THE MUSCLE NEWSPAPER
ボディビル・フィジーク

ボディビル・フィジークの違いは?クラシックとメンズを規定で比較【2026】

公開 ・ KINNIKU TIMES 編集部 ・ 読了目安 11分
2026年オリンピアの公式キービジュアル。ボディビル、フィジーク、ビキニなどの選手が並ぶ
SUMMARY|この記事の要約

男子の3部門、ボディビル・クラシックフィジーク・メンズフィジークの違いを、求められる体、衣装、規定ポーズ、体重制限、掛け持ちの可否でまとめた。IFBBプロリーグ、NPC Worldwide(ZeniX)、JBBFの公式規則をもとに、部門の選び方の目安も示す。

ボディビルは筋肉の大きさと仕上がりを極限まで競い、メンズフィジークはサーフパンツ姿で上半身の逆三角形と全体の印象を競う。クラシックフィジークはその中間で、身長ごとの体重上限の中で筋量と均整を両立させる部門である。水着、規定ポーズ、体重制限も部門ごとに違う。

2026年10月21日 公開|KINNIKU TIMES 編集部

本記事は、IFBBプロリーグの競技規則、NPC Worldwideのルール、日本でNPC Worldwideの大会を開くZeniXの公式ガイド、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の2026年度競技ルールマニュアルとよくある質問を10月21日時点で確認し、男子の3部門の違いを比べた。身長別の体重上限の全区分と、規定ポーズ1つずつの解説は既存の記事に譲り、本記事は「3部門をどう見分け、どれを選ぶか」に絞る。

IFBBプロリーグの競技規則を見る

ボディビル・クラシックフィジーク・メンズフィジークの違いを一覧で比較

まず、IFBBプロリーグとNPC Worldwide(ZeniXなどが開くアマチュア大会)の規則をもとに、3部門の主な違いを表にまとめる。

項目 ボディビル クラシックフィジーク メンズフィジーク
求められる体(ZeniXのガイド) 筋肉の大きさ・形・絞りを徹底的に競う メンズフィジークより筋量は多いがボディビルほどではない。昔ながらの美しい体型 上半身の逆三角形のシルエットと爽やかさ
衣装(IFBBプロリーグ) 単色で目立たない布製トランクス。金属的・光沢のある素材は不可 黒一色・つや消しのトランクス。脇と腰の丈は最低11.4cm サーフパンツ。へその1インチ下から膝上2インチまで、先細り。スパンデックス不可
規定ポーズ(プロ) 8種類(モストマスキュラーを含む) 5種類(最後はフェイバリット・クラシックポーズ。モストマスキュラーは不可) 規定ポーズはなく、正面と背面のターン
決勝のフリーポーズ(プロ) 最長3分 最長2分 なし(ターンと比較)
体重制限(プロ) なし(オープン部門) 身長ごとに上限あり 身長ごとに上限あり(クラシックより低い)
採点の比重(プロ) 予選と決勝が50%ずつ 予選が100% 予選が100%

身長ごとの体重上限の全区分はクラシックフィジークの体重制限とメンズフィジークの体重制限に一覧表がある。プロの規則では、同じ身長区分で比べるとメンズフィジークの上限はクラシックフィジークより約4.5kg低い。

JBBFのメンズフィジークの大会で、色とりどりのサーフパンツを着た6人の選手がステージに並ぶ
画像:JBBF公式サイトより

求められる体はどう違うのか

ボディビル:量と質の極限

ZeniXの経験者向けガイドは、ボディビルで最も重要な項目を「鍛え上げた極限の筋量(バルク)」とし、筋肉の大きさ、輪郭、付き方のバランスを総合的に審査すると説明している。コンディションでは皮下脂肪の少なさに加え、筋肉の境目(セパレーション)や筋線維の筋(ストリエーション)がはっきり見えることが求められる。IFBBプロリーグとNPC Worldwideの規則は、審査員が大きさ、均整、筋肉の質のバランスである「トータルパッケージ」で採点するとしている。

クラシックフィジーク:細いウエストと全身の均整

同じガイドによると、クラシックフィジークはボディビルほどの筋量は必要ないが、身長に応じた上限体重があり、細いウエストを中心にした「Xフレーム」の体が求められる。JBBFのマニュアルは、クラシックフィジークの審査ポイントとして、細いウエストとVシェイプの上半身、丸くボリュームのある下半身、そしてお腹を大きくへこませる「バキュームポーズ」の完成度を挙げている。

