JBBFとは?日本ボディビル・フィットネス連盟の大会の仕組みと選手登録
JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)は1955年設立の公益社団法人で、日本選手権を開く競技団体だ。競技の種類、都道府県からブロック、全国大会への出場権の仕組み、2026年度の選手登録の種類と費用、他団体出場の制限、2027年度の主催大会日程を公式資料でまとめた。
JBBFとは、公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟のことだ。1955年に日本ボディビル協会として生まれ、国際団体IFBBに加わる日本の競技団体として、都道府県大会から日本選手権までを運営している。大会はJADAのドーピング検査の対象になっている。
2026年10月21日 公開|KINNIKU TIMES 編集部
「ボディビルの日本一」を決める日本男子ボディビル選手権を開くのがJBBFだ。ただ、選手登録の種類や大会の階層、出場権の仕組みは初めての人には分かりにくい。本記事は、JBBFの公式サイト、2026年度の選手登録申込書、競技ルールマニュアル、大会の出場権一覧表、よくある質問を10月21日時点で確認してまとめた。ほかの団体との違いはボディビル大会の団体の違いで比べている。
JBBFとはどんな団体か
JBBFの公式サイトにある「概要」の年表によると、団体は1955年12月9日、「日本国民の健康増進と体位向上」を目的に日本ボディビル協会として設立された。当時の加盟クラブは東京を中心に20に満たなかったという。翌1956年1月14日には東京・神田共立講堂で「第一回ミスター日本ボディビルコンテスト」が開かれ、これが今の日本男子ボディビル選手権の始まりにあたる。2026年10月11日に大阪・吹田市のメイシアターで開かれた日本男子ボディビル選手権は第72回だった。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 公益社団法人 日本ボディビル・フィットネス連盟(Japan Bodybuilding & Fitness Federation) |
| 設立 | 1955年12月9日(日本ボディビル協会として) |
| 国際組織 | IFBB(国際ボディビル・フィットネス連盟)。日本代表を世界選手権・アジア選手権に派遣 |
| 国内での位置づけ | よくある質問で、ボディビル・フィットネス競技団体として唯一JOC(日本オリンピック委員会)とJSPO(日本スポーツ協会)に加盟する団体と説明 |
| ドーピング検査 | JADA(日本アンチ・ドーピング機構)による検査。2023年度から独自の簡易検査も実施 |
| 組織 | 都道府県ごとの地方連盟と、それを束ねる日本連盟 |
| 所在地 | 東京都台東区浅草橋四丁目9番11号 大黒ビル2F |
2026年は日本代表の国際派遣も続く。JBBFの発表によると、10月29日〜11月2日にスペイン・サンタスサンナで開かれるIFBB世界選手権と、11月13日〜16日にタイ・パタヤで開かれるIFBBアジア選手権に、それぞれ日本選手団を送る。アジア選手権についてはIFBBアジア選手権2026の記事で詳しく伝えている。
JBBFにはどんな競技があるのか
JBBFの競技は、筋肉の発達を競う「ボディビル系」と、全体のバランスや見せ方も評価する「フィットネス系」に分かれる。2026年度版の競技ルールマニュアルは冒頭で、どのカテゴリーにも「審美性(美)」が求められる競技であると定めている。
| 系統 | 主なカテゴリー(2026年度ルールマニュアル) | 審査で見るポイント(例) |
|---|---|---|
| ボディビル系 | 男子ボディビル、クラシックボディビル、女子フィジーク、クラシックフィジーク、車いすボディビル、ミックスドペア | 男子ボディビルは各部位の筋肉量・密度、仕上がりのハードさ、上下左右のバランス、フリーポーズの表現力 |
| フィットネス系 | メンズフィジーク、マスキュラーメンズフィジーク、ボディフィットネス、ビキニフィットネス、ウェルネス、フィットモデル、メンズフィットネス | 女子フィジークでは「筋量が多すぎる、男性的なイメージは減点要因」とするなど、カテゴリーごとに基準が違う |
