40代・50代から出られるボディビル大会 団体別マスターズクラス一覧2026
40代・50代から出られるボディビル・フィジーク大会を、JBBF、ベストボディ・ジャパン、サマースタイルアワード、マッスルゲート、FWJの2026年の要項で一覧にした。年齢区分と数え方、JBBF日本マスターズの出場資格、初心者が出やすい大会、50歳以上の筋トレ効果を調べたメタ分析と国の指針も紹介する。
40代・50代からでもボディビルやフィジークの大会には出られる。主要5団体はいずれも年齢別の部門を設けており、JBBFの日本マスターズは40歳から85歳以上まで、ベストボディ・ジャパンは60歳以上まで、サマースタイルアワードは39歳以上の部門がある。
2026年10月21日 公開|KINNIKU TIMES 編集部
本記事は、日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)、ベストボディ・ジャパン協会(BBJ)、サマースタイルアワード(SSA)、マッスルゲート(MUSCLE GATE)、フィットネス・ワールド・ジャパン(FWJ)の2026年の大会要項と公式サイトを10月21日時点で確認し、年齢別の部門(マスターズクラス)を団体ごとに整理した。あわせて、中高年の筋力トレーニングの効果を調べた研究と、国の運動ガイドの推奨も紹介する。
40代・50代が出られるボディビル大会は?団体別のマスターズクラス一覧
「マスターズ」は、一定の年齢以上の選手だけで競う部門だ。若い選手と同じ土俵で比べられないため、同年代の中で自分の仕上がりを評価してもらえる。どの年齢から出られるか、何歳刻みかは団体と競技で違う。下の表は2026年の公式資料にある主な年齢区分である。
| 団体 | 主な年齢別の部門(2026年) | 確認した資料 |
|---|---|---|
| JBBF | 日本マスターズ:男子ボディビル40〜49歳、50〜59歳(70kg以下・超)、60〜64歳、65〜69歳、70〜74歳、75〜79歳、80〜84歳、85歳以上(参考級)。女子フィジーク40〜49歳、50〜59歳、60〜64歳、65歳以上 オールジャパンマスターズフィットネス:ビキニ35歳以上〜50歳以上、メンズフィジーク40〜50歳未満・50歳以上、ボディフィットネス35歳以上〜55歳以上 |
大会開催要項・出場権 |
| ベストボディ・ジャパン | 男性:マスターズ(40〜49歳)、ゴールド(50〜59歳)、レジェンド(60歳〜)。女性:ウーマンズ(40〜49歳)、クイーン(50〜59歳)、プラチナ(60歳〜)。ベストフィジーク&フィットネスモデル部門は男性マスターズ・女性ウーマンズが50歳〜 | 2026日本大会 大会概要 |
| サマースタイルアワード | 地区予選のMASTER'S(39歳以上)。2026年度(2027年3月まで)に39歳を迎える人も可。MASTERS CUPで50歳以上の「グランドジェネレーションクラス」。順位の付かないボディメイクカップに「40歳〜」の区分 | 公式サイト(部門一覧・静岡予選) |
| マッスルゲート | ボディビル・メンズフィジーク・メンズタンクトップのマスターズ(50歳以上)、ビキニフィットネスのマスターズ(35歳以上)、ドリームモデル40〜50歳未満・50歳以上、ウーマンズレギンスの年齢別(50歳以下・50歳超) | 静岡大会 開催要項、ゴールドジムジャパンカップ出場資格 |
| FWJ | ビキニ・メンズフィジークのマスターズ40歳以上・45歳以上・50歳以上・60歳以上。ボディビルディング、クラシックフィジークなどにマスターズ40歳以上 | West Japan Championships 2026 大会ページ |
年齢の数え方にも注意が要る。マッスルゲートは「2026年12月31日時点の年齢」が目安で、例えば1976年生まれの人は大会当日に誕生日前でも50歳以上の部に出られると明記している。JBBFの日本マスターズは、クラスごとに生まれ年(例:40歳以上級は1977〜1986年生まれ)で区切っている。サマースタイルアワードは年度(2027年3月まで)に39歳になる人を含める。自分がどの部門に当たるかは、出る大会の要項で必ず確認したい。
JBBFの日本マスターズ選手権とは?出場の条件
年齢別のボディビル大会として最も歴史が長いのが、JBBFの日本マスターズ選手権大会だ。2026年は第38回大会が8月30日に広島国際会議場で開かれた。男子ボディビルは40歳以上級から85歳以上級(参考級)まで、女子フィジークは40歳以上級から65歳以上級まで行われ、65歳以上級は2026年度に新設されたと出場権の資料に記されている。
