【会員数の計算式つき】ジム20坪のレイアウト例とゾーン配分
ジムの20坪(約66㎡)のレイアウトは、フリーウエイト・マシン・有酸素の3つのゾーンと、入口・更衣室などの共用部に分けて考えると組みやすくなります。器具は合わせて8〜10台ほどが一つの目安で、小さな24時間ジムやセミパーソナルの形が取りやすい広さです。会員数の目安は「同時に使える人数」と「一番混む時間に来る人の割合」から逆算し、損益分岐の会員数と並べて確かめます。
20坪(約66㎡)のゾーン配分の例
20坪のゾーン配分と置ける器具
20坪になると、器具を1台ずつ選ぶというより、ゾーンごとに面積を決めてから中身を入れる考え方が合います。上の配分の例に、メーカーが公表している大きさ(2026年10月23日確認)を当てはめると次のようになります。
| ゾーン(面積の例) | 置く器具の例 | 面積の考え方 |
|---|---|---|
| フリーウエイト(約22㎡) | ハーフラック2台、ベンチ、ダンベルラック | Hammer Strength HDエリート ID ハーフラックの使う範囲は2.1×3.0m(約6.3㎡)。2台で約12.6㎡、残りをダンベルと通路に |
| マシン(約18㎡) | ケーブルマシン1台、ピン式マシン2〜3台 | Life Fitness デュアル・アジャスタブル・プーリーは本体112×158cm。正面の動く範囲を足して置く |
| 有酸素(約12㎡) | トレッドミル2台、クロストレーナーかバイク1〜2台 | Life Fitness Integrity+ トレッドミルは本体211×94cm。後ろの空きを含めて1台あたり本体の2倍近くを見込む |
| 共用部(約14㎡) | 入口、更衣室、トイレ、ロッカー | シャワーを付けると給排水の工事と面積が増える |
この例では、大きな器具が8〜10台になります。ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)の24時間ジムは30坪・マシン13台なので、20坪はその3分の2ほどの規模と考えるとわかりやすいでしょう。
レイアウト例:小さな24時間ジムの形
20坪で多いのは、細長い物件に入口から奥へゾーンを並べる形です。音と振動が大きいフリーウエイトは、下の階や隣への影響が少ない場所(建物の構造によっては柱の近くや1階部分)に寄せます。
- 有酸素マシン(窓ぎわ)
- 外から見えて入会の判断材料になる
- 電源の工事がしやすい場所に
- フリーウエイト
- 音・振動の対策をまとめて行う
- ラックは天井の高さを確かめた場所に
受付を置かない無人の運営なら、入口から全体が見える向きに器具を並べると、カメラの死角が減り、会員どうしでも様子がわかります。トレッドミルの後ろの空きは通路と重ねないようにし、更衣室の出入り口の前には器具を置かないようにします。
会員数の目安は「同時に使える人数」から逆算する
20坪で何人の会員を受け入れられるかは、広さそのものより、一番混む時間に何人が同時にいられるかで決まります。次の順で目安を出します。
- 同時に使える人数 = 器具の台数 + ダンベル・ストレッチの場所にいられる人数
- 一番混む1時間の利用者数 = 会員数 × 一番混む1時間に来る人の割合
- 会員数の上限の目安 = 同時に使える人数 ÷ 一番混む1時間に来る人の割合
| 前提(例) | 計算 | 結果 |
|---|---|---|
| 器具9台+ダンベル・ストレッチ3人 | 9 + 3 | 同時に12人 |
| 一番混む1時間に会員の3%が来る | 12 ÷ 0.03 | 約400人 |
| 同じく4%が来る | 12 ÷ 0.04 | 約300人 |
3%・4%は計算のための例で、立地や会員の層(会社員が多い、学生が多いなど)で大きく変わります。開業前は近くの似た施設の混み具合を見たり、開業後に入館の記録から実際の割合を出したりして見直します。
次に、この上限と損益分岐の会員数を比べます。ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)の24時間ジム30坪・マシン13台は、月の費用202万円、損益分岐232人です。20坪は家賃・リースが小さくなりますが、システム・清掃・保険など広さで変わりにくい費用もあります。損益分岐の会員数 = 毎月の固定費 ÷(月会費 − 会員1人あたりの変動費)で自分の数字を出し、上限の目安を十分に下回るかを確かめましょう。マシンはリース、税・借入の返済は含まず、実際の費用は物件・地域・見積もりで変わります。
20坪のゾーンごとに床材(フリーウエイトはゴム、有酸素は長尺シートなど)や壁・照明を選ぶと、3Dのフロアと初期費用の目安にすぐ反映されます。ゾーン配分を変えたときの費用の差も確かめられます。
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| 項目 | 20坪で気をつける点 | 確認先 |
|---|---|---|
| 用途変更 | 約66㎡は、確認申請が要る200㎡超(建築基準法第6条・第87条)を下回る。ただし建物の決まりに合っている必要はある | 建築士・所轄の自治体 |
| 電気容量 | トレッドミル2台なら専用電源が2回路(Integrity+ は100V20Aまたは200V10A) | 電気工事業者・貸し主 |
| 床と音 | ラック2台とプレート、ダンベルの重さと落下音 | 貸し主・建築士・内装業者 |
| 消防の届出 | 防火対象物使用開始届などは自治体の火災予防条例による(例: 仙台市は使用開始の7日前まで) | 所轄の消防署 |
| 音楽 | BGMを流すならJASRACの手続き。BGMだけならオンライン申請あり | JASRAC |
法令・届出は物件・業態・自治体で変わります。表は確認の入口として使い、所轄の消防署・自治体・建築士・税理士に確認してください(記載は2026年10月23日確認)。
よくある質問
20坪のジムの会員数はどれくらいが目安ですか?
同時に使える人数を、一番混む1時間に来る会員の割合で割って目安を出します。器具9台・ダンベルなど3人で同時12人とし、割合を3〜4%とした例では約300〜400人です。割合は立地で大きく変わるため、近くの施設の混み具合や開業後の入館記録で見直してください。
20坪で24時間ジムは開業できますか?
器具を8〜10台にまとめれば、小さな24時間ジムの形は作れます。無人の時間帯の入館・防犯・緊急時の対応の仕組みを先に決め、損益分岐の会員数が上限の目安を下回るかを確かめましょう。
20坪にシャワーは必要ですか?
必須ではありませんが、仕事の前後に使う会員が多い立地では選ばれる理由になります。給排水の工事費と面積が増えるため、共用部の配分と費用を比べて決めましょう。
出典
- ジム開業ナビ「ジム開業の費用」試算モデル(2026年10月)
- Life Fitness(Hammer Strength)「HDエリート IDスタンダード ハーフ・ラック」(2026年10月23日確認)
- Life Fitness「デュアル・アジャスタブル・プーリー」(2026年10月23日確認)
- Life Fitness「Integrity+ トレッドミル」(2026年10月23日確認)
- e-Gov法令検索「建築基準法」(2026年10月23日確認)
- 仙台市「防火対象物使用開始届出書」(2026年10月23日確認)
- JASRAC「各種営業施設・教室等での演奏・上映」(2026年10月23日確認)
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