【4つの手順】ジムのフリーウエイトエリアの作り方|広さ・床・器具の決め方
ジムのフリーウエイトエリアは、同時に使う人数を決めてから、器具の数、広さ、床の順に決めると作りやすくなります。
厚生労働省のガイドは、成人に筋トレを週2〜3日行うよう推奨しています(2026年10月25日確認)。
通う人の多くが使う場所なので、削りすぎない設計が大切です。一方で、場所を取り、音と事故のリスクも大きいエリアです。
フリーウエイトエリアを決める4つの手順
最初に決める3つのこと
器具を選ぶ前に、使う人の姿を決めます。同じフリーウエイトでも、初心者が多いジムと、重量を扱う人が多いジムでは、必要な器具も広さも変わります。
| 決めること | 考え方 | 迷ったとき |
|---|---|---|
| 同時に使う人数 | 会員数ではなく、いちばん混む時間帯の人数で考える | 混雑の予測は近い業態の営業時間を観察する |
| 主な会員層 | 初心者、経験者、女性、シニアなど。軽い重量が中心か、高重量が中心か | ダンベルの幅を広めにして両方に対応する |
| 主な種目 | スクワット、ベンチプレス、デッドリフト、ダンベル種目のどれを主役にするか | ラックとベンチを先に確保し、残りで小物を足す |
厚生労働省のガイドは、筋トレにはマシンだけでなく自重で行う腕立て伏せなども含まれると説明しています。フリーウエイトだけが選択肢ではありません。
マシン中心にして、フリーウエイトを小さく始める設計もあります。ダンベルの重さの範囲はジムのダンベルは何キロまで置くかで整理しています。
広さの出し方:器具の寸法に間隔を足す
面積は「器具が占める面積」と「動くための間隔」を足して出します。器具の実際の寸法は機種ごとに違うため、メーカーの仕様書で確かめて、図面に書き込みます。
| 項目 | 見るところ | 確認先 |
|---|---|---|
| ラック | 幅と奥行き、バーを外すときに必要な奥行き | メーカーの仕様書 |
| ベンチ | ベンチの長さと、横に人が立つ幅 | メーカーの仕様書 |
| プレート・ダンベル置き場 | ラックの近くに置くか、壁際にまとめるか | 動線の図 |
| 通路 | 他の人が通っても、バーに当たらない間隔 | 消防署・設計者 |
面積の考え方の例です。30坪は約99㎡です。そのうち3割をフリーウエイトに割り当てると、約30㎡になります(99×0.3=29.7。前提を置いた計算例です)。
ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)では、24時間ジム30坪はマシン13台で初期費用2,370万円です。ファンクショナル60坪はマシン14台で3,035万円で、近い形の参考になります。
床・天井・音と振動を先に確かめる
フリーウエイトは、バーやダンベルを落とす場面があります。床と建物の条件は、器具を発注する前に確認します。
- 床の耐荷重:建物が重量に耐えられるかは、設計者や管理会社に確認します。詳しくはジムの床の耐荷重で整理しています。
- 床材:ゴムマットの厚さで音と衝撃が変わります。ジムのゴムマットの厚さを参照してください。
- デッドリフトの場所:落とす動作がある種目は、専用の台を使う方法があります。デッドリフト用プラットフォームで解説しています。
- 天井の高さ:バーを頭上に持ち上げる種目では、余裕が必要です。
- 音と振動:階下や隣室への影響は、入居前に管理規約と賃貸借契約で確かめます。
図面を引く前に、機器の置き方はジムのマシンの間隔、全体の配置は30坪のレイアウトも合わせて見ておくと、手戻りが減ります。
向かない場合と、失敗しやすい点
フリーウエイトエリアは、どのジムにも必要なわけではありません。広さと安全管理の負担があるため、次の点を先に確かめます。
| 弱点・向かない場合 | 起きること | 対策の方向 |
|---|---|---|
| スペースが小さい物件 | 通路が足りず、バーが人に当たりやすい | ダンベル中心にして、ラックは少なく始める |
| 初心者が多い | 使い方が分からず、エリアを避ける人が出る | 入口側にマシン、奥にフリーウエイトと分ける |
| 無人に近い運営 | 事故が起きたときに気づくのが遅れる | カメラ、非常ボタン、利用ルールを整える |
| ラックが少ない | 順番待ちで不満が出る | 混む時間帯の台数を先に見積もる |
厚生労働省の「安全に行うためのポイント」には、リスクが高い場面が書かれています。強度の高い運動をしたときと、不慣れな人が急に普段以上の運動をしたときです。
初心者向けの案内と、見守る体制を、器具の台数と同じ重さで考えます。
よくある質問
フリーウエイトエリアは何坪から作れますか?
決まった下限はありません。物件の広さ、床の条件、通う人の層で決まります。小さな物件では、ダンベルとベンチを中心にして、ラックを1台から始める方法があります。
フリーウエイトの器具は中古でもよいですか?
ラックやバーは、安全に関わる部品です。中古の選び方はジムマシンの中古の選び方で整理しています。
ラックは何台あれば足りますか?
混む時間帯に同時にラックを使いたい人数で決めます。近い業態の混み方を観察して、台数を見積もります。
初心者に使ってもらうにはどうすればよいですか?
使い方の案内、軽い重量のダンベル、スタッフの声かけの3つを用意します。入会時の説明にエリアの使い方を入れると、迷う人が減ります。
出典
- 厚生労働省「身体活動・運動の推進」(健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023)(2026年10月25日確認)
- 厚生労働省「筋力トレーニングについて」(2026年10月25日確認)
- 厚生労働省「身体活動・運動を安全に行うためのポイント」(2026年10月25日確認)
- FITPEAK Business「ジム開業ナビの試算モデル」(2026年10月)
あわせて読む
このジムの近くで、一緒にトレーニングする仲間を探せます
同じジムに通う人どうしで、補助やフォームチェックをし合える合トレ相手を見つけられます。写真・レベル・自己紹介を登録すると、同じ県の仲間と「合トレしたい」でつながり、チャットで日時を決められます。連絡先はお互いが承認するまで出ません。
公式LINEを友だち追加すると、合トレナビのURLが届きます(無料)。18歳以上・合トレ目的の方のみ。