ただし、日本マスターズには誰でも出られるわけではない。出場権の資料によると、JBBFの選手登録とアンチドーピング講習の受講が全選手に必須で、そのうえで過去の日本選手権・日本マスターズ・ブロック大会・都道府県大会で一定の順位に入っていることが求められる。
| 主な出場資格(いずれか+必須条件) | 内容 |
|---|---|
| 必須 | 2026年度のJBBFアンチドーピング講習(オンデマンド受講可)を受講し、選手登録を済ませている |
| 日本選手権の実績 | 過去5年以内の日本男子ボディビル・女子フィジーク選手権で1〜12位 |
| 日本マスターズの実績 | 過去5年以内の日本マスターズ各クラスで1〜6位 |
| ブロック大会の実績 | 2026年と過去5年以内のブロック一般・マスターズ選手権各クラスで1〜6位 |
| 都道府県大会の実績 | 2026年と過去5年以内の都道府県一般・マスターズ選手権各クラスで1〜3位 |
| 特例 | 男子ボディビル70歳以上・75歳以上・80歳以上・85歳以上クラスは、上記に該当しなくても所属連盟の推薦があれば出場可能 |
出場料は5,500円(税込)で、申し込みはJBBFのマイページから行う。つまりJBBFで日本マスターズを目指すなら、まず地元の都道府県大会やブロックのマスターズ大会に出て実績を作るのが順路になる。JBBFの大会一覧には、2026年も関東マスターズ(40・50・60・70歳以上)や千葉県マスターズなど、地方のマスターズ大会が並んでいる。今年の日本マスターズの結果は日本マスターズ2026結果で報じた。
JBBFのマスターズは世界大会への入り口でもある
日本マスターズの開催要項には「アジア・世界選手権大会派遣候補選手選考大会」と明記されている。男子ボディビルは40歳以上級、50歳以上級(オーバーオール優勝者)、60歳以上級(60〜85歳以上級でオーバーオール審査)、女子フィジークは40・50・60・65歳以上級から、世界マスターズ選手権の候補を選ぶ。40代、50代から始めて国際大会を目指す道が用意されているわけだ。
初めてなら出やすい大会は?ベストボディ・サマスタ・マッスルゲート
JBBFの日本マスターズは実績が必要だが、出場資格の制限がゆるい大会もある。ボディビルほど筋肉量を求めないカテゴリーなら、トレーニング歴が短い中高年でも挑戦しやすい。
| 大会 | 40代・50代にとっての特徴(公式の記載) |
|---|---|
| ベストボディ・ジャパン | 地方大会は基本的に誰でも出場可能(協会のよくある質問)。年齢別の5クラス制で、60歳以上の「レジェンド」「プラチナ」まである。筋肉の大きさより全身のバランスや立ち居振る舞いを審査する |
| サマースタイルアワード | 18歳以上の男女が対象。地区予選の多くの部門に39歳以上のMASTER'Sクラス。未経験者向けの「新人類」もある |
| マッスルゲート | 「どなたでも出場可能。ゴールドジム会員様以外でも出場可能」(静岡大会要項)。参加費5,800円。コンテスト未経験者向けの「新人の部」があり、ボディビルとメンズフィジークに50歳以上のマスターズ |
| FWJ | ビキニとメンズフィジークは40歳以上から60歳以上まで5歳・10歳刻みのマスターズ。ビギナー、ファーストチャレンジなどの初心者向けクラスもある |
マッスルゲートの静岡大会(10月24日)の進行表を見ると、ボディビルのマスターズ(50歳以上)の部には11人がエントリーし、予選で6人に絞られる。50歳以上だけで二桁の出場者が集まる部門があることは、中高年の挑戦が珍しくないことを示している。
40代・50代からの筋トレで筋肉は増える?研究と国の指針
年齢を重ねても、筋力トレーニングで筋肉を増やすことはできる。米ミシガン大学のピーターソン氏らが2011年に医学誌Medicine & Science in Sports & Exerciseに発表したメタ分析は、50歳以上を対象にした49研究・計1,328人のデータを統合し、筋力トレーニングで除脂肪量(体脂肪以外の重さ)が平均1.1kg(95%信頼区間0.9〜1.2kg)増えたと報告した。
同じ分析では、トレーニングの量が多いほど除脂肪量の増え方が大きく、年齢が高いほど増え方は小さかった。著者らは、より若いうちに筋力トレーニングを始めるほうが効果が大きい可能性を指摘している。裏を返せば、40代・50代は「始めるのに遅すぎる年齢」ではなく、むしろ早く始めるほど有利な年代だといえる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 研究 | Peterson MD ほか(2011)Med Sci Sports Exerc 43(2):249-58 |
| 対象 | 50歳以上の成人を対象とした49研究、計1,328人 |
| 主な結果 | 除脂肪量が平均1.1kg増加。量の多いプログラムほど増加が大きく、高齢なほど増加は小さい |
