【3つの型で選ぶ】ジムのタトゥールールは目的・基準・示し方で決める
ジムのタトゥー(刺青)のルールは、「全面的に断る」「隠せば利用できる」「制限しない」の3つの型から、客層・更衣室やシャワーの有無・地域を見て選び、入会前に見える場所で示すのが基本です。観光庁は旅館向けのQ&Aで、タトゥーのある旅行者への対応は旅館によって大きく異なり、制限しない・ケースバイケースで判断する例もあると紹介しています(2026年10月23日確認)。どの型でも、反社会的勢力の排除はタトゥーとは別の条項で定めます。
タトゥーの扱い 3つの型
| 型 | ルールの例 | 向いている店の例 |
|---|---|---|
| A 全面的に断る | タトゥーのある方の入会・利用をお断り | 大浴場・サウナがあり、幅広い年代が使う総合ジム |
| B 隠せば利用できる | ウェアやカバーで覆えば利用可。更衣室・シャワーでの扱いも明記 | 更衣室を共用する24時間ジムなど |
| C 制限しない | タトゥーの有無で利用を制限しない | 個室のパーソナルジム、外国人の利用が多い店 |
決め方:何のためのルールかを先に言葉にする
タトゥーのルールで迷うのは、目的があいまいなまま「ほかのジムがそうしているから」で決めてしまうときです。何を守りたいのかを先に決めると、型が選びやすくなります。
| 守りたいもの | 考えること | 選びやすい型 |
|---|---|---|
| ほかの会員の安心 | 会員の年代、家族での利用の多さ、地域の受け止め方 | A または B |
| 入会の間口 | ファッションとしてのタトゥーを入れた人や、外国人の利用 | B または C |
| スタッフの判断のしやすさ | 「どこまでなら可」の線をスタッフが判断できるか | A か C(Bは基準を細かく書く) |
| 店の方針との一貫性 | ブランドとして誰に来てほしいか | 店ごとに決める |
観光庁のQ&Aでは、日本ではタトゥー・刺青が反社会組織の関係者を連想させるため、ほかの宿泊者に不安を与えないよう入浴を断ってきた経緯があると説明しつつ、外国人のタトゥーへの理解が進み、制限をしない旅館やワンポイント程度ならケースバイケースで判断する旅館があることを紹介しています(2026年10月23日確認)。ジムでも同じように、ひとつの正解があるわけではありません。
型Bの書き方:「隠す」の基準をはっきりさせる
「隠せば利用できる」型は間口が広い一方、基準があいまいだとスタッフによって判断が割れ、トラブルの原因になります。場所ごとに具体的に書きます。
- トレーニングエリア:長袖・長ズボン・専用のカバーなどで覆う。汗で外れやすいシールは不可とするかを決める
- 更衣室:着替えの間は問わない、またはタオルで覆う、のどちらかを決める
- シャワー・浴場:覆えない場所なので、利用を認めるか、時間や個室で分けるかを決める
- スタジオ:レッスンの種類(ヨガ・格闘技など)でウェアの露出が変わる点を考える
- 大きさの基準:「ワンポイントは可」とするなら、手のひら大など目安を示す
型A・型Bでは、入会後にタトゥーがわかった場合の扱い(覆ってもらう、退会の手続きに進む)も規約に書いておきます。いきなり強制退会とするより、まず覆ってもらうよう求める段階を置くと、争いになりにくくなります。
示し方:入会の前に、見える場所で
タトゥーのルールは、入会して料金を払ったあとに知らされると強い不満につながります。入会前に目に入る場所に書きましょう。
| 場所 | 書くこと |
|---|---|
| Webサイトの料金・入会ページ | 型(A・B・C)と、場所ごとの扱い |
| Web入会の申込画面 | 規約へのリンクと、同意のチェック |
| 館内の掲示 | 入口とスタッフカウンターに短く |
| 見学・体験の案内 | 体験の前に口頭でも伝える |
会員規約は民法の定型約款にあたることが多く、第548条の3では、定型取引の合意の前や合意後の相当の期間内に相手方から請求があれば、遅滞なく相当な方法で約款の内容を示さなければならないとされています。合意の前にこの請求を拒んだ場合は、個々の条項に合意したとみなす規定が使えなくなります(2026年10月23日e-Gov確認)。規約はWebでいつでも見られる状態にしておきましょう。ルールの文面は弁護士に確認してください。
タトゥーのルールを変えると、入会の数と退会の数の両方が動く可能性があります。会員数・新規入会・退会率を入れて、どちらの影響が大きいかを試算してみてください。
収益改善シミュレーションを無料で使うよくある質問
ジムがタトゥーのある人の入会を断るのは違法ですか?
確認した範囲では、ジムでのタトゥーの扱いを直接定めた法令は見当たらず、店のルールとして決めている例が多くあります。ただし断り方や運用によってはトラブルになるため、ルールは前もって示し、個別の判断に迷うときは弁護士に相談してください。
ファッションの小さなタトゥーも断る必要がありますか?
店の方針しだいです。「ワンポイントは可」とする場合は大きさの目安を示し、スタッフが同じ判断をできるようにします。基準をあいまいにすると、会員どうしの不公平感につながります。
入会後にルールを変えるときはどうすればよいですか?
規約の変更になるため、民法の定型約款の変更の決まりに沿って、変更の内容と効力が生じる時期を前もって周知します。今いる会員への影響が大きい変更は、弁護士に確認してから進めましょう。
出典
- 観光庁「Q&A」(旅館での入浴とタトゥー・入れ墨)(2026年10月23日確認)
- e-Gov法令検索「民法」第548条の3(2026年10月23日確認)
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