【しくみと使い方】キャデラックのロールダウンバーとは?
キャデラックの柱の間にある木の棒は、何に使うのでしょうか。この記事では、ロールダウンバーのしくみ、ロールダウンのやり方、注意点をまとめました。
ロールダウンバーは、キャデラックの柱の間にスプリングでつなぐ木の棒で、ロールダウンなどに使います。
- 代表的な使い方は、台に座って足を縦の柱に当て、両手でバーを握ることです
- そのまま背骨を一つずつ丸め、あお向けへ転がり下りて、また起き上がります
- スプリングが体を支えたり抵抗になったりするため、マットだけより動きを助けてもらえることがあります
- 腰や首に痛みがある人、骨粗しょう症の人は、行う前に医師に相談しましょう
ロールダウンバーを使ったロールダウンの流れ(例)
この記事でわかること
- キャデラックとロールダウンバーのしくみ
- ロールダウンの5つの手順
- よくある間違いと直し方、注意点
- キャデラックを体験するときの確かめ方
キャデラックとロールダウンバーとは?
キャデラックは、ピラティスの考案者ジョセフ・ピラティスが考案した器具の一つです。トラピーズテーブルとも呼ばれます。出典はPilates Method Allianceです。
器具メーカーBalanced Body社のトラピーズテーブルの説明書では、次のように説明されています。
- 「金属の柱でできた枠に囲まれたクッションつきの台」である
- 枠の金具(アイボルト)にスプリングを取りつける
- ループや持ち手、木製のロールダウンバーをつないで、さまざまな種目を行う
各部分の説明を、表にまとめました。
| 部分 | 説明書などの説明(要約) |
|---|---|
| 台と枠 | クッションつきの台を金属の柱の枠が囲む |
| スプリングの取りつけ位置 | 低い位置・中くらいの位置(縦のスライダー)・高い位置(天井側の角)・頭上(横のスライダー) |
| ロールダウンバー | 木製の棒。両端のフックにスプリングをつなぐ。柱の間に収まる |
| プッシュスルーバー | 台の頭側にある、ちょうつがいで動く枠。ロールダウンバーとは別の部品 |
| 長いスプリングの色(同社の基準) | 黄色=軽い、紫=中くらい |
Balanced Body社の製品ページでは、ロールダウンバーにはフックが外側についたタイプがあると説明されています。バーを握れる幅が広くなります。
スプリングの色や重さは、メーカーによって違います。実際の設定は、インストラクターの指示に従ってください。
ロールダウンバーを使ったロールダウンのやり方
ロールダウンバーのいちばん基本的な使い方は、背骨を丸めて転がり下りる「ロールダウン(ロールバック)」です。Pilates Anytimeのクラスで紹介されている流れをもとに、手順をまとめます。
- 座って準備する:台に座り、足の裏を縦の柱に当てます。両手でバーを握り、背すじを伸ばして座ります。
- バーを軽く押し下げる:バーを少し下へ押します。背中の筋肉とおなかを使って、背骨を長く保つ感覚をつかみます。手首はまっすぐに保ちます。
- 骨盤から丸める:尾骨を巻き込むように骨盤から背骨を丸め、後ろへ転がり始めます。
- 背骨を一つずつ下ろす:背骨を一つずつマットにつけるイメージで、頭まであお向けに下りていきます。スプリングの力に引っぱられすぎないよう、ゆっくり行います。
- 上から順に起き上がる:あごを胸に近づけ、頭・首・背中の順に、マットからはがすように起き上がります。座った姿勢に戻ったら背すじを伸ばします。
呼吸のタイミングは、指導者によって違います。どの場面でも、息を止めないことが大切です。
慣れてきたら、バーを少しひねりながら背骨の片側ずつを下ろすなど、変化をつけた種目もあります。
よくある間違いと注意点
起こりやすい間違いと直し方を、表にまとめました。
| よくある間違い | 起こりやすいこと | 直し方 |
|---|---|---|
| 腕の力だけで起き上がる | 肩や首に力が入り、おなかを使いにくい | あごを引き、おなかを引き込みながら起き上がる |
| 背骨がまっすぐなまま倒れる | 背骨を丸める練習にならない | 骨盤から丸め、背骨を一つずつ下ろす |
| スプリングに引っぱられて速くなる | 勢いがつき、コントロールが抜ける | 下りるときも起きるときも、同じ速さでゆっくり |
| 手首が曲がる | 手首や前腕が疲れる | 手首をまっすぐにしてバーを握る |
| 足が柱から離れる | 体が台の上でずれる | 足の裏で柱を軽く押し続ける |
安全のために、次の点も確かめてください。
- 腰や首に痛みがある人、骨粗しょう症と言われている人は、背骨を丸める動きについて事前に医師に相談してください。
- 妊娠中・産後の人は、医師の許可を得てから行いましょう。インストラクターにそのことを伝えてください。
- スプリングは強い力で引き戻されます。説明書でも、スプリングを使う器具は点検と正しい取りつけが大切だとされています。
- スプリングの付け外しは、インストラクターの指示に従って行いましょう。
- 途中で痛みやめまいが出たら、すぐに中止してください。
キャデラックを体験するには?
