【約35%短縮】スーパーセットのボリューム計画、時間を縮めて量を保つ検算
Share
時間が取れない日でも、量は落としたくない人は多いです。スーパーセットでボリュームを保ちながら時間を縮める計画を、研究と計算でまとめました。
スーパーセットは、総負荷量をほぼ保ったまま、トレーニング時間を約3分の1縮められる方法です。ただし、疲れも増えるため、回復の余裕が前提です。
- 19研究313人のメタ分析で、総負荷量は通常のセットと同程度でした
- 時間は短くなり、長期の筋力と筋肥大も同程度と報告されています
- 胸と背中の各3セットは、13分が8.5分になる計算です
- きつさや血中乳酸は、通常のセットより高くなります
重量・回数・セットを入れるだけで、週の総負荷量を自動計算します。スーパーセットに変えた週も、総負荷量が保てているかを先週比で確認できます。ダウンロードは無料です。
Souhukaを無料でダウンロードするAndroid版はGoogle Playから。登録なしで試すならブラウザ版の総負荷量計算へ。
胸と背中の各3セットの所要時間(通常とスーパーセット)
この記事でわかること
- スーパーセットを調べたメタ分析の結果
- 胸と背中の例で、時間と総負荷量を検算
- 浮いた時間で量を増やす計画
- スーパーセットが向かない人
スーパーセットで時間は約35%短くなる、ボリュームは保てるか
スーパーセットは、2つの種目を休憩をほとんど挟まずに続ける方法です。通常のセットと比べた研究を、まとめて分析した報告があります。19研究、313人が対象です。
分析では、総回数も総負荷量も通常のセットと同程度でした。トレーニング時間は短くなり、時間あたりの効率は上がりました。
| 項目 | 通常のセットとの比較 |
|---|---|
| 総負荷量・総回数 | 同程度 |
| トレーニング時間 | 短い(KINNIKU TIMESの解説では約37%) |
| 血中乳酸・きつさ | 高い |
| 長期の筋力・筋肥大 | 同程度(研究は3件のみ) |
組み合わせの種類で、結果は変わりました。胸と背中のような反対の動きの組み合わせでは、こなせる回数が増えました。同じような動きを続ける組み合わせでは、総負荷量が下がりました。
注意点があります。分析の大半は、1回の練習中の反応を測った研究です。長期の効果を比べたのは3件にとどまり、初心者や高齢の人に当てはまるかは分かりません。
胸と背中の各3セットで、時間と総負荷量を検算する
ベンチプレスとベントオーバーローを、各3セット行う例です。重量は目安なので、自分の数字に置き換えてください。
| 種目 | 重量×回数×セット | 総負荷量 |
|---|---|---|
| ベンチプレス | 60kg×8回×3 | 1,440kg |
| ベントオーバーロー | 50kg×10回×3 | 1,500kg |
| 合計 | 6セット | 2,940kg |
検算します。1,440+1,500=2,940kgです。時間は、1セットを130秒(動作40秒と休憩90秒)と見積もります。通常は6×130=780秒で、13分です。
スーパーセットは、1ペアを動作80秒と休憩90秒の170秒と見積もります。3ペアで3×170=510秒、8.5分です。短縮は780−510=270秒で、約35%です。
| やり方 | 時間 | 総負荷量 | 1分あたり |
|---|---|---|---|
| 通常のセット | 13分 | 2,940kg | 約226kg |
| スーパーセット | 8.5分 | 2,940kg | 約346kg |
1分あたりでは、2,940÷13で約226kg、2,940÷8.5で約346kgです。総負荷量が同じでも、時間あたりは約1.5倍になります。
この時間の見積もりは編集部の仮定です。実際の休憩は人によって違うため、自分の練習時間で置き換えてください。
手計算が面倒なら、登録なしで総負荷量を計算するブラウザ版も使えます。
浮いた時間で量を増やす計画と、回復の注意点
時間が13分あるなら、スーパーセットでもう少し量を増やせます。170秒のペアは、13分で約4.6ペア、4ペアなら680秒で約11分です。
| プラン | セット | 時間 | 総負荷量 |
|---|---|---|---|
| 通常(各3セット) | 6セット | 13分 | 2,940kg |
| スーパーセット(各4セット) | 8セット | 約11分 | 3,920kg |
検算します。4×(480+500)=4×980=3,920kgです。増加は3,920÷2,940で約1.33倍、33%増です。
ただし、増えた分の疲れは、回復で払うことになります。メタ分析では、スーパーセットは血中乳酸、きつさ、筋損傷の指標が高くなりました。著者らは、次の練習までの回復を長めにとるよう勧めています。
量を増やすのは、いきなり全部の練習で行わず、まず1回から試します。前回比が下がり続けるなら、ペアを1つ減らしてください。
種目の組み合わせは、多関節と単関節の配分を解説した記事や、種目の順番とボリュームを解説した記事が参考になります。
スーパーセットが向かない人と、注意点
次の人には、スーパーセットは向きません。
- フォームを覚えている途中で、1種目ずつ集中したい人
- 重い重量の1回最大を狙う日(休憩が短いと重量が落ちます)
- 血圧や心臓に不安があり、医師から運動に制限がある人
- 前回比が下がり続け、疲れが抜けていない人
器具が混み合うジムでは、2つの種目を同時に使うと、他の人の迷惑になることもあります。マシンの場所を離さず、空いている時間に行ってください。
痛みやめまいがあるときは中止し、ケガや持病がある場合は医師や理学療法士に相談してください。
よくある質問
スーパーセットで筋肉は大きくなりますか
長期の効果を比べた3件の研究では、筋肥大は通常のセットと同程度でした。ただし、研究の数は少なく、確定的とは言えません。
スーパーセットでは、重量を落とすべきですか
最初のペアは、通常の重量から始めて構いません。反対の動きの組み合わせなら、重量を落とさずにこなせることが多いとされます。前回比が下がるときは、少しだけ下げてください。
スーパーセットは、毎回の練習で使うべきですか
必須ではありません。時間が足りない日に使い、通常の日は通常のセットにする使い方が現実的です。疲れが強い週は、通常のセットに戻してください。
スーパーセットの休憩は、何分が目安ですか
この記事の計算は、ペアの後に90秒としました。これは編集部の仮定です。休憩の影響は、休憩を1分と3分で比べた試験の解説が参考になります。
まとめ
- スーパーセットは、総負荷量を保ったまま時間を縮められる可能性があります
- 胸と背中の例では、13分が8.5分になり、約35%の短縮です
- 浮いた時間で各4セットにすると、総負荷量は3,920kgで33%増です
- きつさは増えるため、回復の余裕と前回比を見ながら進めます
記録を始めると、前回の重量と回数が記録画面に出ます。スーパーセットを使った週も、総負荷量が保てているかを先週比で確かめられます。
Souhukaで記録を始めて前回比を見るAndroid版はGoogle Playから。登録なしで試すならブラウザ版の総負荷量計算へ。
出典
- Zhang X et al. Sports Medicine 55(4):953-975(2025年)。スーパーセットと通常のセットの19研究のメタ分析(2026年10月確認)
- KINNIKU TIMES「スーパーセットの効果は?19研究・313人のメタ分析」(2026年10月確認)
- 総負荷量計算 by Souhuka(FITPEAK LAB)(2026年10月確認)