2026オリンピア・クラシックフィジーク展望 王者ディーノに挑む4人の実力者
9月24日に開幕する2026年オリンピアのクラシックフィジーク部門は、初防衛を目指すラモン・ディーノに、前年2位のマイク・ソマーフェルドらが挑む構図だ。今季のプロ大会で結果を残した有力候補を整理する。
2026年オリンピアのクラシックフィジーク部門は、2025年に初優勝したラモン・ディーノ(Ramon Dino)の初防衛が最大の焦点である。大会は9月24日から27日まで米ネバダ州ラスベガスで開かれ、オーリンズ・アリーナなどが会場となる。クリス・バムステッド(Chris Bumstead)の6連覇時代が終わり、新王者が生まれて2年目。群雄割拠の様相を呈している。
クラシックフィジークとは
クラシックフィジークは2016年にオリンピアで始まった部門で、オープンボディビルとメンズフィジークの中間に位置づけられる。身長ごとに体重上限が定められており、例えば身長5フィート10インチ(約178センチ)以下なら212ポンド(約96.2キロ)までとされる。規定ポーズはフロント・ダブルバイセップス、サイドチェスト、バック・ダブルバイセップス、アブドミナル・アンド・サイ、そして「フェイバリット・クラシックポーズ」の5つで、モストマスキュラーは含まれない。絞ったウエストと丸みのある筋腹が評価の鍵となる。
王者ディーノ、課題の背中を強化
ブラジル出身のディーノは、2022年と2023年に2位、2024年に4位と悔しい結果が続いたが、2025年についに頂点に立った。前年大会後、審査員のスティーブ・ワインバーガー氏は背中の広がりとディテールの向上を課題に挙げており、ディーノはオフシーズンにこの部分の改善に取り組んだと伝えられている。
挑戦者たちの今季の実績
| 選手 | 2025年オリンピア | 2026年の主な実績 |
|---|---|---|
| マイク・ソマーフェルド(ドイツ) | 2位 | アーノルド・クラシックUK優勝 |
| テレンス・ラフィン(米国) | 3位 | アーノルド・クラシック優勝2回の実績 |
| ウェスリー・フィッサーズ(オランダ) | ― | アーノルド・クラシック、デトロイト・プロ優勝 |
| ニール・ダーウェン(英国) | 5位 | ニューヨーク・プロ、ピッツバーグ・プロ優勝 |
最大の対抗馬はマイク・ソマーフェルド(Mike Sommerfeld)だ。2025年は減量面で苦労しながらも、審査表では一部のポーズでディーノを上回る評価を得ていた。テレンス・ラフィン(Terrence Ruffin)は経験豊富な実力者で、2025年オリンピア後にプラハ・プロも制している。ウェスリー・フィッサーズ(Wesley Vissers)は3月のアーノルド・クラシックでクラシックフィジーク部門を制し、勢いに乗る。ニール・ダーウェン(Niall Darwen)も今季プロ大会を連勝しており、上位進出をうかがう。
KINNIKU TIMESの視点
クラシックフィジークは体重上限がある分、「量」より「完成度」の勝負になりやすい。ディーノが課題とされた背中をどこまで仕上げてくるかが、防衛の成否を分けるだろう。一方、ソマーフェルドは前年すでにポーズ単位で王者と互角に渡り合っており、減量を完璧にまとめれば逆転は十分ありうる。アーノルド王者フィッサーズの台頭で、上位争いは前年以上に読みにくい。バムステッド後の新時代に「長期政権」が生まれるのか、それとも混戦が続くのか。今年の結果はその分岐点になりそうだ。なお、大会の配信は無料で視聴できるとされている。
出典:Fitness Volt「2026 Classic Physique Olympia Preview」(2026年9月21日)/Fitness Volt「Men's Classic Physique Division」/Wikipedia「Ramon Dino」/Fitness Volt「How to Watch the 2026 Mr. Olympia」(2026年9月21日)/Generation Iron「2026 Olympia Qualified Competitors」