男子8名・女子7名の計15名が名を連ねている。

2026年10月21日 公開|KINNIKU TIMES 編集部

この大会は、国際パワーリフティング連盟(IPF)が主催する、フルギア(エクイップ)部門の世界一を決める選手権である。本記事は、IPF公式サイトの大会カレンダーと招待状(Invitation)、IPFの選手登録・採点システム(IPF NS)、日本パワーリフティング協会(JPA)が公開した日本語版の大会要項を10月21日時点で確認してまとめた。日本代表の顔ぶれはIPF NSの登録内容によるもので、JPAは10月21日時点で選手団名簿を公表していない。

IPF公式の大会案内ページを見る

IPF世界パワーリフティング選手権2026(エクイップ)の日程と会場

JPAが公開した大会要項(IPFとトルコパワーリフティング連盟の招待状の日本語版)によると、会場はイスタンブールのPullman İstanbul Hotel & Convention Centerで、選手団もこのホテルに宿泊する。テクニカルミーティングは11月8日(日)20:00、開会式は11月9日(月)12:30に行われ、15日(日)の最終日の夜にバンケットが開かれる。

項目 公式の記載
大会名 2026 IPF World Open Equipped Powerlifting Championships(世界オープンエクイップパワーリフティング選手権大会)
日程 2026年11月9日(月)〜15日(日)
開催地・会場 トルコ・イスタンブール/Pullman İstanbul Hotel & Convention Center
主催 国際パワーリフティング連盟(IPF)、開催国連盟はトルコパワーリフティング連盟
同時開催 スペシャルオリンピックスのクラシックパワーリフティング(11月14日)
登録選手数(IPF NS) 184名(男子98名、女子86名)
最終ノミネーション締切 2026年10月19日

参加にかかる費用も要項に明記されている。選手1人あたり大会参加費60ユーロとアンチドーピング費75ユーロ、コーチ1人あたり50ユーロをIPFに納める。公式ホテルの宿泊料金は朝食付きでシングル140ユーロ、ダブル160ユーロ、バンケットは40ユーロだ。代表選手・コーチ・審判は大会期間中、公式ホテルに最低2泊連続で泊まることが義務づけられている。

階級別のタイムテーブル、日本時間では何時か

要項の「仮タイムテーブル」は次のとおりである。時刻は現地時間で、日本との時差はマイナス6時間(現地の11:00が日本の17:00)。IPFはテクニカルミーティングで変更が生じうるとしている。

日付(現地) 階級(グループ) 試技開始(現地) 日本時間の目安
11月9日(月) 女子47kg級 13:00 19:00
11月9日(月) 男子59kg級/女子52kg級 16:00 22:00
11月10日(火) 男子66kg級 11:00 17:00
11月10日(火) 女子57kg級 14:00 20:00
11月11日(水) 男子74kg級 11:00 17:00
11月11日(水) 男子83kg級 15:30 21:30
11月12日(木) 女子63kg級・男子93kg級(Bグループ) 14:30 20:30
11月12日(木) 女子63kg級・男子93kg級(Aグループ) 19:00 翌1:00
11月13日(金) 女子69kg級(B)/男子105kg級(B) 11:00/14:30 17:00/20:30
11月13日(金) 女子69kg級・男子105kg級(Aグループ) 17:30 23:30
11月14日(土) スペシャルオリンピックス/女子76kg級/男子120kg級 10:00/14:00/17:30 16:00/20:00/23:30
11月15日(日) 女子84kg級・84kg超級、男子120kg超級(Bグループ) 10:00 16:00
11月15日(日) 女子84kg級・男子120kg超級(Aグループ) 15:00 21:00

検量(計量)は各セッションの約2時間前に1時間半の枠で行われる。表彰式は各セッションの終了後で、受賞選手は自国のナショナルチームのジャージを着ることが義務とされている。ライブ配信について、IPF公式サイトには「Livestream」のページがあるものの、10月21日時点で本大会の配信先は掲載されていない。

2人の補助者に手伝ってもらい、きついベンチシャツを着込む男性選手
画像:Wikimedia Commons(U.S. Air Force photo by Tech Sgt. Rebecca F. Corey, パブリックドメイン)より。エクイップ部門で使うベンチシャツは、着るのに補助が要るほど生地が硬く、きつく作られている

日本代表は誰が出るのか

IPF NSの本大会のページには、日本(JPN)の選手として次の15名が登録されている。表の「申告トータル」は、各国連盟がノミネーション時に登録した記録で、当日の結果ではない。階級内の順は、この申告トータルで並べたIPF NS上の掲載順である。表記はIPF NSの登録名に従い、JPAの公式資料で生年と所属が一致した選手のみ漢字を併記した。

階級 選手(IPF NSの登録名) 生年 申告トータル 階級内の掲載順
男子59kg級 Hiroto MIZOI 1994 650.0kg 11名中7番目
男子66kg級 Yusuke SATAKE(佐竹優典) 1996 805.0kg 8名中1番目
男子74kg級 Norihiro OTANI 1980 825.0kg 13名中4番目
男子74kg級 Seiya MITSUI 1996 810.0kg 13名中6番目
男子83kg級 Naoki TERUNUMA(照沼直樹) 1997 915.0kg 14名中1番目
男子93kg級 Takayuki ARAKAWA 1978 837.5kg 13名中11番目
男子120kg級 Kyoshiro KOBAYASHI 1997 850.0kg 11名中9番目
男子120kg超級 Toshiki HANAMOTO(花本俊輝) 2004 730.0kg 13名中13番目
女子52kg級 Yukako FUKUSHIMA(福島友佳子) 1970 467.5kg 9名中4番目
女子52kg級 Mayuka WATANABE 1992 400.0kg 9名中8番目
女子57kg級 Yukie TERADA 1974 440.0kg 11名中7番目
女子57kg級 Miu KAWAHARA 2002 410.0kg 11名中9番目
女子63kg級 Mayumi KITAMURA(北村真由美) 1967 510.0kg 17名中9番目
女子63kg級 Yu NOMURA 2000 468.0kg 17名中13番目
女子76kg級 Hitomi TAJIMA(田島瞳) 1982 490.0kg 14名中12番目

