【試算で月5.3万円】ジムのシステム月額費用をランニングコストに入れる方法
ジムの運営システムの月額費用は、「基本料金」「会員数や店舗数に応じた料金」「オプション」「決済手数料」に分けて、毎月の固定費と、会員が増えると増える変動費に振り分けてランニングコストに入れます。ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)では、24時間ジム30坪で月の費用202万円のうちシステム月額は5.3万円で、決済手数料などの20.6万円のほうが大きくなっています。システムを比べるときは、月額だけでなく決済手数料と初期費用まで合わせて見ることが大切です。
24時間ジム30坪の月の費用の主な内訳(万円)
システムにかかるお金の内訳:4つに分けて考える
運営システムの料金は、サービスによって呼び方や組み合わせが違います。比べる前に、次の4つに分けて書き出すと見落としが減ります。
| 費用 | 中身の例 | 固定費か変動費か |
|---|---|---|
| 基本料金 | 店舗ごとの月額、管理画面の利用料 | 固定費 |
| 会員数・店舗数に応じた料金 | 会員1人あたり、または会員数の段階ごとの料金 | 会員が増えると増える(変動費に近い) |
| オプション | 会員アプリ、予約、入退室の連携、メッセージ配信 | 使う分だけ固定費 |
| 決済手数料 | カード・口座振替の手数料、振込の手数料 | 売上に応じて増える変動費 |
このほかに、導入のときの初期費用(設定・データ移行・入退室の機器)があります。ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)では、24時間ジム30坪の初期費用2,370万円のうち、システム導入は25.5万円です。入退室の機器をリースにする場合は、そのリース料も毎月の費用に入ります。
ランニングコストへの入れ方:損益分岐で見る
システムの費用は、損益分岐の計算に入れて初めて重さがわかります。固定費に入る分と、会員1人あたりの変動費に入る分を分けて、次の式に入れます。
- 損益分岐の会員数 = 毎月の固定費 ÷(月会費 − 会員1人あたりの変動費)
- 会員1人あたりのシステム費 = システム月額 ÷ 会員数
試算モデルの24時間ジム30坪では、システム月額5.3万円は月の費用202万円の約2.6%です。損益分岐の232人で割ると、会員1人あたり約228円になります(試算モデルの値からの計算)。一方、決済手数料などは20.6万円で、システム月額のおよそ4倍です。月額が安くても決済手数料の率が高いサービスでは、売上が増えるほど手数料の差が大きくなり、月額の安さが打ち消されていきます。
| 比べ方(計算のための例) | サービスA | サービスB |
|---|---|---|
| 月額(基本+オプション) | 3万円 | 6万円 |
| 決済手数料率 | 3.6% | 3.0% |
| 月の売上200万円のときの手数料 | 7.2万円 | 6万円 |
| 合計 | 10.2万円 | 12万円 |
| 月の売上400万円のときの合計 | 3万円+14.4万円=17.4万円 | 6万円+12万円=18万円 |
この例では、月の売上が500万円のときに両方の合計が21万円で並び、それより売上が多いとサービスBのほうが安くなります。表の数字はいずれも計算のための例です。実際の料金と手数料率は、各サービスの公式ページと見積もりで確かめてください。会員数が増えたときの料金の段階も、あわせて確かめておきます。
20サービスの公開情報で、月額・決済の対応・オプションを比べられます。開業費用・収支シミュレーションと合わせると、システム費を入れた損益分岐の会員数がわかります。
運営システム比較を無料で使う税の扱い:月額と初期費用で分かれる
システムの費用は、毎月払う利用料と、導入のときに払う費用で税の扱いが変わることがあります。次の表は確認の入口です。実際の処理は税理士・税務署に確認してください。
| 費用 | 確かめたこと(2026年10月23日確認) |
|---|---|
| クラウドの月額利用料 | 一般に、その期間の費用として扱われることが多い。契約の中身(年払い・前払い)で扱いが変わることがあるため税理士に確認する |
| 購入したソフトウエア | 国税庁タックスアンサーNo.5461(法人税)では、ソフトウエアは無形固定資産で、耐用年数は複写して販売するための原本などを除き5年。導入に必要な設定作業などの費用は取得価額に入れるとしている |
| 少額の資産 | 青色申告の中小企業者等の少額減価償却資産の特例では、2026年4月1日以後に取得した資産は1個40万円未満が対象(2029年3月31日まで)。それより前は30万円未満。年合計の上限は国税庁で確認する |
入退室の機器やタブレットを買う場合は、ソフトとは別の資産として扱われることがあります。見積もりの段階で、何が利用料で何が購入なのかを分けて書いてもらうと、税理士とのやりとりがしやすくなります。
よくある質問
ジムの運営システムの月額はどのくらいが目安ですか?
ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)では、24時間ジム30坪でシステム月額5.3万円としています。実際の料金はサービス・会員数・オプションで大きく変わるため、各社の公式ページと見積もりで確かめてください。
無料のシステムで始めてもよいですか?
会員が少ないうちは無料の予約システムなどで始める方法もあります。会員が増えたときの乗り換えの手間や、決済・入退室との連携ができるかも考えて選びましょう。
決済手数料はシステム費に入れて考えるべきですか?
入れて考えるのがおすすめです。システムと決済代行がセットになっているサービスも多く、月額だけで比べると、売上が増えたときの手数料の差を見落とします。
システムの費用を下げる方法はありますか?
使っていないオプションを外す、年払いの割引があるか確かめる、決済手数料の率を見直す、といった方法があります。下げた結果、会員の手間が増えて退会が増えないかもあわせて考えます。
出典
- ジム開業ナビ「ジム開業の費用」試算モデル(2026年10月)
- 国税庁 タックスアンサー No.5461「ソフトウエアの取得価額と耐用年数」(2026年10月23日確認)
- 国税庁(中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例)(2026年10月23日確認)
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