男子ボディビルの審査は、出場者が多いときのピックアップラウンド(規定4ポーズ)、予選審査(クォーターターンと規定7ポーズで12名を順位付け)、決勝(1人60秒以内のフリーポーズ)の流れで進む。決勝に進む人数は、日本選手権・ジャパンオープン・日本ジュニア・全国高校生が12名、日本クラス別・日本マスターズなどが6名と大会ごとに決まっている。また、よくある質問によると、1つの大会の中で違う競技へのダブルエントリーはできない(ボディビルとクラシックフィジークなど)。部門ごとの体の違いはボディビルとフィジークの違いで解説している。
大会の仕組みは?都道府県からブロック、日本選手権へ
JBBFの大会は階層になっている。まず各都道府県連盟の選手権、その上に地域ブロックの選手権があり、そこで入賞した選手が日本連盟主催の全国大会へ進む。どの都道府県の大会に出られるかは、選手登録の際に選ぶ「所属連盟」で決まる。
| 大会の種類 | 出られる人(よくある質問より) |
|---|---|
| 都道府県選手権大会 | その都道府県連盟に所属する加盟クラブ登録・個人登録の選手。所属は在住地か在勤地から1つを選ぶ |
| ブロック選手権大会 | 所属する都道府県がそのブロックに含まれる選手 |
| オープン大会(地方・地域) | 全国のJBBF登録選手すべて(オープン登録の選手も可)。都道府県をまたいで出場できる |
| JBBF主催の全国大会 | 大会ごとの出場資格(入賞実績・国籍・在住期間など)を満たす選手 |
日本選手権に出るには
2025年度の出場権一覧表では、日本男子ボディビル選手権に出られるのは、同じ年度の日本クラス別選手権の各クラス、ジャパンオープン、ブロック選手権・社会人選手権の一般の部で6位以内に入った選手や、日本ジュニア・日本マスターズ・日本クラシック男子ボディビルなどで3位以内の選手などとされている。過去5年以内に日本選手権で12位以内に入った選手などは、地方連盟の推薦と日本連盟の承認で出場できる。日本選手権は日本に継続して住み日本国籍を持つ人が対象で、国籍を問わない大会としてはジャパンオープン(1年以上日本に住む人が対象、オープン登録の選手は不可)がある。日本クラス別選手権やオールジャパンフィットネスチャンピオンシップスは、国際大会の派遣選考を兼ねる。
2026年度は、ジュニアの階級が細かくなり、ジャパンオープンが7カテゴリーになるなどの変更があった。詳細は既報のJBBF 2026年度の変更点にまとめている。
2027年度のJBBF主催選手権大会の日程
JBBFは2027年度の主催選手権大会の日程表(第1版)を公開している。変更があれば随時更新するとしている。
| 開催日 | 開催地・会場 | 大会名 |
|---|---|---|
| 7月9日(金)※予定 | 東京・東京ビッグサイト | SPORTEC CUP |
| 8月1日(日) | 岐阜・ぎふしんフォーラム | オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス(フィットモデル・ウェルネス・マスキュラーメンズフィジーク・ミス&メンズフィットネス) |
| 8月8日(日) | 大阪・エルおおさか | ジャパンオープン選手権大会 |
| 8月14日(土)・15日(日) | 東京・きゅりあん | 全国高校生選手権大会/日本ジュニア選手権大会/オールジャパンジュニアフィットネスチャンピオンシップス |
| 8月29日(日) | 静岡・菊川文化会館アエル | 日本マスターズ選手権大会 |
| 9月5日(日) | 長野・サントミューゼ | 日本クラシックボディビル選手権大会/日本クラシックフィジーク選手権大会 |
| 9月12日(日) | 宮城・日立システムズホール | 日本クラス別選手権大会 |
| 9月18日(土)・19日(日) | 兵庫・神戸芸術劇場 | オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス(一般/マスターズ:ビキニフィットネス・メンズフィジーク・ボディフィットネス) |
| 10月2日(土) | 東京・LINE CUBE SHIBUYA | 日本男子ボディビル・女子フィジーク選手権大会/JBBFフィットネスジャパングランドチャンピオンシップス |
日程表には、日本車いす男子ボディビル選手権大会の日時と場所は「調整中」と注記されている。ほかの団体を含めた直近の大会はボディビル大会日程2026-2027で確認できる。
JBBFの大会に出るには?選手登録と講習
JBBFの大会に選手として出るには、年度ごとの選手登録と、アンチ・ドーピング講習の受講が必要だ。よくある質問は、書類審査はなく、ホームトレーニーでも出場できるとしている。高校生は15歳以上なら登録・出場できる。
| 登録の種類 | 2026年度の登録費(Web) | 出られる大会 |