| 国の推奨 | 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」は成人・高齢者とも筋力トレーニングを週2〜3日 |
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」も、成人と高齢者の両方に、筋力トレーニングを週2〜3日取り入れることを推奨している。大会を目指すトレーニングはこの水準を大きく超えるが、年齢に関係なく筋トレが勧められているという点は押さえておきたい。持病がある人や、長く運動から離れていた人は、本格的な減量やトレーニングを始める前に医師に相談してほしい。始め方の基本は40代からの筋トレの始め方にまとめている。
よくある質問
40代から始めても大会に出られますか
出られる。確認した5団体はいずれも年齢別の部門を設けている。JBBFの日本マスターズは都道府県大会などの実績が必要だが、ベストボディ・ジャパンの地方大会やマッスルゲートは基本的に誰でも出場できると公式に記載されている。
50代・60代向けのクラスはありますか
ある。JBBF日本マスターズの男子ボディビルは50歳以上級から85歳以上級まで、ベストボディ・ジャパンは50〜59歳の「ゴールド」「クイーン」、60歳以上の「レジェンド」「プラチナ」、サマースタイルアワードはMASTERS CUPで50歳以上のクラスを開いている。
マスターズの年齢はいつの時点で数えますか
団体で違う。マッスルゲートはその年の12月31日時点の年齢、サマースタイルアワードは年度内(2027年3月まで)に39歳を迎えるかどうか、JBBFの日本マスターズは生まれ年でクラスを区切っている。出場する大会の要項で確認してほしい。
JBBFの日本マスターズに出るには何が必要ですか
JBBFの選手登録とアンチドーピング講習の受講が必須で、加えて過去5年以内の日本選手権、日本マスターズ、ブロック大会、都道府県大会のいずれかで所定の順位に入っている必要がある。男子ボディビル70歳以上のクラスは所属連盟の推薦でも出場できる。
KINNIKU TIMESの視点
40代・50代の読者がボディコンテストを目指すうえで大事なのは、自分に合った団体と部門を選ぶことだ。筋肉の大きさで勝負したいならJBBFの都道府県マスターズ大会から日本マスターズへ、全身の引き締まりや見た目のバランスを評価してほしいならベストボディ・ジャパンやサマースタイルアワードのマスターズ、まず一度ステージに立ってみたいならマッスルゲートやFWJの初心者向けクラス、という選び方ができる。団体ごとの違いはボディビル大会の団体の違いで比べている。
中高年の挑戦で気をつけたいのは、若い選手と同じ減量ペースを真似しないことだ。回復力や関節の状態は人によって差が大きい。大会日から逆算して長めの準備期間をとり、体重を急に落とさないことを勧める。自分の筋力が同年代でどの位置にあるかは筋トレ偏差値で、体格の目安はFFMI計算で確かめられる。50代以上を対象にしたクレアチンの試験についてはクレアチン5gと3gの比較試験の記事も参考になる。初めての大会選びと準備の流れはフィジーク大会に初めて出る手順にまとめた。
出典
- JBBF「2026年 第38回日本マスターズ選手権大会 開催要項」(PDF)
- JBBF「日本マスターズ選手権 出場資格」(PDF)
- JBBF「オールジャパン マスターズ フィットネス チャンピオンシップス 2026 開催要項」(PDF)
- ベストボディ・ジャパン協会「BEST BODY JAPAN 2026 日本大会《ベストボディ部門》大会概要」(PDF)
- ベストボディ・ジャパン協会「同《ベストフィジーク&フィットネスモデル部門》大会概要」(PDF)
- ベストボディ・ジャパン協会「よくある質問-FAQ」
- サマースタイルアワード「SSA CATEGORY」
- サマースタイルアワード「静岡予選」大会ページ
- MUSCLE GATE「静岡大会 開催要項」(PDF)
- MUSCLE GATE「静岡大会 進行表」(PDF)
- FWJ「West Japan Championships 2026」大会ページ
- Peterson MD, Sen A, Gordon PM. Influence of resistance exercise on lean body mass in aging adults: a meta-analysis. Med Sci Sports Exerc. 2011(PubMed)
- 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」概要(PDF)
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