【報酬50%の例】パーソナルジムのトレーナー採用と報酬の考え方
パーソナルジムの採用は、トレーナーの人数を増やすことが、そのまま売上の上限を増やすことになる点から考えます。
報酬は「固定給」「固定給+歩合」「1回あたりの報酬(業務委託)」の3つが中心です。どの形でも、トレーナーに払う割合と、ジムに残る利益を先に計算します。
例として、1回8,000円のコースで報酬を50%にすると、1回あたりの報酬は4,000円です。この数字は計算のための例で、実際の額は地域と指導の力で変わります。
トレーナー1人が月125回指導した場合の例(1回8,000円・報酬50%)
採用の前に決める:オーナー自身と何人で回すか
パーソナルジムは、1回の指導を1人のトレーナーが受け持ちます。売上の上限は「トレーナーの人数 × 1日に指導できる回数 × 日数 × 単価」で決まります。
ジム開業ナビの試算モデル(2026年10月)のパーソナルジム15坪は、損益分岐が46人、月の費用が187万円です。月の費用を損益分岐の人数で割ると、会員1人が毎月約4.1万円を生む計算です。
| 体制 | 強み | 弱点 |
|---|---|---|
| オーナー1人 | 人件費がかからない。指導の質を保ちやすい | 休むと売上が止まる。指導できる回数に上限がある |
| オーナー+トレーナー1〜2人 | 売上の上限が上がる。休みを回せる | 採用と育成の手間。報酬の設計が必要 |
| トレーナー中心で運営 | 複数店舗に広げやすい | 指導の質をそろえる仕組みが要る |
最初の1人は、オーナーの休みを回せる人か、会員が増えて枠が埋まってから雇います。先に雇うと、会員が足りない間の固定費だけが増えます。
報酬の3つの形と、計算の例
| 形 | 計算の例 | 注意点 |
|---|---|---|
| 固定給(雇用) | 月給を決め、指導の回数に関わらず払う | 会員が少ない月も払う。割増賃金と社会保険がかかる |
| 固定給+歩合(雇用) | 基本給に、指導1回ごとの歩合を足す | 歩合を含めた賃金の計算と、最低賃金の確認が要る |
| 1回あたりの報酬(業務委託) | 8,000円 × 50% = 4,000円 × 回数 | 実態が雇用に近いと問題になり得る |
雇用の場合は、労働基準法第27条に注意します。出来高払制などの労働者に、労働時間に応じた一定額の賃金の保障を求める条文です(e-Gov法令検索、2026年10月26日確認)。歩合だけで払って、時間あたりの賃金が低くなる形は避けてください。
業務委託では、労働基準法第9条の「事業に使用される者で、賃金を支払われる者」という定義が基準になります。時間や場所を細かく指示すると、労働者と扱われる可能性があります。迷う場合は社会保険労務士に確認してください。
トレーナーの人数・報酬・会員数を入れて、ジムに残る利益がどう動くかを確かめられます。1人雇ったとき、何人会員が増えれば元が取れるかがわかります。
トレーナーを雇った場合の利益を無料で試算する試算のみで、登録や申し込みにはなりません。
報酬の相場や歩合の決め方は、業務委託トレーナーの報酬とジムの歩合給が参考になります。違いの整理は雇用と業務委託の違いです。
募集から契約まで:確かめること
パーソナルは、会員との信頼がそのまま売上に影響します。募集と面接では、指導の力に加えて、次の点を確かめます。
- 指導の経験と資格:持っている資格と経験を、本人の説明と実技で確かめる。資格がなくても指導はできるが、説明の根拠になる
- 会員への接し方:カウンセリングの進め方、契約を急がせない姿勢
- 医療行為との線引き:食事や体の不調への助言で、医療行為に当たることをしない
- 会員の引き継ぎ:辞めたとき、会員との連絡先や記録を誰が持つかを決める
国民生活センターは、パーソナルトレーニングの相談事例を紹介しています。無料体験後に高額なコースを勧められ、断り切れず契約した例です(2026年10月7日公表、2026年10月26日確認)。
歩合が強い報酬では、契約を急がせる動機が生まれやすくなります。この点に注意してください。
雇う場合は、契約のときに労働条件を明示する義務があります。賃金や労働時間などです(労働基準法第15条、2026年10月26日確認)。
厚生労働省のモデル様式は、2026年10月1日以降の新様式です。契約書はジムの雇用契約書、面接はジムの採用面接の質問が参考になります。
採用で失敗しやすい点
- 報酬を先に高く約束する:会員が集まる前に固定給を厚くすると、固定費が重くなる
- 会員がトレーナーに付く:辞めたときに会員も去る。担当を複数にする、記録を共有する
- 指導の質がばらつく:カウンセリングと指導の手順を文書にする
向かない人は、人を育てる時間が取れないオーナーです。その場合は、オーナー自身の枠を埋めることを先に進めてください。
料金の決め方はパーソナルジムの料金設定、収入の決まり方はパーソナルジムの経営で得られる収入にまとめています。トレーナー採用の全般はジムのトレーナー採用です。
よくある質問
パーソナルジムのトレーナーの報酬はいくらが妥当ですか?
地域と指導の力で変わるため、一つの額は示せません。この記事の50%は計算のための例です。自分の店の料金で、ジムに残る額を先に計算してください。
トレーナーを業務委託にしても大丈夫ですか?
業務委託は一般的ですが、働き方の実態が雇用に近いと、労働者として扱われる可能性があります。社会保険労務士に確認してください。
無資格でもトレーナーとして採用できますか?
資格がなくても指導はできます。ただし、会員への説明の根拠として、指導の経験や知識を確かめることが大切です。
トレーナーが辞めたとき、会員はどうなりますか?
引き継ぎの決まりがないと、会員も離れやすくなります。担当を複数にして、記録をジムで持つ形にしておくと安心です。
出典
- e-Gov法令検索「労働基準法」第9条・第15条・第27条(2026年10月26日確認)
- 国民生活センター「パーソナルトレーニングに関する契約トラブル」(2026年10月7日公表、2026年10月26日確認)
- ジム開業ナビ「ジム開業の費用」試算モデル(2026年10月)
あわせて読む
このジムの近くで、一緒にトレーニングする仲間を探せます
同じジムに通う人どうしで、補助やフォームチェックをし合える合トレ相手を見つけられます。写真・レベル・自己紹介を登録すると、同じ県の仲間と「合トレしたい」でつながり、チャットで日時を決められます。連絡先はお互いが承認するまで出ません。
公式LINEを友だち追加すると、合トレナビのURLが届きます(無料)。18歳以上・合トレ目的の方のみ。