|---|---|---|
| 個人選手登録(一般) | 18,000円 | 都道府県選手権、ブロック選手権、オープン大会、資格を満たせば全国大会 |
| 個人選手登録(ジュニア23歳以下・マスターズ60歳以上) | 12,000円 | 同上 |
| オープン選手登録 | 8,000円 | 都道府県連盟主催のオープン大会のみ(高校生選手権は可) |
| 加盟クラブ選手登録 | 通っている公認クラブ経由で申し込み | 個人選手登録と同じ |
用紙で申し込む場合は入力手数料1,100円が加わる。年齢区分は登録年度の12月31日時点の年齢で決まる。2026年度の申込書では、選手登録をするたびにアンチ・ドーピング講習(会場かオンデマンド)を受けることが必須とされ、受講には登録番号が要るため、登録を先に済ませる必要がある。大会当日は選手登録カードと講習の受講証明書を持参する。
他団体の大会には出られるのか
加盟クラブ登録と個人登録の選手は、登録時に、協力団体(マッスルゲート・サマースタイルアワード他、JBBFが承認した大会)以外の他団体の競技会に出ないことを誓約する。オープン登録の申込書にも同じ誓約がある。JBBFを軸にしつつ場数を踏みたい人は、協力団体の大会を活用するとよい。
カラーリングは公認のものだけ
カラーリングは、使用が許可された大会でのみ、JBBF指定のカラーリングサロンか、指定のセルフタンニングローション(コンテストブラック、LYCO-BRONZE、2026年度から承認のK-FOAM)を使える。大会前日までに終える必要があり、色落ちした場合は失格になることもある。ドーピング検査の詳しい流れはナチュラルボディビル大会の記事で解説している。
よくある質問
JBBFの大会に出るのに条件はありますか
選手登録とアンチ・ドーピング講習の受講が必要だ。書類審査はなく、ジムに通っていない人も個人登録かオープン登録で出場できる。ただし日本選手権のように、日本国籍や入賞実績による出場資格が必要な大会もある。
オープン登録と個人登録の違いは何ですか
オープン登録(Web 8,000円)で出られるのは各都道府県連盟主催のオープン大会だけだ。都道府県選手権やブロック選手権に出るには、個人登録(一般はWeb 18,000円)か加盟クラブ登録が必要になる。
住んでいない県の大会に出られますか
都道府県選手権は所属連盟(在住地か在勤地)の大会にしか出られない。ブロック選手権は所属県がそのブロックに含まれていれば出られ、オープン大会は全国どこでも出場できる。
2027年の日本選手権はいつですか
JBBFの2027年度日程表(第1版)では、2027年10月2日(土)に東京のLINE CUBE SHIBUYAで日本男子ボディビル・女子フィジーク選手権大会が予定されている。
KINNIKU TIMESの視点
JBBFの強みは、70年を超える歴史と、JADAの検査を入れた公的な競技団体としての位置づけにある。日本選手権を頂点とする階層がはっきりしているため、「県大会で入賞し、ブロックを経て全国へ」という目標を年単位で立てやすい。一方で、登録の種類や所属連盟、他団体への出場制限など、最初に知っておくべきルールが多い団体でもある。
初めての人は、まず住んでいる都道府県の連盟の大会日程を確かめ、選手権大会に出るなら個人登録、まずは雰囲気を知りたいならオープン登録とオープン大会、と使い分けるのが現実的だ。登録後すぐにアンチ・ドーピング講習を受け、治療中の薬があればTUEの準備も忘れずにしたい。体づくりの目安にはFFMI計算や筋トレ偏差値も使える。日本のトップ選手の顔ぶれは選手名鑑、2026年の日本選手権の結果は吹田3大会の結果で読める。
出典
- 日本ボディビル・フィットネス連盟「概要」
- JBBF「Q&A よくあるご質問」(PDF)
- JBBF「2026年度 選手登録申込書(個人選手登録)」(PDF)
- JBBF「2026年度 選手登録申込書(オープン選手登録)」(PDF)
- JBBF「2026年度版 JBBF競技ルールマニュアル」(PDF)
- JBBF「2025年 JBBF主催大会 出場権一覧表」(PDF)
- JBBF「2026年度 日本選手権大会 審査規程と注意事項」(PDF)
- JBBF「ニュース」(2027年度日程表、世界・アジア選手権日本選手団)
- JBBF「JBBF主催選手権大会」
- Wikimedia Commons「Suita City Cultural Hall May Theater」
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