メンズフィジーク:大きすぎない体と見せ方

NPC Worldwideのメンズフィジーク規則は、審査員が「適切な形と均整に、筋肉と全体のコンディションを兼ね備えた選手」を探すとし、「これはボディビルの大会ではないので、極端な筋肉は減点される」と明記している。ステージでの立ち居振る舞いや、個性を観客に伝える力も評価の対象だ。JBBFのマニュアルも、広い肩幅と肩の丸み、引き締まった細いウエストを求める一方で、過度に発達した筋肉は減点の対象になる場合があるとしている。脚はサーフパンツで隠れるため、主な評価は上半身になる。

部門 JBBFマニュアルが挙げる審査ポイント(抜粋)
男子ボディビル トータルパッケージ、各部位の発達度とバランス、脂肪の薄さ。上下左右のバランスの悪さは減点
クラシックフィジーク バキュームポーズの完成度、細いウエストとVシェイプの上半身、丸くボリュームのある下半身、仕上がりの良さ
メンズフィジーク 全体のアウトライン、広い肩幅と肩の丸み、細いウエスト、無駄な脂肪がないこと。過度に発達した筋肉は減点の場合あり

水着(トランクス・サーフパンツ)の規定はどう違うのか

見た目で最もわかりやすい違いは衣装である。IFBBプロリーグの規則では、ボディビルは単色で目立たない色の布製トランクス、クラシックフィジークは黒一色でつや消しのスパンデックス製トランクス(ブリーフや下着は不可、脇と腰の丈は最低11.4cm)、メンズフィジークは膝上2インチまでの丈のサーフパンツと決められている。メンズフィジークのサーフパンツはスパンデックス製が禁止で、ロゴはメーカーのもの以外は認められない。

国内のJBBFでも考え方は近い。2026年度のマニュアルでは、男子ボディビルは縦幅5cmのJBBF公認ポージングトランクス、クラシックフィジークは縦幅15cmの黒い公認トランクスで、装飾やアクセサリーは結婚指輪を除いて禁止だ。メンズフィジークのサーフパンツは「膝上から脚の上部全体をカバーすること」とされている。団体ごとのサーフパンツの細かな規定はメンズフィジークのサーフパンツ規定で比べている。

黒いトランクスで両腕を頭の後ろに組み、腹部と脚を見せるクラシックフィジークの選手3人
画像:ZeniX公式サイト「Classic Physique」より

規定ポーズと審査の流れはどう違うのか

ボディビルとクラシックフィジークは、決められた規定ポーズで筋肉を比べる。メンズフィジークは規定ポーズがなく、正面・側面・背面に向きを変える「ターン」で体の線を見せる。団体ごとのポーズの数は次の通りだ。

団体 ボディビル クラシックフィジーク メンズフィジーク
IFBBプロリーグ 規定8ポーズ(個人60秒以内) 規定5ポーズ(個人60秒以内) 正面と背面のターン
NPC Worldwide(ZeniXなど) 規定8ポーズ、決勝は最長60秒のフリーポーズ 規定5ポーズ、決勝は最長60秒のフリーポーズ 正面と背面のターン(個人30秒以内)
JBBF 規定7ポーズ(モストマスキュラーなし)、決勝は60秒以内のフリーポーズ バキュームポーズとクラシックポーズを含む規定7ポーズ(ラットスプレッドなし)、決勝は60秒以内のフリーポーズ Iウォークとクォーターターン

ZeniXのガイドは、メンズフィジークで手が頭より上にくるポーズは認められないこと、クラシックフィジークではモストマスキュラーが認められないこと、ボディビルでは体操のようなアクロバティックな動きが不可であることも示している。ポーズ1つずつの意味は規定ポーズ8種の解説、メンズフィジークのポーズのとり方はメンズフィジークのポージング、点数の付け方はボディビルの審査方法で扱っている。