キャデラックは大きな器具で、リフォーマーに比べて置いているスタジオが少なめです。スプリングの設定や安全のための補助が必要な種目も多いため、マンツーマンのレッスンでよく使われます。
Balanced Body社の説明書でも、補助の大切さが書かれています。プッシュスルーバーを使うときは、インストラクターがそばで補助することが非常に重要とされています。
体験の前に、次の4点を確かめておくと安心です。
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| キャデラック(トラピーズテーブル)を置いているか | リフォーマーだけのスタジオも多い |
| 体験やレッスンでキャデラックを使えるか | マンツーマンのみで使うスタジオもある |
| インストラクターがそばで補助してくれるか | スプリングを使う種目は補助があると安心 |
| 痛みや持病への対応 | 背骨を丸める種目の代わりを提案してくれるか |
FITPEAK編集部では、初めてキャデラックを使うなら、補助つきのマンツーマンをすすめます。スプリングの扱いに慣れが必要なためです。
キャデラックやチェアなど複数の器具を使えるスタジオは、マンツーマンのマシンピラティスおすすめで比べています。料金はマシンピラティス料金比較で確かめられます。
グループとの違いは、ピラティスのグループとマンツーマンの違いで解説しています。
よくある質問
ロールダウンバーとプッシュスルーバーの違いは?
ロールダウンバーは、柱の間にスプリングでつなぐ木の棒です。プッシュスルーバーは、台の頭側にある、ちょうつがいで動く枠で、別の部品です。種目によって使い分けます。
ロールダウンはマットでもできますか?
マットでも、背骨を丸めて転がる種目は行えます。キャデラックでは、スプリングが動きを支えたり抵抗になったりするため、同じ動きでも感じ方が変わります。
スプリングは重いほうが楽ですか?
どちらが楽に感じるかは、人によって違います。スプリングが重いと、起き上がるときに引っぱり上げてもらいやすくなります。一方、下りるときに引き戻す力も強くなります。インストラクターと相談して決めましょう。
初心者でもキャデラックは使えますか?
初心者向けの種目もあります。ただし、スプリングの扱いに慣れが必要なので、最初はインストラクターがそばにいるレッスンで行いましょう。
腰痛があってもロールダウンをしていいですか?
自己判断で行わず、まず医師に相談してください。痛みの原因によって、背骨を丸める動きが合わないこともあります。
まとめ
- ロールダウンバーは、キャデラックの柱の間にスプリングでつなぐ木の棒です
- 代表的な使い方は、背骨を一つずつ丸めて転がり下り、起き上がるロールダウンです
- スプリングに引っぱられて速くならないよう、ゆっくり行うことが大切です
- 腰や首に痛みがある人、骨粗しょう症の人は、医師に相談してから行いましょう
- 初めてなら、インストラクターが補助してくれるレッスンを選びましょう
補助つきで体験したい人は、マンツーマンのマシンピラティスおすすめでスタジオを比べてみてください。
出典
- Balanced Body「Trapeze Table(Cadillac)」取扱説明書
- Balanced Body「Roll-Down Bar with Outside Hooks」製品ページ
- Pilates Anytime「Control & Power Cadillac」(Zola Williams)
- Pilates Method Alliance「The History of Pilates」
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