【骨盤を動かさないコツ】ピラティスのシングルレッグサークルのやり方
「脚を回しているのに、骨盤までゆれてしまう」と悩んでいませんか。この記事では、基本のやり方と、骨盤を動かさない3つのコツ、痛みがある人の注意点をまとめました。
結論:シングルレッグサークルは、あお向けで片脚を天井へ伸ばして円を描く種目で、ねらいは骨盤を動かさないことです。
- 脚を大きく回すことは目的ではありません
- 骨盤がゆれる人は、円を小さくする・床側のひざを曲げる・上げた脚のひざを少しゆるめる、の3つで安定しやすくなります
- 股関節や腰に痛みがある人、股関節の手術を受けた人は、行う前に医師に相談してください
シングルレッグサークルの流れ
この記事でわかること
- シングルレッグサークルがどんな種目か
- 基本のやり方の流れと、確かめるところ
- 骨盤を動かさないための3つのコツ
- 痛みがある人・股関節の手術を受けた人の注意点
シングルレッグサークルとはどんな種目?
ピラティスのマット種目のなかでも、初めの段階で教えられることが多い種目です。まずは基本の形を表で確かめましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 姿勢 | あお向け。片脚を天井へ、もう片方は床に伸ばすか、ひざを立てる |
| 動き | 上げた脚で円を描く(内回し・外回し) |
| 動かさない場所 | 骨盤、腰、背中、肩 |
| 主に意識する場所 | おなかまわり、股関節の動き、床側の脚 |
| 道具 | マットのみ。マシンではストラップに足をかけて行う形もある |
考案者のジョセフ・ピラティスのマット種目は、1940年代に形づくられたとされます。
現在も多くのスタジオで使われています(Pilates Method Alliance、2026年10月確認)。
ピラティスは、体幹の安定・筋肉のコントロール・柔軟性などを意識する運動と整理されています(Wellsら, 2012)。
シングルレッグサークルでは、「動かす部分(脚)」と「動かさない部分(骨盤・背中)」を分ける練習ができます。
シングルレッグサークルの基本のやり方
次の5つの手順で行います。回数や円の向きの呼び方は、スタジオや指導者によって違います。
- あお向けで準備する:両腕は体の横で、手のひらを下にして床を軽く押します。片脚を天井へ伸ばし、もう片方の脚は床に伸ばします(難しければひざを立てます)。
- 骨盤の位置を決める:左右の腰骨が床から同じ高さになるようにします。腰を強く床に押しつけず、自然なカーブを残しましょう。
- 内回しで円を描く:上げた脚を体の反対側へ少し運び、下へ、外側へと回して天井に戻します。円は「骨盤が動かない大きさ」が上限です。
- 逆回しをする:同じ回数だけ、反対向きに回します。
- 脚をかえる:上げた脚をひざを曲げて下ろし、反対の脚で同じように行います。
| 確かめるところ | 目安 |
|---|---|
| 骨盤 | 脚を回しても左右にゆれない、床から浮かない |
| 床側の脚 | 力を抜きすぎず、床に置いたまま動かない |
| 上げた脚 | ひざをロックせず、少しゆるめてもよい |
| 肩・首 | すくめず、床の上でリラックスしている |
| 呼吸 | 止めずに続いている |
骨盤を動かさないための3つのコツ
シングルレッグサークルでいちばん多いのが、「脚と一緒に骨盤が回ってしまう」ことです。次の3つを順に試してみましょう。
| コツ | やり方 | 理由 |
|---|---|---|
| 1. 円を小さくする | まずはりんご1個分くらいの小さな円から | 脚が体の中心から離れるほど、骨盤が引っぱられやすいため |
| 2. 床側のひざを立てる | 床側の脚のひざを曲げ、足裏で床を押す | 支えが広がり、骨盤が安定しやすくなる |
| 3. 上げた脚のひざをゆるめる | もも裏がかたい人は、ひざを少し曲げる | 脚を真上に保ちやすく、骨盤が後ろに傾きにくい |
