【6週間の例つき】MEV・MAV・MRVの意味と、総負荷量で確かめる方法
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MEV、MAV、MRV。ボリュームの記事でよく見る3つの略語ですが、意味と使い方がつかみにくいですよね。この記事では、提唱元の6週間の例を、総負荷量の数字に直して整理します。
MEVは筋肉が増え始める最小の量、MAVは最も成果が出やすい範囲、MRVは回復が追いつく上限で、MEVからMRVへ段階的に量を上げます。
- MEV・MAV・MRVに、維持量のMVを加えた4つが「ボリューム・ランドマーク」です
- 提唱元の例では、週12セットから始めて週20セットに近づけ、最後に6セットへ下げます
- 数字は一例で、人や部位、経験で変わります
- 研究が個人の最適なセット数を決めているわけではありません
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6週間の例:週のセット数(提唱元RP Strengthの例)
この記事でわかること
- MEV・MAV・MRV・MVの意味
- 6週間の例を、総負荷量に直した計算
- 数字が目安にすぎない理由
- この考え方が向かない人
MEV・MAV・MRVの意味と、MVとの関係
4つの略語を表にまとめます。
| 略語 | 意味 | 目安・特徴 |
|---|---|---|
| MV | 維持量 | 週6セット程度(週2回以上の場合) |
| MEV | 最小有効量 | 筋肉が増え始める最小の量 |
| MAV | 最大適応量 | MEVとMRVの間の範囲 |
| MRV | 最大回復可能量 | 回復が追いつく上限 |
MAVは決まった数字ではなく、MEVからMRVへ進む「成長の範囲」です。トレーニングを重ねると必要な量が増えるため、ブロックの中で量を上げていきます。
提唱元の解説は、数える単位にも条件をつけています。1セットは、1RMの30〜85%、5〜30回、余力0〜4回の範囲を想定しています。この範囲なら、5回のセットも30回のセットも、刺激と疲労は近いと説明されています。
セットの数え方は、対象の筋肉が主役の種目や、その筋肉を狙う種目だけです。ベンチプレスの三頭筋への刺激は、数字の側で織り込んであります。詳しくはボリューム・ランドマークの解説にあります。
6週間の例を総負荷量に直す(5,760kgから9,600kg)
提唱元の例は、MEVが週12セット、MRVが週20セットの場合です。この量を、胸の1セット分(ベンチプレス60kg×8回=480kg)にあてはめて、総負荷量に直します。
| 週 | セット数 | 計算 | 総負荷量 |
|---|---|---|---|
| 1週目 | 12 | 480×12 | 5,760kg |
| 2週目 | 14 | 480×14 | 6,720kg |
| 3週目 | 16 | 480×16 | 7,680kg |
| 4週目 | 18 | 480×18 | 8,640kg |
| 5週目 | 20 | 480×20 | 9,600kg |
| 6週目 | 6 | 480×6 | 2,880kg |
検算します。480×12=5,760kgです。毎週2セット足すので、960kgずつ増えます。5週目の9,600kgは、1週目の約1.67倍です。
6週目は維持量の6セットまで落とす週で、デロードにあたります。2,880kgは、5週目の約30%です。
これは、すべて同じ重量・回数で計算した単純な例です。実際には、重量や回数も変わります。セットを足した分だけ総負荷量が増えるとは限らないので、1セットあたりの総負荷量も見てください。
MEV・MAV・MRVの数字が目安にすぎない理由
ここまでの数字は、提唱元が示した一例です。研究がこの数字を確かめたわけではありません。
| 確かなこと | 確かでないこと |
|---|---|
| セットを増やすほど筋肥大は増える(67研究) | 個人ごとのMEVやMRVの具体的な数 |
| 増やすほど上乗せは小さくなる | 頭打ちになる正確なセット数 |
| 週約33セットでも逆効果にならなかった例がある | MRVを超えた週が必ず悪いという証拠 |
2026年のメタ回帰は、67研究2,058人を統合して、増やすほど伸びるが頭打ちになると示しました。この結果は、MEVからMRVへ段階的に量を上げるという考え方と、大筋で矛盾しません。ただし、個人ごとの最適なセット数を一律に決めることはできません。
25人を対象にした試験では、週約18セットと約33セットで、太ももの増え方に差がありませんでした。MRVが人によって高い可能性も、18セットで十分だった可能性もあります。詳しくは週セット数の頭打ちを示したメタ分析の解説にあります。
用語の整理は筋トレボリューム用語12選、自分の頭打ちの見つけ方はボリュームの頭打ちを記録で見極める方法で扱っています。
この考え方が向かない人と、記録での使い方
向かない人もいます。まだ週に数セットしか行っていない初心者は、MEVやMRVを気にするより、まず量と継続を優先してください。提唱元も、初心者ではMVとMEVが近いと説明しています。
反対に、ブロックごとに量を上げ下げする設計は、記録を毎回つける人に向いています。記録がないと、どの週がMRVに近いのかを判断できません。
記録での使い方は、3つです。
- 週ごとのセット数と総負荷量を並べて残す
- 前回を下回るセットが増えたら、MRVに近いと考える
- 下がった週を境に、量を減らす週を入れる
Souhukaでは、記録画面に前回の重量と回数が出るので、前回を下回るセットに気づけます。部位別グラフでは、週ごとの総負荷量の推移を見られます。セット数は自分で数える必要があります。手計算なら、登録なしで総負荷量を計算するブラウザ版が使えます。
痛みがあるとき、持病があるときは、量を増やす前に医師や専門家に相談してください。減らす週の考え方はデロードが必要な理由の解説が参考になります。
よくある質問
MEV・MAV・MRVとは何ですか
MEVは筋肉が増え始める最小の量、MAVは最も成果が出やすい範囲、MRVは回復が追いつく上限です。提唱元の考え方で、維持量のMVを加えた4つをボリューム・ランドマークと呼びます。
MEVとMRVの具体的なセット数は決まっていますか
決まっていません。この記事の12セットと20セットは、提唱元が示した一例です。人と部位、経験で変わります。
初心者もMEVやMRVを意識すべきですか
最初は意識しなくて構いません。提唱元は、初心者ではMVとMEVが近いと説明しています。まず記録を続けることを優先してください。
MRVを超えると筋肉は増えなくなりますか
そうとは言い切れません。週約33セットまで増やしても、逆効果にならなかった試験があります。ただし、回復が追いつかない週が続くと、進歩が妨げられるとされています。
まとめ
- MEVは増え始める量、MAVは成果が出やすい範囲、MRVは回復の上限です
- 6週間の例では、総負荷量が5,760kgから9,600kgへ上がり、最後に2,880kgへ下がります
- 数字は提唱元の一例で、研究が個人の値を決めたわけではありません
- 記録を残すことで、自分のMRVに近い週に気づけます
記録を始めると、前回の重量と回数が記録画面に出ます。前回を下回るセットに、すぐ気づけます。
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出典
- RP Strength「Training Volume Landmarks for Muscle Growth」(2026年10月確認)
- Pelland JC, et al. Sports Medicine 56(2):481-505(2026年)。67研究・2,058人(2026年10月確認)
- Camargo JBB, et al. Journal of Applied Physiology(2026年)。筋トレ歴1〜5年の25人・8週間(2026年10月確認)