【10問の例つき】ジムの会員アンケートの作り方と、改善につなげる手順
ジムの会員アンケートは、「何を決めるために聞くのか」を1つに絞り、5分以内で答えられる10問ほどにまとめると、回答が集まりやすく改善にもつなげやすくなります。質問は満足度の点数・選択肢・自由記述を組み合わせ、集計したら一番多い不満から1つ直し、その結果を会員に伝えるところまでが1回分です。個人情報を集める場合は、利用目的をアンケートの冒頭に書いておきましょう。
会員アンケートの1回の流れ
質問の作り方:目的から逆に組み立てる
アンケートで一番多い失敗は、聞きたいことを全部入れて長くなり、答える人が減ることです。最初に「この結果で何を決めるか」を決め、そのために要る質問だけを残します。質問には型があり、型ごとに使いどころが違います。
| 質問の型 | 例 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 満足度の点数 | 「マシンの種類に満足していますか」1〜5点 | 項目ごとの強み・弱みを比べる。毎回同じ質問で変化を見る |
| 選択肢(1つ) | 「主に来る時間帯はどれですか」 | 会員の使い方を数で知る |
| 選択肢(複数) | 「不満に感じることを選んでください」 | 不満の多い順を出す |
| 自由記述 | 「ほかに改善してほしいことがあれば教えてください」 | 選択肢にない意見を拾う。1〜2問までにする |
たとえば「混雑への不満を確かめる」が目的なら、次のような10問で足ります。
- 主に来る曜日と時間帯(選択肢)
- 1回あたりの滞在時間(選択肢)
- 混雑で待つことがあるか(よくある・ときどき・ない)
- 待つことが多いマシンやエリア(複数選択)
- マシンの種類・台数・清掃・スタッフの対応への満足度(各1〜5点)
- 空いている時間帯がわかれば時間を変えられるか(はい・いいえ)
- 改善してほしいこと(自由記述)
答えやすさのために、質問の順番は「答えやすい事実」→「満足度」→「自由記述」の順にします。「とても満足」側に誘うような聞き方(「新しいマシンはよかったですか」など)は、結果がゆがむので避けましょう。
配り方と、回答を集めるコツ
回答の数が少ないと、一部の声の大きい会員の意見に引っぱられます。どれだけ集まったかは、毎回同じ計算で見ます。
- 回答率 = 回答した人数 ÷ アンケートを案内した会員数
- 来館者の回答率 = 期間中に来館して回答した人数 ÷ 期間中に来館した人数
たとえば会員400人に案内して80人が答えれば回答率は20%です。来館していない会員の声は集まりにくいため、メールやLINEでも案内し、来ていない会員の回答が少なすぎないかも確かめます(数字は計算のための例)。
| 配り方 | 集まりやすい人 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 受付・館内のQRコード | よく来ている会員 | 満足している人の回答に偏りやすい |
| メール・LINE | 来館が少ない会員も含めて広く | 案内は1〜2回まで。しつこくしない |
| 退会の手続きのとき | 辞める人 | 任意にする。退会理由と同じ選択肢をそろえる |
回答のお礼に物を渡す場合、景品表示法の景品類に当たるかどうかは渡し方によって変わります。消費者庁の景品規制の案内で確かめてください。
アンケートで見つかった不満を直したときに、退会率や入会率がどう変わるかを入れると、会員数と売上への効き方を試算できます。どの改善から手をつけるかを決めるのに使ってください。
収益改善シミュレーションを無料で使うアンケートで個人情報を扱うときのルール
名前や会員番号をつけて回答してもらうアンケートは、個人情報を集めることになります。個人情報保護法(e-Gov法令検索、2026年10月23日確認)の決まりのうち、アンケートで関わりやすいものを表にしました。
| 決まり | 中身(2026年10月23日確認) | アンケートでの対応 |
|---|---|---|
| 第17条第1項 | 個人情報を取り扱うときは、利用の目的をできる限り特定する | 「サービス改善のため」だけでなく、何に使うかを具体的に書く |
| 第21条第2項 | 本人から直接書面(電子的な記録を含む)で個人情報を取得するときは、あらかじめ利用目的を明示する | フォームの冒頭に利用目的を書く |
| 第18条第1項 | 本人の同意なく、特定した利用目的の達成に必要な範囲を超えて扱ってはならない | 改善のために集めた回答を、別の目的の営業に使わない |
| 第20条第2項 | 病歴などの要配慮個人情報は、原則として本人の同意なく取得してはならない | 持病やけがのくわしい内容は聞かない |
名前をつける必要がないアンケートなら、無記名にするのも1つの方法です。本音が出やすくなる一方、答えた人へ個別に連絡はできなくなります。目的に合わせて選びましょう。
結果を改善につなげる手順
アンケートは、結果を見て終わりにすると、次から答えてもらえなくなります。「答えたら何かが変わった」と会員が感じられるところまでを1回分として回しましょう。
- 手順1:満足度の点数を項目ごとに並べ、一番低い項目を見つける
- 手順2:不満の選択肢と自由記述から、その項目の具体的な原因を拾う
- 手順3:お金と手間のかからない改善から1つ決める(例:混む時間帯の掲示、清掃の回数)
- 手順4:1〜2か月続け、次のアンケートで同じ項目の点数を比べる
- 手順5:「いただいた声で○○を変えました」と館内とメッセージで知らせる
すぐに直せない意見(マシンの追加など)も、「検討中です」「次の入れ替えのときに考えます」と返事をしておくと、会員は聞いてもらえたと感じます。自由記述に個人を名指しした内容があった場合は、集計の資料に載せず、責任者だけが扱うようにしましょう。
よくある質問
会員アンケートは何問くらいがよいですか?
5分以内で答えられる10問ほどが目安です。目的を1つに絞り、その判断に要らない質問は次の回に回しましょう。
アンケートは記名と無記名のどちらがよいですか?
無記名は本音が出やすく、記名は個別に返事やフォローができます。記名にする場合は、個人情報保護法にもとづき利用目的を冒頭で示してください(2026年10月23日確認)。
アンケートの頻度はどれくらいですか?
年に数回、同じ質問で続けると変化が見えます。毎月のように送ると回答が減るので、改善の結果が出る間隔に合わせましょう。
回答してくれた人にプレゼントを渡してもよいですか?
渡すことはできますが、渡し方によっては景品表示法の景品類に当たり、額に上限があります。消費者庁の景品規制の案内で確かめてください。
出典
- e-Gov法令検索「個人情報の保護に関する法律」第17条・第18条・第20条・第21条(2026年10月23日確認)
- 消費者庁「景品規制の概要」(2026年10月23日確認)
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