【配分の型3つ】ジム50坪のレイアウト例とゾーン配分の決め方
ジムの50坪(約165㎡)のレイアウトは、ゾーン配分を「割合」で決めるところから始めます。この広さになると、有酸素・マシン・フリーウエイトに加えて、スタジオやファンクショナル(人工芝のレーンなど)の場所を取るかどうかを選べるようになり、ここで店の性格が決まります。配分の例を作り、器具の使う範囲・天井の高さ・電源が合うかを確かめてから台数を決めましょう。
50坪(約165㎡)のゾーン配分の例(総合型)
50坪のゾーン配分は「割合」で比べる
50坪は、1坪を約3.3㎡とすると約165㎡です。30坪までは「何台置けるか」で考えがちですが、50坪では先にゾーンの割合を決めると、どんな会員に向けたジムなのかがはっきりします。上の総合型の例を面積に直すと次のようになります。
| ゾーン | 割合 | 面積 | 入るものの例 |
|---|---|---|---|
| フリーウエイト | 30% | 約50㎡ | ラック3〜4台、スミスマシン、ダンベル、ベンチ、プラットフォーム |
| マシン | 25% | 約41㎡ | ピン式・プレートロードのマシン、ケーブルマシン |
| 有酸素 | 15% | 約25㎡ | トレッドミル、バイク、クロストレーナー、階段マシン |
| ストレッチ | 10% | 約17㎡ | マット、ストレッチポール、体幹の小物 |
| 共用部 | 20% | 約33㎡ | 入口、男女別の更衣室、シャワー、トイレ |
フリーウエイトの約50㎡には、Hammer Strength の HDエリート ID ハーフラック(使う範囲2.1×3.0m、約6.3㎡、2026年10月23日確認)なら、使う範囲だけで見て3〜4台と、ダンベルの場所が入る計算です。実際は柱の位置や通路で変わるため、図面に置いて確かめます。
店の性格で変わる3つの配分
同じ50坪でも、どのゾーンを厚くするかで来る会員が変わります。近くの競合と同じ配分にするより、自分のジムで選ばれる理由になるゾーンを厚くするほうが、集客の説明がしやすくなります。
| 型 | 厚くするゾーン | 向く会員の例 | 注意すること |
|---|---|---|---|
| 総合型 | マシン・有酸素をバランスよく | 初心者から中級者まで幅広く | 特徴が伝わりにくい |
| フリーウエイト型 | ラック・プラットフォームを多く | 重さを扱うトレーニングをしたい人 | 床の補強・防音・振動の費用が増える |
| ファンクショナル型 | 人工芝のレーン・リグ・広い空きスペース | グループ指導、競技の体力づくり | 指導の人件費、レーンの長さが取れるか |
ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)に50坪のモデルはありません。
近い形の参考は、ファンクショナル60坪・マシン14台です。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 初期費用 | 3,035万円 |
| 月の費用 | 266万円 |
| 損益分岐 | 会員174人 |
| 回収 | 45か月目 |
ファンクショナル型はマシンの台数が少ない代わりに、指導を含む料金設計になるため、24時間ジム型とは収支の形が違います。マシンはリース、税・借入の返済は含まず、実際の費用は物件・地域・見積もりで変わります。
ゾーンごとに床材を変える(フリーウエイトは厚いゴム、ファンクショナルは人工芝、有酸素は長尺シートなど)と、3Dのフロアと初期費用の目安にすぐ反映されます。配分の型ごとに内装費を比べられます。
内装シミュレーションを無料で使う50坪で置けるようになる器具と、天井・電源の条件
50坪になると、小さな物件では置きにくかった器具も候補に入ります。そのぶん、器具ごとの条件を一つずつ確かめる必要があります。
| 器具(メーカー) | メーカー公表の条件 | レイアウトで気をつけること |
|---|---|---|
| 階段マシン PowerMill クライマー(Life Fitness) | 必要な天井高2.7m、電力100〜240V・5A、本体143×84×210cm | 天井の低い場所や照明の真下を避ける |
| 階段マシン 8Gx(StairMaster) | 推奨の天井高10フィート(3.05m)、本体147×86×200cm | 物件の天井高で入れられる機種が限られる |
| ケーブルクロスオーバー(Life Fitness) | 本体381×72×239cm、重量340kg | 横に長いので壁ぎわに置き、正面を空ける |
| トレッドミル Integrity+(Life Fitness) | 専用電源100V20Aまたは200V10A | 台数ぶんの専用回路を用意する |
数字はいずれも各社の公式サイトの値です(2026年10月23日確認)。階段マシンは使う人の頭の位置が床より高くなるため、天井の高さの条件がほかの有酸素マシンより厳しくなります。ケーブルクロスオーバーのように横に長い器具は、置ける壁が限られるので、ゾーンの形を決める前に置き場所を決めておくと配置が崩れません。
- 50坪(約165㎡)は、建築基準法で用途変更の確認申請が要る200㎡超(第6条・第87条)を下回る。ただし隣の区画を足して広げる場合は面積が変わるため、建築士・所轄の自治体に確認する。
- 人が多く集まる施設になるため、防火対象物使用開始届などの届出や消防用設備は所轄の消防署に早めに相談する。
よくある質問
50坪のジムのゾーン配分はどう決めればよいですか?
まず総合型・フリーウエイト型・ファンクショナル型など、どんな会員に選ばれたいかを決め、厚くするゾーンの割合を決めます。そのうえで器具の使う範囲を図面に置き、割合どおりに入るかを確かめます。
50坪のジムには何台くらいマシンを置けますか?
配分しだいで大きく変わります。ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)では、近い広さのファンクショナル60坪でマシン14台、総合ジム120坪でマシン43台です。総合型の50坪なら、器具の大きさと配分から台数を出してください。
50坪でスタジオを作る価値はありますか?
グループのクラスで会員の来る理由を増やせる一方、スタジオの面積はクラスの時間以外は使われにくくなります。クラスの本数と参加人数の見込み、指導の人件費と並べて判断しましょう。
階段マシンを入れるとき何に注意しますか?
天井の高さです。確かめた機種では、Life Fitness の PowerMill クライマーが必要な天井高2.7m、StairMaster の 8Gx が推奨の天井高3.05mでした(2026年10月23日確認)。物件の天井高を実測してから機種を選びます。
出典
- ジム開業ナビ「ジム開業の費用」試算モデル(2026年10月)
- Life Fitness「パワーミル クライマー」(2026年10月23日確認)
- StairMaster(Core Health & Fitness)「8Gx」(2026年10月23日確認)
- Life Fitness「アジャスタブル・ケーブル・クロスオーバー」(2026年10月23日確認)
- Life Fitness「Integrity+ トレッドミル」(2026年10月23日確認)
- Life Fitness(Hammer Strength)「HDエリート IDスタンダード ハーフ・ラック」(2026年10月23日確認)
- e-Gov法令検索「建築基準法」第6条・第87条(2026年10月23日確認)
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