ヘッドコーチとしてYoichi SASAKI、国際審判としてTomoko MIYAMOTO、Katsuji OKIURAらも登録されている。漢字表記を併記した選手は、JPAが公開した「グレートゲームズ2025 北九州小倉大会」の記録表で同じ生年の選手を確認した。佐竹優典については、東京都パワーリフティング協会が公開した資料で確認した。

連覇がかかる佐竹優典

男子66kg級の佐竹優典は、東京都パワーリフティング協会が公開した紹介資料によると、2025年の世界オープンエクイップ選手権男子66kg級で優勝し、2022年と2025年のワールドゲームズでも男子エクイップ軽量級を制している。IPFの殿堂(Hall of Fame)のページには、2026年の殿堂入りとしてYusuke Satake(JPN)の名前が載っている。今大会は、66kg級の申告トータルで登録選手中の最上位に位置し、連覇を狙う立場で臨む。男子83kg級の照沼直樹も、申告トータル915.0kgで同級の登録選手の最上位に名前がある。

日本代表はどう選ばれたのか

JPA公式サイトの国際大会のページによると、本大会の対象国内選考会は2026年5月の全日本パワーリフティング選手権大会(エクイップ部門)で、国内エントリーの締切は7月21日(火)17:00だった。国際大会への登録は個人ではなく、IPF加盟国の連盟を通じて行う決まりで、要項は仮ノミネーションを9月10日、最終ノミネーションを10月19日までに提出するよう定めている。最終ノミネーションの後は、選手の削除はできても階級の変更は認められない。

出場する全選手は、IPFの規定上「国際レベルのアスリート」に分類される。世界アンチ・ドーピング機構(WADA)のオンライン教育(ADEL)を修了し、その修了証をノミネーション時に出すことも求められている。禁止物質を含む薬が治療上必要な場合は、競技の少なくとも30日前までに治療使用特例(TUE)を申請する必要がある。

パワーリフティング大会でベンチプレスの試技を行う女子選手
画像:Wikimedia Commons(U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Jordan Gonzalez, パブリックドメイン)より。2023年にドイツの米空軍基地で開かれた大会のベンチプレス

IPF NSで登録選手の一覧を見る

よくある質問

エクイップ(フルギア)とは何ですか

スクワット用のスーパースーツ、ベンチプレス用のベンチシャツ、ニーラップなど、IPFが公認した補助用具を着けて挙げる部門である。用具なしで行うクラシック(ノーギア)部門とは記録も順位も別に扱われる。

日本からは何人出場しますか

10月21日時点のIPF NSでは、男子8名、女子7名の計15名が日本の選手として登録されている。JPAの選手団名簿は同日時点で公表されていない。

佐竹優典はどの日に出場しますか

佐竹優典が登録されている男子66kg級は、仮タイムテーブルでは11月10日(火)現地11:00開始で、日本時間では同日17:00ごろになる。タイムテーブルは11月8日のテクニカルミーティングで変わる可能性がある。

中継は見られますか

IPF公式サイトには配信の案内ページがあるが、10月21日時点で本大会の配信先は掲載されていない。直前にIPFの公式サイトで確かめたい。

2027年の世界エクイップ選手権はどこで開かれますか

IPFの大会カレンダーでは、2027年11月4日〜13日に、世界サブジュニア・ジュニア・オープンのエクイップパワーリフティング選手権が北九州市で予定されている。

KINNIKU TIMESの視点

国内の大会ではクラシック(ノーギア)部門の出場者が多く、日本グランプリ2026のエントリー表でも8割強がクラシックだった。それでもエクイップの世界選手権は、2025年に佐竹優典が優勝したように、日本の選手が世界の頂点を争う舞台である。登録内容を見る限り、男子66kg級と83kg級では日本の選手が申告トータルで階級の最上位にいる。軽量級の日本人選手が世界の頂点に立つ構図は、体格で劣りがちな日本の競技者にとって大きな励みになる。

観戦の楽しみ方としては、日本時間の夕方から夜にかけて行われるセッションが多い点を押さえておきたい。注目の66kg級は11月10日の17時ごろ、83kg級は11日の21時半ごろが目安になる。エクイップの用具は着るだけで手間がかかり、試技の重量もクラシックより大きい。違いはノーギアとフルギアの違い、得点の仕組みはIPF GLポイントの解説で整理している。

2027年には北九州で同じエクイップの世界選手権が予定されている(IPF世界選手権2027北九州の記事)。今年のイスタンブールでの結果は、自国開催に向けた日本代表の力を測る材料になる。国内の大会日程はパワーリフティング大会日程2026、日本代表の常連選手も出場した階級なしの招待大会はザ・グレートゲームズ2026にまとめている。KINNIKU TIMESは大会後に日本選手の結果を報じる予定である。

出典

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