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ボディビル・大会

ボディビルの勝敗はどう決まる? 規定ポーズ8種と予選・決勝の採点の仕組み

公開 ・ KINNIKU TIMES 編集部 ・ 読了目安 4分
ステージと客席が並ぶ無人のホール
SUMMARY|この記事の要約

ボディビル大会の順位は、規定ポーズによる比較審査とフリーポーズで決まる。オリンピアを主催するIFBBプロリーグの規定と、国内のJBBFの審査方法を比べながら、観戦がもっと面白くなる審査の基本を解説する。

ボディビルの順位は、選手を横に並べて同じポーズを取らせる「比較審査」を軸に決まる。筋肉の大きさだけでなく、全身のバランスや仕上がり、見せ方まで総合的に評価されるのが特徴だ。9月24日に開幕するオリンピアを前に、プロの審査規定と国内大会の違いを整理しておきたい。

規定ポーズは8種類

オリンピアを主催するIFBBプロリーグの規定では、オープンと212級の男子ボディビルで行う規定ポーズは次の8種類である。

No. ポーズ名 主に見られる部位
1 フロント・ダブルバイセップス 腕、肩、全身の外形
2 フロント・ラットスプレッド 背中の広がり(正面から)
3 サイドチェスト 胸の厚み、腕、脚
4 バック・ダブルバイセップス 背中の厚みと細部
5 バック・ラットスプレッド 背中の広がり(背面から)
6 サイドトライセップス 上腕三頭筋、脚
7 アブドミナル・アンド・サイ 腹筋と太もも
8 モストマスキュラー 全身の筋量と迫力

クラシックフィジークは規定ポーズが5種類で、モストマスキュラーの代わりに「フェイバリット・クラシックポーズ」を行う。メンズフィジークとビキニには規定ポーズがなく、正面・背面のターンなどで審査される。

予選と決勝で何が行われるか

プロの大会では、まず「ジャッジング」と呼ばれる審査ラウンドが行われる。選手は1人ずつ最長60秒の個人ポーズを披露した後、グループでクォーターターン(正面、側面、背面へ向きを変える動作)と規定ポーズを行う。ヘッドジャッジが選手を選んで並べ直す「コールアウト」が比較審査の山場であり、誰と並べられるかで上位争いの構図が見えてくる。

動画:NPC News Online(NPC/IFBBプロリーグ公式ニュース)公式YouTubeチャンネル「2025 IFBB Pro League Mr Olympia Prejudging Comparison 4K Video」(2025年ミスター・オリンピア予選の比較審査)

決勝では、選手が自ら選んだ音楽に合わせてフリーポーズを披露する。時間はオープンと212級が最長3分、クラシックフィジークが最長2分である。最後は60秒間のポーズダウンで締めくくられる。

採点の比重

オープンの男子ボディビルでは、審査ラウンドと決勝がそれぞれ50%の比重を持つ。ヘッドジャッジの判断で、決勝のコールアウトを採点対象の「確認ラウンド」とすることもあり、その場合は審査ラウンドの点数が置き換えられる。クラシックフィジーク、メンズフィジーク、ビキニは審査ラウンドの評価で順位が決まる。

国内のJBBFでは規定ポーズは7種類

国内のJBBF系の大会では、男子ボディビルの規定ポーズはモストマスキュラーを除く7種類である。予選ではラインナップ、クォーターターン、規定7ポーズで審査して上位選手を選び、決勝ではフリーポーズも披露する。笹川スポーツ財団の解説によれば、判定は「筋肉」「均整」「ポージング」の3つの観点から行われ、筋肉の境目がくっきりと見える仕上がりが重視される。日本選手権ではモストマスキュラーは特別賞として表彰されており、2025年は王者の扇谷開登が受賞した。

KINNIKU TIMESの視点

観戦のコツは、まず「誰がセンターに呼ばれているか」に注目することだ。コールアウトで中央に並べられる選手は、審査員が上位と見ている可能性が高い。また、ポーズごとに順位が入れ替わる接戦では、背中のポーズで差がつくことが多い。2026年のアーノルド・クラシックを制したアンドリュー・ジャックドも、背面のポーズでの優位が勝因と報じられた。審査の仕組みを知れば、同じステージでも見える景色が大きく変わるはずである。


出典:IFBB Pro League「Rules」Fitness Volt「Men's Classic Physique Division」ボディビル・フィットネス大会 審査要項(男子ボディビル審査方法)笹川スポーツ財団「ボディビルの歴史・ルール・道具」FITNESS LOVE「2025日本男子ボディビル選手権」Men's Journal(2026年3月9日)