【広さの計算例つき】ジムのストレッチエリアの作り方|マット・ポールの備品
ジムのストレッチエリアは、同時に使う人数に、横になれる広さを掛けて面積を出し、床にマットを敷ける静かな角に置きます。
厚生労働省のガイドは、高齢者に筋力・バランス・柔軟性の運動を週3日以上推奨しています(2026年10月25日確認)。
ストレッチだけで会員が増えるわけではありません。運動の前後に使われる場所として、小さく作る設計が向いています。
ストレッチエリアを決める流れ
ストレッチエリアの広さの出し方
ストレッチは、床に寝る、座る、立つ動きが混ざります。立って使うマシンより、ひとりあたりの面積が必要です。
面積の計算例です。前提は、ひとりあたり2㎡、混む時間帯に同時に6人が使う想定とします。2×6=12㎡で、約3.6坪になります(1坪=約3.3㎡で計算)。
この数字は前提を置いた例です。実際には、レッスン前後に集中するのか、一日を通して少人数が使うのかで変わります。近い業態の観察や、体験の記録から調整してください。
| ジムの型 | 置き方の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 24時間ジム(無人) | 有酸素・マシンから少し離した一角 | 滞在時間が短く、マシンの順番待ちと重ならないようにする |
| パーソナルジム | 施術・指導のスペースと兼用 | 専用エリアを作ると面積が足りなくなりやすい |
| スタジオ併設の総合ジム | スタジオの前室や更衣室の近く | レッスンの前後に人が集中する |
全体の配置はジムのレイアウトと動線とジムのゾーニングの考え方に合わせます。
マット・ポール・鏡:何をそろえるか
備品は、掃除のしやすさと入れ替えのしやすさで選びます。数を増やすより、手入れを続けられる量にとどめます。
| 備品 | 使い方 | 選ぶ観点 |
|---|---|---|
| マット | 床で行うストレッチ、体幹の運動 | 拭き取れる素材か。薄くて滑らないか |
| フォームローラー | 筋肉をほぐす | 硬さの違いを2種類用意する |
| ストレッチポール | 背骨まわりのほぐし | 置き場所を決める。転がって通路に出ない工夫 |
| ストレッチバンド | 補助 | 使用後に拭ける素材。劣化したら交換 |
| 鏡 | 姿勢の確認 | 落下防止の固定。ジムの鏡の設置を参照 |
床は、硬すぎても柔らかすぎても使いにくくなります。マットを敷く前提なら、床材は掃除のしやすさで選べます。詳しくはジムの床材の種類で整理しています。
安全と衛生:使う前の確認と、掃除の決まり
ストレッチは軽い運動に見えますが、急に無理をすると痛める人もいます。厚生労働省の「安全に行うためのポイント」は、不慣れな人が急に普段以上の運動をするとリスクが高いと整理しています。
- 入会時の確認:体調や持病、通院中の症状を聞く用紙を用意します。判断は医療機関に任せます。
- 無理をさせない掲示:痛みが出たらやめること、強く反動をつけないことを、エリアに掲示します。
- 拭き取り:使用後にマットを拭く決まりを作ります。スプレーと紙を近くに置きます。
- 清掃の頻度:試算モデルの24時間ジム30坪では、清掃は月15万円です。エリアを増やすほど手間が増える点も見込みます。
ここで使う試算モデルは「ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)」です。実際の清掃費は、委託の範囲と頻度で変わります。
向かない場合と、失敗しやすい点
ストレッチエリアは、あると安心される一方で、広さを取りすぎると収益を圧迫します。次の点を先に確かめます。
| 弱点・向かない場合 | 起きること | 対策の方向 |
|---|---|---|
| 広さを取りすぎる | マシンの台数が減り、売上の上限が下がる | 最小限で始め、混雑を見て広げる |
| 掃除を決めていない | マットが汚れ、苦情や離脱につながる | 拭き取りの手順と点検の時間を決める |
| 他の人の通路と重なる | 寝ている人の足が引っかかる事故が起きる | マシンの通路から離して置く |
| 長居をされる | 混む時間帯に場所が空かない | 混雑時のお願いを掲示する |
ストレッチ専門の事業は、別の考え方が必要です。業態そのものを考えるなら、ストレッチ専門店の開業で整理しています。
よくある質問
ストレッチエリアは何㎡あれば足りますか?
決まった数字はありません。同時に使う人数に、横になれる広さを掛けて計算します。上の例のように前提を置いて試算し、運営しながら調整します。
ストレッチエリアにマシンは置きますか?
置かない形が一般的です。マシンの通路と離し、寝転がる人の足が通路に出ないようにします。
鏡は必要ですか?
姿勢を確認したい会員には便利です。設置する場合は、固定と割れ対策が必要です。詳しくはジムの鏡の設置を見てください。
フリーウエイトやファンクショナルのエリアと近くてもよいですか?
衝撃音や重い器具の動線と、寝転がる場所は離すのが安全です。フリーウエイトエリアとファンクショナル器具の配置と合わせて考えます。
出典
- 厚生労働省「身体活動・運動の推進」(健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023)(2026年10月25日確認)
- 厚生労働省「高齢者版 推奨事項」(2026年10月25日確認)
- 厚生労働省「身体活動・運動を安全に行うためのポイント」(2026年10月25日確認)
- FITPEAK Business「ジム開業ナビの試算モデル」(2026年10月)
あわせて読む
このジムの近くで、一緒にトレーニングする仲間を探せます
同じジムに通う人どうしで、補助やフォームチェックをし合える合トレ相手を見つけられます。写真・レベル・自己紹介を登録すると、同じ県の仲間と「合トレしたい」でつながり、チャットで日時を決められます。連絡先はお互いが承認するまで出ません。
公式LINEを友だち追加すると、合トレナビのURLが届きます(無料)。18歳以上・合トレ目的の方のみ。