アマチュアの体重制限はプロと違う

体重制限は団体や格で違う。NPC Worldwideのアマチュア規則では、クラシックフィジークの上限は身長175.3cm以下で88.0kg、180.3cm以下で94.8kgと、同じ身長のプロの上限(92.5kg、99.3kg)より低い。一方、NPC Worldwideのアマチュアのメンズフィジークは身長でクラスを分けるだけで、規則に体重の上限は書かれていない。出る大会の規則で、計量があるかを事前に確かめたい。

どの部門を選べばよいのか、掛け持ちはできるのか

ZeniXの初心者向けガイドは、メンズフィジークを「初心者に一番人気」と紹介している。脚の筋肉もある人がクラシックフィジークとの掛け持ちを考える場合について、経験者向けガイドは、メンズフィジークでは評価されない脚の筋量や形がクラシックフィジークでは審査対象になり、1大会で自分の向き不向きを確かめられる利点を挙げる。一方で、体重制限を超えていないかの確認と、規定ポーズとフリーポーズの練習量の多さを注意点としている。クラシックフィジークとボディビルの掛け持ちは、ポージングの練習量が最も多い組み合わせだという。

こんな人に 向いている部門の目安
上半身が発達していて、脚の筋量にはまだ自信がない メンズフィジーク
上半身に加えて脚も太く、ウエストが細い クラシックフィジーク(体重上限の確認が必要)
体重制限を気にせず筋量を最大まで載せたい ボディビル

掛け持ちの可否は団体で違う。NPC Worldwide系列のZeniXでは追加のエントリー費を払えば同じ大会で複数の部門に出られるが、JBBFのよくある質問は、1つの大会の中で違う競技へのダブルエントリーはできず、ボディビルとクラシックフィジーク、ボディビルとメンズフィジークの掛け持ちは不可としている。団体の違いはZeniXとはとJBBFとはで詳しく紹介している。

JBBFの競技ルールマニュアルを見る

よくある質問

フィジークとボディビルの一番の違いは何ですか

メンズフィジークはサーフパンツを着て規定ポーズなしで審査され、極端な筋肉は減点される。ボディビルはトランクス姿で規定ポーズを行い、筋量と仕上がりを最大まで競う。

クラシックフィジークとボディビルの違いは何ですか

クラシックフィジークには身長ごとの体重上限があり、モストマスキュラーのポーズを行わない。JBBFではバキュームポーズとクラシックポーズが規定ポーズに入り、トランクスも縦幅15cmの黒とボディビル(縦幅5cm)より大きい。

メンズフィジークに体重制限はありますか

IFBBプロリーグのプロ大会には身長別の上限がある。NPC Worldwideのアマチュア規則では身長でクラスを分けるだけで、体重上限の記載はない。

同じ大会で複数の部門に出られますか

NPC Worldwide系列のZeniXでは追加のエントリー費で可能だ。JBBFでは1つの大会の中で違う競技へのダブルエントリーはできない。

KINNIKU TIMESの視点

3部門は「どれが上か」ではなく、評価する体の方向が違う。メンズフィジークで「大きすぎる」と言われた体が、クラシックフィジークでは強みになることもある。初めて出る人は、まず自分の身長と今の体重で、クラシックフィジークの上限に対してどれだけ余裕があるかを確かめるとよい。上限より大きく軽いならメンズフィジークから始め、脚の発達が進んだらクラシックフィジークへ移るという順番は、多くの規則の考え方とも合う。

もう1つ大事なのは、同じ部門名でも団体によってポーズの数や衣装、体重制限、掛け持ちの可否が違う点だ。JBBFのクラシックフィジークはバキュームポーズの完成度を特に重視しており、NPC Worldwideやプロの規則とはポーズ構成が異なる。出る大会を決めたら、その団体の最新の規則を読み、本番と同じ衣装でポーズを練習したい。体の現在地はFFMI計算、各部門で活躍するプロ選手の経歴は選手名鑑で確かめられる。プロを目指す道はIFBBプロになるにはにまとめた。

出典

筋トレに使える無料ツール

MY FITPEAK 無料会員 最新の情報を、素早くお届け。 新しい記事、筋トレ最安ナビの価格更新、FITPEAKの新商品の案内を、いちばんはやく受け取れます。 My FITPEAK に登録する

コメント

この記事について思ったことを書けます。誤解を招くのを避けるため、誘導のある宣伝、他者への中傷、個人情報、法令に反する内容は公開しません。体調や治療に関わる判断は、必ず専門家にご相談ください。