円の大きさは、できるようになってから少しずつ広げます。「大きく回せる=上手」ではありません。骨盤が動かない範囲で丁寧に回せることのほうが大切です。
自分の骨盤が動いているかは分かりにくいので、インストラクターに見てもらうと気づきやすくなります。
マシンのスタジオでは、ストラップに足をかけた状態で同じように脚を回し、動きを支えてもらいながら練習できることもあります。
「動かす部分」と「動かさない部分」を分ける練習は、自重トレのデッドバグでもできます。あお向けで腰を床につけたまま、手足を動かす種目です。3D種目図鑑で動きを確かめられます。
デッドバグの3Dアニメーション(3D種目図鑑で見る)
詳しいやり方はデッドバグのやり方にあります。
痛みがある人・股関節の手術を受けた人の注意点
股関節に負担がかかりやすい種目のため、次の点を確かめてから行いましょう。
- 股関節や腰に痛みがある人は、始める前に医師に相談してください。
- 人工股関節などの手術を受けた人は、脚を体の中心より内側に運ぶ動きや、大きく回す動きに制限があることがあります。行ってよい範囲を医師に確かめ、インストラクターにも伝えましょう。
- 股関節で「ポキッ」と音がして痛みがある場合や、動かすと引っかかる感じがある場合は中止し、医師に相談してください。
- 妊娠中・産後の人は、あお向けの種目について医師に相談してから行いましょう。
腰痛とピラティスの研究をまとめた報告があります。ほとんど運動しない場合と比べて痛みが軽くなった、という結果があります。ただ、ほかの運動より優れるとは言えないとされています(Yamatoら, 2015)。
シングルレッグサークル1種目の効果を調べた研究ではありません。
体験レッスンで聞いておくこと
骨盤の動きは自分では気づきにくいため、体験レッスンでは次の3点を聞いておくと安心です。FITPEAK編集部の考えです。
- 脚を回すとき、骨盤の動きを見て声かけしてもらえるか
- 股関節に不安があるとき、円の大きさや種目を変えてもらえるか
- マットだけでなく、ストラップを使う形も体験できるか
近くのスタジオはジムナビで探せます。料金はピラティス料金比較で比べられます。
よくある質問
何回くらい回せばいいですか?
回数は教えるスタジオによって違いますが、内回し・外回しを数回ずつ行うことが多いです。回数より、骨盤が動かない形を保てることを優先しましょう。
股関節がポキポキ鳴ります。
痛みがなければ大きな問題にならないこともありますが、自分で判断するのは難しいものです。痛みや引っかかりがある場合は中止して、医師に相談してください。
脚が天井までまっすぐ上がりません。
もも裏がかたいと、脚を真上に上げにくくなります。ひざを少し曲げてかまいません。無理に伸ばすと骨盤が傾き、腰に負担がかかりやすくなります。
内回しと外回しはどちらから始めますか?
多くのスタジオでは、体の反対側へ運ぶ向き(内回し)から始めますが、決まりではありません。指導者の案内に合わせ、左右・両方向で同じ回数を行いましょう。
まとめ
- シングルレッグサークルは、あお向けで片脚を天井へ伸ばして円を描く種目です
- ねらいは、脚を動かしても骨盤と背中を動かさないことです
- 円を小さくする・床側のひざを立てる・上げた脚のひざをゆるめる、の3つで安定しやすくなります
- 股関節や腰に痛みがある人、手術を受けた人は、行う前に医師に相談してください
マシンも使えるスタジオを比べたい人は、マシンピラティスのおすすめが参考になります。
出典
- Wells C, et al. Defining Pilates exercise: a systematic review. Complement Ther Med. 2012
- Yamato TP, et al. Pilates for low back pain. Cochrane Database Syst Rev. 2015
- Pilates Method Alliance「The History of Pilates」
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